大臣会見概要

平成26年11月28日(10時25分〜10時44分)

1 発表事項

 西アフリカでのエボラ出血熱の感染拡大に関しまして、UNMEER(国際連合エボラ緊急対応ミッション)からの支援の要請を受けた外務大臣からの協議を受けまして、先程、防衛会議において防衛省といたしましての対応を検討させていただきました。防衛省としては、自衛隊の部隊の派遣により有効な活動を行い得ると判断いたし、本邦からガーナ共和国までの個人防護具の輸送を実施することとし、私より、国際緊急援助法(国際緊急援助隊の派遣に関する法律)に基づいて、この旨の命令を発出いたしました。今後、現時調整所の要員といたしまして、4人が準備が整い次第、ガーナ共和国に向けて出発し、現地において外務省及びJICA並びにUNMEERとの調整などに当たる予定であります。また、KC−767空中給油・輸送機については、12月6日を目途に、小松基地を出発し、ガーナ共和国までの個人防護具の輸送活動に当たる予定でございます。防衛省といたしましては、西アフリカにおけるエボラ出血熱の感染拡大の防止に対しまして、関係省庁と引き続き連携しつつ、必要かつ可能な協力というものを行ってまいりたいと思っております。以上でございます。

2 質疑応答

Q:昨日なんですけれども、沖縄の名護市辺野古への普天間の移設工事に関連して、沖縄防衛局が提出していた工事の変更申請を1件取り下げました。その理由と今後の対応、工事に遅れがないかなどについて、教えていただきたい。

A:普天間飛行場代替施設建設事業に係る公有水面の埋立てにつきまして、9月3日に沖縄防衛局は、「工事用仮設道路の追加」、「中仕切の護岸の追加」、「水路切替ルートの変更」、「土砂運搬方法の一部変更」の4項目を内容とする申請を沖縄県に提出していたところでございます。このうち、「水路切替ルートの変更」につきましては、変更前の計画よりも水路延長が長くなるものの、辺野古ダム下流側の現況河川の一部をそのまま残すことができることから、生息する生物への影響など環境保全に配慮ができること、さらに比較的単純な工事となることで、より効率的かつ着実に工事を進めることができるとの判断に至ったことから変更を申請したものでございます。他方、この「水路切替ルートの変更」につきましては、沖縄県から環境保全の観点で懸念が示されたことから、沖縄防衛局は、環境保全措置をより具体的かつ着実なものとするため、引き続き、資料の収集や有識者からの助言を受けつつ、更なる検討を行うことと致しました。これに伴って、同局において、一日も早い普天間飛行場の移設・返還を進める観点から、その他の3つの変更項目に係る設計業務に早期に着手するため、水路の切替ルートに係る変更項目を取り下げることとしたというところでございます。

Q:大臣にとっては、それによって工事の計画への遅れ、影響などはどのように見ていらっしゃいますか。

A:できるだけ設計業務等に早急に着手するための今回の措置というふうに考えておりますものですから、そのようなことはないような形になれれば、というふうに思っているところでございます。

Q:エボラ出血熱の件で、自衛隊は輸送という活動ですが、派遣することの意義と活動の期間と人員というのはどれくらいでしょうか。

A:このエボラ出血熱というのは、西アフリカのみならず国際社会の安全に対する重大な脅威でございまして、わが国も国際社会の責任ある一員といたしまして、物的・人的、そして財政的貢献等、様々な貢献策を打ち出してきているところでございます。このうち、現地で大変ニーズが大きいこの個人防護具については、今回、WHOが作成いたしました新しいガイドライン上、問題がないということが確認されたことで、最大70万着の供与を行うということにしているところでございます。政府といたしましては、あらゆる手段を用いてできるだけ速やかに輸送し、国際機関等に提供することが重要であるというふうに認識しておりまして、70万着のうち68万着につきましては、JICAの手配によりまして、民航機でドバイまで輸送し、WHOに引き渡されるほか、2万着については、UNMEERの要請を受けまして、UNMEER拠点のアクラ(ガーナ)まで自衛隊機によって輸送することとしているところでございます。自衛隊機による輸送というのは、このような政府全体の取組の一環として、迅速性及び確実性の観点から大変意義あるものだとそのように考えているところでございます。

