大臣会見概要

平成26年9月2日(10時50分〜11時05分)

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:明日、内閣改造が行われる見込みで、一つの節目ですのでお伺いします。平成24年の12月に大臣に就任され、これまで務められてきたご感想や一番の成果、また、積み残した課題があればお聞かせください。

A:まず、今日で616日というふうに報告を受けています。これだけの期間、防衛大臣の仕事をさせていただき、大変、防衛省職員含め、自衛隊員に支えていただいたことに改めて感謝をしたいと思っております。私が就任した直後は、日米関係もかなりぎくしゃくしておりましたし、また、直後に中国からの自衛隊艦船へのレーダー照射事案があったり、あるいは北朝鮮の核実験があったり、ミサイル発射事案があったり、様々な問題が起きて、その対処に努力することが精一杯の状況だったなという思いがあります。その後、日米関係が強固になり、そして日本と考えを同じくするようなアジアの国が増えていく中で、今、安全保障環境を今後ともしっかり保てる、そのような環境が出来ていると思っております。また、大臣就任以来、国家安全保障戦略、防衛大綱・中期防衛力整備計画の策定という節目もありましたし、今回の概算要求の中で、新たな装備の導入の芽出しもさせていただきました。防衛省改革につきましても、今後の防衛装備の着実な進展のための防衛装備庁や、あるいは運用と企画の一元化、あるいは陸上総隊の創設など、これからも重要な作業が続きますが、一つの方向性を出せたのではないかと思っております。ただ、一番私が今回嬉しかったのは、部隊視察が約150か所に上ります。これは、現場にいて厳しい環境の中で活動している隊員をなるべく激励したいと思い、特に日本海側の航空自衛隊の離島のレーダーサイトを中心に、回らせていただいたと思っております。またその中で、私は東日本震災の被災地の出身でもありますので、3年前の震災の時には、全国の自衛隊員に活躍をしていただきました。被災者の一人として現地を回りながら、隊員諸君に、被災地の声ということで当時のことの感謝の言葉、そしてまた、引き続き災害があった場合の対処について、一つ一つ心を込めて訓示をさせていただいたと思っております。まだ明日どうなるか分かりませんが、現時点での今までの私の防衛大臣としての感想を述べさせていただきました。

Q:海上自衛隊の護衛艦のいじめによる自殺についてお伺いします。昨日大臣は「受け止めて、防げなかったことも含めて、厳正な対処をしていきたい」とおっしゃっていましたけれども、目撃をしたりとか、相談を受けていた上司や護衛艦の幹部、名乗り出ていると思うのですけれども、こうした方々の責任について処分など、具体的にはどのようにお考えでしょうか。

A:今回、自殺に至った事案が発生し、私どもは速やかに事実を調査し、過去の事案にあったような、何か内部の隠蔽体質がないような、そのことについて一番注意を払いながら状況についての調査をさせていただきました。その中で、昨日の海上幕僚長からの公表ということになったのだと思いますが、いずれにしても、やはりこのような事案が起きてしまったということ。特に今回、本人がやはり様々な悩みを抱えて、数度に渡り上司に相談し、また上官もそれを把握していたという中での事案でありますので、これは組織としての責任は重いと思っております。当然、その報告を受けた上司を含めた当事者についての厳正なる対処も必要でありますし、また今後同じような事案が起きないように、様々な相談に常に耳を傾けて、しっかり現場のことについて把握するような防衛省・自衛隊の内部の体質の改善、これについてもしっかり努めていく必要があると思っています。

Q:上司や護衛艦の幹部の方に対する処分というのを具体的に検討される方向ということでしょうか。

A:これは、海幕の方で最終的には決めることだと思いますが、少なくても部下の問題に関して、しっかりと耳を傾けて対処するということが本来上司の責務であります。そのことを怠った責任は重いと思っています。

Q:大臣は今回の海自のいじめの件の報告をいつ受けたのでしょうか。

A:これは事案があった直後から、特にいじめ等に関わることだということで、報告を受けていたと思っております。ただ、あくまでも調査をしっかりしてからということで、対外公表ということになると思っておりましたので、その時点ですぐに公表ということよりは、むしろしっかりとした状況の把握ということが大事だと思っておりました。

Q:報告を受けた大体具体的な時期というのは。

A:ちょっとすぐには具体的な時期は思い出せませんが、少なくとも内部でしっかりとした調査を行い、そしてまた、ご遺族に関して様々なこの件のご報告、あるいはご遺族の受け止め方、そしてその事に対しての防衛省としての考え、こういうことを随時しっかり対応していたという経過は、報告を随時受けておりました。

