大臣会見概要

平成27年4月10日(09時37分〜09時58分)

1 発表事項

 来週になりますが、14日(火)ソウルにおきまして、第10回の日韓安全保障対話が開催されます。外務省からは、伊原アジア太平洋州局長、防衛省からは、鈴木敦夫防衛政策局次長が参加を致します。韓国は、北東アジア局長、また、国防部は、国際政策次長が出席を致します。二国間におきましては、安全保障分野における協力、とりわけ日韓の防衛協力、また、交流の促進が非常に重要でございますが、こういった実施に向けまして、実務レベルでしっかり意見交換ができることを期待を致しております。

2 質疑応答

Q:昨日、27年度予算が成立しました。それを受けて今後、安全保障法制の国会での審議が本格化することになりますが、大臣として、成立に向けた意気込みをお願いします。

A:法案化、安全保障の法案を作成することにつきましては、与党に示していただいた方向性を踏まえて、作業の加速化を致しておりますが、更に、来週から与党の協議会も再開されます。政府としては、与党にも御議論いただきながら、大型連休明けの5月半ばも視野に入れて、必要な法案を提出できるように検討を続けて参りたいというふうに思います。法案というのは、国民の暮らし、また、生命を守り抜くということで、いわゆる、あらゆる事態に切れ目のない対応を可能とするためのものでありまして、必要な法案を早期に成立させることが、極めて大事なものだと考えておりまして、国会で十分な審議を行い、万全の態勢で進めていきたいというふうに思います。また、丁寧な説明を通じまして、国民の皆様方にご理解をいただけるように、今後とも努力をして参りたいと思っておりまして、国会での成立に向けて、全力を挙げて参りたいと思っております。

Q:昨日の環境監視等委員会で、辺野古のサンゴがですね、94群体、破損されていたことが報告されました。生態系への影響というのは大きくないとの認識でしたが、一方で、「もっと慎重に進めれば破損を免れた」との指摘もありました。大臣の受け止めをお願いします。

A:第4回の委員会を、昨日、都内において開催を致しまして、このサンゴ類への影響、また、環境保全の処置の計画等について討議が行われたと聞いております。ボーリング調査に先立つブイの設置に伴うサンゴ類への影響については、事務局である沖縄防衛局から、調査結果を報告をし、委員からは、事務局と委員会は、より密接な情報共有を図ること。また、議事要旨や資料の速やかな公表など、より透明性の確保に努めるということ。また、昨年の秋の台風におけるサンゴの損傷事例から、サンゴ類への影響に対して、慎重であるべきといった意見が示されて、このようなことに配意することで、サンゴ類への影響、これを回避することが一層可能となるのではないかという意見が出されました。また、「今般のサンゴ類の損傷が、サンゴ礁全体へ及ぼす影響は少ない」といった意見があった一方で、「生態系の破壊につながるかどうかについては、決してプラスではない」という意見もあったということでございますが、これらにつきましては、とりまとめの上、早急に公表を致したいというふうに思っております。

Q:関連です。今回、45tにものぼる大きさのコンクリートブロックに変更することに、委員会に諮っていなくて、防衛局の判断で行っていたということも報告されました。環境に留意するというふうに政府が強調されるのであれば、重さに関しても、当然、委員会の見解を求めるのが通常のあり方だと思うのですけど、この対応に瑕疵というのは無かったとお考えでしょうか。

A:なぜ、これだけ巨大なアンカーが必要であったのか、ということにつきましては、この委員会でも、昨年秋の台風19号の通過に伴う、海藻やサンゴ類への影響等について討議をした結果、高波の対策として、委員会から、アンカーの重量といったハード面での指摘とか、また、事前に引き上げるなどのソフト面での対策も含めて、総合的に検討するような指摘がなされていたところでございますが、今回の第4回の委員会において、設置されたアンカーが、最大で45tになるという説明が事前にされてなかったという点で、委員会としてのアンカーの大きさについての助言や承認を行ったものではない。という事実について述べられたと承知を致しております。非常に大きな台風がやってくるということで、この規模のアンカーの必要性があったと防衛省は認識致しておりますが、今後、いずれにしても、委員の皆様方の知見、助言を受け止めまして、今後の委員会運営に活かして参りたいと考えております。

Q:防衛省が、45tになるということで委員会に諮らなかった、この決議自体に問題はあったかなかったか、という見解はどうでしょうか。

A:目的というのは、工事の安全性等の上でですね、台風がやってきて、事前にサンゴの損傷事案があったということで、この程度の規模にしたということでございますので、私としては、今後の沖縄県の気象、また、工事の安全性を考えて、その必要性があったものだと思っております。