Q:ガーナは流行国ではないと思うのですけれども、その先の流行国へは、JICAとかUNMEERが直接持って行くと、そういうことですか。

A:そちらの方は、UNMEERの方に引き渡して、UNMEERの方からそちらの国々の方にという形になっているところであります。

Q:リベリアとかシエラレオネというところに、直接自衛隊が持って行けない理由は何かあるのでしょうか。

A:直接云々というよりも、これはUNMEERとの話合いの中において、一応、ガーナにいるUNMEERの方が、現地の部隊であるわけですけれども、そことの調整の関係で、まずはそこが一番、世界各国の部分においての全部調整していますから、「まず、そこに送って欲しい」ということだったものですから、そこに送るという流れでございます。

Q:そうしますと、民間機ではなくて自衛隊機でなければいけない意義というのは、どういうところになるのでしょうか。

A:「まず、早急に欲しい」という要請があったものですから、とりあえず2万着を今、現在運ばせていただくという、そういう流れになりました。

Q:その自衛隊機で運ぶのが一番迅速であると。そういうことですか。

A:そうですね。KC−767が航続距離から何からいろいろ考えて、一番効率がいいだろうということで、今回派遣させていただくというふうに決定させていただいたというところでございます。

Q:ある程度感染の危険のあるような地域には、あくまでも自衛隊は行かないという事でよろしいですか。

A:今回の段階では、まずはガーナの方に行くという形でさせていただきます。

Q:先程の質問で、今回の一連の活動での期間はどれくらいなのかということと、輸送の活動を担う自衛隊の数を教えて下さい。

A:今回ですけれども、現地調整所の方には4名行く形になります。そして、西アフリカ国際緊急援助空輸隊としては10名が、この2万着を運ぶという形になります。その他にバックアップとして、支援機隊、救援整備隊で合わせて32名がバックアップするという形になっております。そして、期間ですけれども、輸送の活動期間は、平成26年の11月28日から同年の12月11日までの間、これを基準とさせていただきたいと思っております。ただ、現地調整において、この期間というものがずれる可能性はありますけれども、現在の段階では、一応この形というふうにさせていただきたいと思っています。

Q:派遣するのは1機でよろしいのですか。

A:はい、1機でございます。いろいろ調整したのですけれども、やはりこのKC−767(空中給油・輸送機)ということで、現在4機なのですけれども、いろいろな自衛隊の運用上、様々な観点から、今現在出せるのは1機ということです。

Q:確認ですが、日本政府として70万着を供与することを決めて、そのうち2万着を自衛隊機で運ぶと。2万着は、68万着よりも先に着くということですね。

A:はい、そうです。

Q:ドイツに先に調査員を送っていたと思うのですけれども、そこでの調査の結果、これが決まったということでしょうか。

A:それだけではなくて、UNMEERからの要請がまず外務大臣にあったと。そして外務大臣から防衛省の方に「出せないか」という形があったものですから、それを受けまして、防衛会議で決定させていただいたという流れでございます。

Q:防衛省として派遣している方の、ドイツでやっているあれでですね。別に何かしら貢献する可能性が、今後あるということなのでしょうか。

A:まだその辺のところは、今様々な情報等を収集している最中でございます。とにかく、先程もお話しさせていただいたように、今までにおいてもそうなのですけれども、財政的においても、あるいは様々な部分においても、日本としては国際社会の一員として最大限の協力をしようということで、総理からもその考え方の下で、しっかりと対応しろということでした。そういう流れの中で、まずは現在、UNMEERから要請があったものですから、早急に、今一番必要とされているのは、この個人防護具なものですから、早急に運ぶという形になりました。

Q:今70万着で一番最初に2万着というお話。自衛隊というお話でしたが、9月に総理が表明して、既に2万着が現地に着いていると思うのですが、そことの関係はいかがでしょうか。

A:最初は50万着という話だったんです。その後、我々もできるだけという形で、そして70万着供与するという形。最大でですね。なったわけであります。今回、まずはUNMEERからの要請で2万着を先に出すと。残り68万着の方につきましては、JICAの手配によりまして、ドバイ経由でWHOの方に引き渡すという流れになっております。

Q:今のお話だと50万着と70万着は別というふうに聞こえるのですが。

A:いえいえそうではないです。増えたということで。

Q:先に2万着来ていて、次の2万着ということではないですか。元々2万着先に着いているのではないかという質問だったと思うのですけれども。それは着いている。

A:つまり、今回出すやつは、要はWHOが作成した新しいガイドラインに合致するかどうかということを、我々チェックしていたわけです。つまり、いろいろな防護具があるわけですけれども、本当にきちんとWHOの基準に沿っているかどうかということで。そして、沿っていたということだったものですから、そこにおいて確認がされたことですから、それで出すという形になります。