Q:最初の質問に戻るのですけれども、明日改造が行われまして、第2次安倍改造内閣で防衛大臣を務められる方はどなたか分りませんけれども、どういったことが一番大事な仕事になるというふうに思われるでしょうか。

A:やはり、やり残したという部分で思っておりますのは、沖縄県の負担軽減の問題です。もうSACO合意から18年になりますが、ようやく普天間の危険性除去のための辺野古への移設工事が進むことになりました。また、18年かかりましたがKC−130×15機を岩国に移駐するということができました。まだまだ道半ばだと思っておりますが、やはりこの沖縄県の負担軽減については、これからも、沖縄には様々な意見があることは承知をしております。地元の皆様に説明を、あるいはご理解いただく努力を続けながら、普天間の危険性の除去のために精一杯努力することが大切でありますし、そのことを私の後任になる方がもし決まれば、その方もしっかりやっていただけるものと思っております。

Q:今の関連なのですけれども、明日、改造が行われるということで、小野寺大臣は一閣僚として第2次安倍内閣を振り返ってどうご覧になっていますでしょうか。

A:非常にチームワークの良い内閣だと思っております。今まで何度も閣議に出ましたし、閣僚間の意思の疎通というのは非常によくできておりました。よく省庁には様々な壁があるということを一般に言われておりますが、今回やはり、内閣が非常に風通しが良く、意思疎通が良かったということの中で、省庁間の様々な連携もとり易い状況にあったのではないかと思っています。特に私どもは、日米の防衛協力のガイドライン、あるいは様々な沖縄県の負担軽減のための努力、こういう中においては、特に官房長官を中心に関係閣僚、特に外務省、防衛省、非常に連絡を密に取り、対応することができたと思っております。そういう意味では、チームワークの良い内閣だったと思います。

Q:一部報道で防衛大学校における傷害保険金の詐欺事件の関係で、卒業生の現職自衛官についても書類送検処分というふうな報道が出ておりますが、それについての所感をお聞かせください。

A:防衛大学校学生による保険金詐欺事案ということは、私ども大変重く受け止め、すでに在校生13名を退校処分ということにさせていただいております。そしてこれは内部の調査を進める中で、卒業生の中にも当然このことに関与したものがいるのではないかということで、厳正に調査をしてきた中におきまして、本日でありますが、防衛大学校の元学生で海上自衛隊所属の3等海尉2名及び航空自衛隊所属の3等空尉2名の4名が、防衛大学校在学中の詐欺行為によりまして、海上自衛隊及び航空自衛隊において、本日付で懲戒免職という処分をする予定としております。防衛大学校、これは日本の防衛の中枢を担う役割を持つ幹部の養成施設でありますが、ここにおきまして、このような事案が発生したことは極めて遺憾だと思っております。今日現在、今会議をしていただいている最中でありますが、武田副大臣を中心とした再発防止検討委員会、この中で今後ともこのようなことが起きないように保険の請求等の手続きに関して、しっかりと学校側が把握できるような体制を含めた、しっかりとした体制整備に努めていきたいと思っております。

Q:今のに重ねてなのですけれども、書類送検の予定というのは。

A:いずれにしても、私ども本日付で懲戒免職する処分ということは、当然これは捜査の中で明確な法令違反があったということになるのだと思っています。送検その他については、これは捜査当局の判断になりますが、私どもとしては、本日付で懲戒免職をさせていただきたいと思っております。

Q:中国機の異常接近についてお伺いします。自衛隊機と米軍機に対して異常接近が相次いでいますが、米軍は中国機が接近した状況について、現場の詳細な地点ですとか、双方の航空機の位置関係などの詳細を明らかにしています。一方で、防衛省側は自衛隊機と中国機との位置関係などの細部について詳しく説明していません。中国側に問題点を指摘するならば、細部を公開することが必要だという意見がありますが、大臣の所感をお願いします。

A:これはそれぞれの、日本もアメリカもそうですが、こういう事案に関しての対処について、一つの考え方があるということであります。私どもとしては、中国機の異常接近について、これは発生直後に速やかに外交ルートを通じて、中国側に抗議をさせていただきました。そして、その後公表したということでありますので、私どもとしては、やはり抗議したということ、これを重く受け止めての公表ということ、そこは米側と私どものスタンスの違いというふうにお考えいただければと思います。

以上


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