Q:一部報道で、5月末に予定されている、シンガポールでのシャングリラ会合で、日韓の防衛相会談を調整していると報道があったのですけども、調整状況ついてはいかがでしょうか。

A:日韓の防衛相会談につきましては、現時点で何ら決定はされておりません。しかし、日韓の安全保障面における関係というのは、私は、大変重要なものだと認識しておりまして、来週行われる日韓の安保対話の議題につきましては、まだ調整中でありますが、日韓防衛相会談は4年近く開催しておらず、私としては、早期に開催をして、率直な意見交換、これを行うことが有益であると認識を致しております。安保対話、来週、事務レベルで行われますが、今後、ハイレベルの交流も含めて、この協議と交流が一層進展することを期待を致したいと思います。

Q:今の関連ですが、もし実現した場合は、どういうことを韓国側と協議したいとお考えでしょうか。

A:まず、懸案でありますACSAとGSOMIAです。これは情報の共有および物資の協力、これは内容も詰まってですね、あとは締結できるかどうかというところまで、一度来ておりましたが、まだ実現されておりませんので、こういった問題や、ミサイル防衛ですね、我が国にとりましても北朝鮮のミサイルが非常に脅威となっておりますが、こういった面におきまして、韓国と協力を深めていきたい。また、ハイレベルの協議も含めまして、様々な防衛の対話交流、お互いの理解を深めていくという点におきましては、非常に大事な要素でございます。ちなみに、今から10年前までは、毎年、日韓の防衛大臣が相互訪問もしておりましたし、日韓の意見交換や対話、防衛協力、これも実施されておりましたので、そういった状態が実施できるようなことで、お互いに対話を模索していきたいというふうに思っております。

Q:その関連ですが、最初の質問では、「5月のシャングリラで」という質問だったのですが、時期については、どういうふうな期待を持ってらっしゃいますか。

A:そういう希望は、こちらは持っておりますので、今後、両国間の協議、調整を通じてですね、日韓での話し合いが実現できるように、また日米韓、この三国間の対話も必要でありますので、様々な場面で対話、協議が実現できるようにして参りたいと思っております。

Q:日韓の防衛相会談が行われた場合は、安全保障法制とかですね、ガイドライン、こういったものがまとまっている可能性もありますけれども、そういった点についても、大臣の方から丁寧にご説明されて、理解を求めるという姿勢で臨まれるのでしょうか。

A:できましたら、法案が成立する前に、韓国の大臣には、法案の内容や、また、日米のガイドライン、こういった内容、また韓国とも防衛協力とか、協議ができる点については、話し合いをして、ご理解をいただきたいというふうに思います。

Q:一方で、日韓が1965年に日韓条約、1945年に戦後70年と50年、非常に今年は節目の年になりますけれども、歴史認識を含めて、そういったところで韓国側と相互に理解を深めるというような、これについては、大臣自身としてはどのようにお考えになっていますか。

A:非常に重要なことで、特に安全保障につきましては、韓国と日本の関係は共通の価値観又は戦略、状況がありますので、非常に密接にですね、協力すべき関係であると思います。こういう面におきまして、最近、外相会談や、来週も事務レベルでの安保対話が行われてきておりますので、そういった理解が深まってきておりますので、更にこれは深化させていくべきだと思っております。

Q:確認ですけれども、来週の安保対話で早期の日韓防衛相会談を呼びかけるということを、大臣としては期待されているということでよろしいでしょうか。

A:議題は決まっておりませんが、韓国側につきましては、そのような趣旨で呼びかけはしていく必要がありますし、また、できましたら、安全保障の法律の中身とか、趣旨、これは早く韓国の防衛当局の皆様にも説明して、ご理解をいただきたいと思っております。

Q:日韓の防衛問題から離れますけれども、韓国では、在韓米軍がTHAADミサイルの配備の意向を示しているというふうにされていますけれども、ミサイル防衛という点では、日本の防衛にも多少係ってくると思うのですが、大臣として、その韓国におけるTHAADミサイルの配備について、どのようなお考えをお持ちでしょうか。

A:これは、韓国国内で決定すべき防衛政策でありますが、この東アジアの安定等におきましては、アメリカと韓国との関係もありまして、カーター長官も日本を訪問した後、韓国に行かれて、米韓の関係において協議がされております。日本に来た際も、ミサイルの防衛についても、日米間で協議は致しましたが、このミサイル防衛につきましては、情報の交換・共有も含めて、私は、日韓におきましても緊密に連携すべきであると考えておりますので、こういった点においても協議をしていきたいとは思っております。