Q:日本から送られる初めての防護服を、自衛隊が運ぶということでよろしいですか。

A:この新しいガイドラインに合致されたものとして初めて2万着入ると。ですから、とりあえずいろいろな防護具があって、それで出したわけですけれども、WHOの新しいガイドラインの中に、合致したかどうかとうところにおいて、そこの部分で問題がないということで確認された部分。その中の2万着を、今回自衛隊機として出すという形であります。具体的に詳しいことは、この後、報道官から細かく御説明すると思いますのでよろしくお願いしたいと思います。

Q:本日公開されます2013年度政治資金収支報告書なのですけれども、大臣の報告書で資金管理団体から大臣宛に200万円渡したという記載が訂正されている形になっていますが、それについて、訂正された経緯を教えていただけますか。

A:これは国会等においても、私も全部報告させていただいて、説明させていただいているわけでありますけれども、8月20日過ぎあたりに、私が大臣に就任するかもしれないという報道等があったものですから、そこでうちの事務所の秘書達が、「しっかりともう一度調べましょう」ということで調べたところ、ミスがあったということで、そのミスについて訂正をさせていただいたというところでございます。ですから、9月2日に訂正させていただいているという、そういう流れでございます。

Q:話変わってしまうのですけれども、改めて与那国島の方で陸上自衛隊沿岸監視部隊の配備の是非等について、住民投票の条例案の話が動いていますけれども、改めてもう一度、住民や議会に反対運動が出ていることへの受け止めをお聞かせいただけますか。

A:これは、前回もこのお話に対してお答えさせていただいたわけでありますけれども、この住民投票の実施ということは、あくまでも与那国の町議会でお決めになることでありますから、その件につきましては、防衛省としてはコメントというものは差し控えさせていただきたいと思っております。ただ、この部隊配置等につきましては、地元の方々のご理解とご協力が得られるということが極めて重要であるというふうに私たちは考えております。それで、これまでも町側とも調整しつつ、住民説明会とか関係者との協議というのを経て、住民の方々の御理解を得られるように防衛省としては努力してきたつもりでございます。また、防衛省といたしまして、平成27年度末までに、この部隊配置等を実現すべく、地元の方々のご理解とご協力を得られるように、引き続き努力というものをしてまいりたいというふうに考えているところでございます。

Q:先程の普天間の辺野古移設の工事の設計変更の関係で伺いたいのですが、先程大臣は「他の3項目を早期に完了するため、1項目取り下げた」と。河川の切替えと、この理由というのはどういうふうに。

A:できるだけ工事というものを今後効率的に、かつ着実に進めていくためには、速やかに変更できるものは、変更の「OK」をいただきたいというふうに思っていたものですから、まずはこの3つの変更項目に係る設計業務に早期に着手するために、そのために、一番沖縄県からいろいろ言われている部分の水路の切替えルートに係る変更項目ということを取り下げたと。そして、この3項目が認められれば、そこの部分に対しては、早期に設計業務に着手することができるんだと。そういうところでございます。

Q:ということは、この3項目が認められた後に、調整の上、また水路の変更については申請する可能性があるということですか。

A:今後の検討とか手続きについては、今の段階では具体的にお答えする状況ではありませんけれども、そこのところもしっかりと検討させていただきたいというふうに思っております。

Q:手続きは、明確に辺野古移設に反対されている新しい知事になる前に、仲井眞知事の任期中に、少しでも進めて行きたいというお考えもあるのでしょうか。

A:我々は今までも言っているように、一番沖縄県の皆様方にとっても、日本の政府にとっても、普天間の固定化というのは絶対避けなければいけないことであると。そのための唯一の解決策が、この辺野古への移設であるというふうに我々は確認をさせていただいているところでございまして、それらのための種々のこれからの手続きや、工事の進め方の中において、最良のことということで考えた形でさせていただいているということで、ご理解いただければありがたいというふうに思っております。

A:先ほど、このエボラ出血熱の関連で、12月6日を目途に、「小松基地」と言ってしまったみたいですけれども、これ「小牧基地」です。すいません。愛知県の小牧基地ですので。小松ではございません。訂正させていただきたいと思っております。


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