Q:関連してなのですが、前回GSOMIAの時は、防衛省と韓国の国防省の間では合意できていたけれども、反日感情に配慮して、青瓦台がストップをかけた経緯がありますが、今回は、その反日感情という意味で、GSOMIA締結ができるような環境にあるとお考えでしょうか。

A:これは、まさに韓国自身が決められることでございまして、内容的には、お互いの防衛当局間では合意をされておりましたので、これが早期に韓国において認められるようなことを私は期待したいと。

Q:前回に比べると反日感情は薄らいでいるというふうに考えられますか。

A:これはあくまでも両国の関係でありますけれども、お互いに安全保障におきましては、共通の課題や価値観もございますので、そういう点の必要性はございます。韓国の政治全体にこういったことが理解されて、早期にご理解いただきたいとは思っております。

Q:安倍さんの70年の首相談話との関係はどう考えられますか。

A:これは外交的な話し合い等におきましても、外務当局間でこういった歴史認識等につきましても、理解をいただく努力も続けて参っておりますので、日本の考え方や立場、これが韓国側に理解されますように更に日本側の努力としては継続していく必要があると思います。

Q:従軍慰安婦問題との関連はどう考えられますか。

A:これは外務省の大臣はじめ、事務当局で日韓で現在話し合いもされておりますので、その中でしっかりとご理解をいただくことだと思っております。

Q:GSOMIAなのですけれども、情報保護の枠組みに関しては、昨年の12月に日米韓で共有する覚書に署名したばかりですけれども、これとは別に、GSOMIAという協定を別途結んでいくと、それを探っていくという、そういうお考えでよろしいでしょうか。

A:昨年は、三国の日米韓という協力という内容でしたが、二国間ですね、日と韓、こういった面の協定ということで、これは訓練をしたり、装備の面の協力、また、あらゆる面での運用の面、例えばミサイルなどの対処などの面におきましても、私は必要な部分であると思っておりますので、二国間でのGSOMIA、情報保護協定ですね。これは必要だと思っております。

Q:北朝鮮のミサイルに関連してなのですけれども、米国の北米航空宇宙防衛司令部のゴートニー司令官が、「北朝鮮は既に核兵器を小型化し、大陸間弾道ミサイルに搭載する能力を有している」という見方を示しましたが、防衛省としての認識を御願いします。

A:この司令官の発言は承知を致しておりますが、この司令官の発言そのものに対するコメントは、差し控えさせていただきます。しかし、その上で、核兵器の小型化と弾頭化については、相当の技術力が必要とされていまして、米国等が1960年代までに、こうした技術力を獲得したと見られることや、北朝鮮が06年、09年に加えて、13年2月にも核実験を実施したことを踏まえますと、北朝鮮が核兵器の弾頭化・小型化の実現に至っている可能性も排除できないものと考えております。また、このKN−08、この新型弾道ミサイルについては、12年及び13年に北朝鮮で行われた軍事パレード、これに登場しておりまして、詳細は不明ながら、北朝鮮において現在開発中の移動式大陸間の弾道ミサイル、ICBMと見られている旨、承知を致しております。いずれにしましても、北朝鮮のこのミサイルの状況につきましては、現実にわが国に対するミサイル攻撃の示唆等の挑発的言動とあいまって、我が国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威となっておりますので、今後とも情報収集・分析に努めまして、わが国の安全保障の確保に万全を期して参りたいと思っております。

Q:韓国の防衛相との会談の関係なのですけれども、大臣は「有意義であり早期に」とのことで調整を続けるということだと思うのですが、韓国側の現段階での実現に向けた感触といいましょうか、これはいかがでしょうか。

A:日米韓においての防衛当局間が、4月中旬にワシントンで局長級会議を開催するということが言われておりますが、これは年に1回程度実施をしてきています。これの開催に向けまして、現在、調整中でありまして、こういった機会も求めておりますし、来週の日韓の防衛当局会議なども開催されますので、こういう中で求めていただきたいというふうに思っております。

Q:韓国側としても、かなり前向きに防衛相の会談の開催については前向きになっているという感触は得ていらっしゃるのでしょうか。

A:これは、韓国側が判断されますので、こういった調整を受けて、私としては早期に開催をしていただきたいと思っております。


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