大臣臨時会見概要

平成26年7月13日(17時10分〜17時20分)

1 発表事項

 北朝鮮の弾道ミサイルの発射につきましては、今朝の1時20分から30分にかけて2発が北朝鮮の開城の付近から発射され、日本海に約500キロの距離をもって落下したということであります。このことに関しては、私は日本を離れておりましたので、私の代理をしていただいております菅官房長官の下で直ちに警戒監視を含めて様々指示が出され、防衛省におきましても、木原大臣政務官が中心に、朝の3時から会議を行いまして、都合3回、対策会議を行ったということで、私も戻ってきまして報告を今受けてきたところであります。

2 質疑応答

Q:今回、非常に近い頻度で発射されているのですけれども、頻度が増していることについては、どのように受け止めていらっしゃいますか。

A:既に実戦配備がかなり進んでいる中で、更にまた、能力を向上させるための訓練が、頻度高く今進められているなという感じがいたします。また、今回は初めて開城ということでありますので、韓国との国境からは20キロぐらいという、非常に近いところからの発射ということですので、これは韓国に対してのかなり威圧的な今回の発射ではないかと私どもは見ております。

Q:こうした北朝鮮の度重なる発射については、大臣率直にどのようにお考えになっているのでしょうか。

A:北朝鮮が、せっかく今日朝協議をしながら、国際社会の中で北朝鮮に対して拉致・核・ミサイルの問題をしっかり解決してほしいというメッセージを、度重なる形で日本は伝えている中で、またこのようなミサイルを発射するということに関しては、決して北朝鮮のためにならない。北朝鮮のためにならないことを、なぜあえてするのかなと、そのようなことを思っております。

Q:大臣、能力向上という言及がありましたけれども、これは日本政府というか防衛省としては、能力向上を目指して向こうは撃っているという認識でよろしいですか。

A:従前に比べて発射の頻度がかなり多くなっております。また、今回は深夜の発射ということで、場所も今年に入って、発射場所が東側、西側、様々なところで発射をしておりますし、そのたび発射する場所も移動しているということ。そして、時間帯も様々な時間で発射をしているということ。これを総合しますと、かなり実戦的な訓練を行っていると、そう評価すべきものではないかと思っております。

Q:日朝交渉との絡みでお聞きしますが、2012年のときは、向こうのミサイルの発射によって日朝交渉を打ち切ることでこちらも対抗というか、意志を示したわけですが、今回、全くそういう日朝交渉に対しては影響ないと総理以下話している中で、ミサイルが続いていることに対してはどのようにお考えですか。

A:一つは、このミサイル発射については、国連の安保理決議違反ということで、外交ルートで明確に抗議をしていくということだと思います。また、この意図というのをどう判断するかということでありますが、やはり今回日米の訪問した協議の中においても、この意図については、おそらく米韓の軍事演習等に対して、かなり意識をしているのではないかという評価も出ております。いずれにしても私どもとしては、わが国の今のところ直接航空機や船舶に影響が出るようなところではありませんが、累次のこのようなミサイル発射というのは、国連の安保理決議違反ということで、外交ルートで厳しく抗議すべきだと思っております。

Q:日本側は、日朝交渉をこれで打ち切らないことで、向こうに足下を見られているというそういう見立てはどうですか。

A:これは政府全体で考えることだと思いますので、私どもとしてはあくまでも今回の北朝鮮の発射した意図、あるいはその能力というのをしっかり分析していきたいと思っています。

Q:大臣が訪米中に、北朝鮮が2回弾道ミサイル発射ということなのですけれども、危機管理上いかがなものかと思うのですけれども、この辺国民にどう説明されますか。

A:これは臨時代理という形で菅官房長官が対応していただいておりますし、また防衛省としましては、私の代わりに副大臣、政務官、それぞれ24時間態勢でいざという時の対応をそれぞれ分担しておりますので、私がいないということで特に問題が起きていることはないと思っております。

Q:今回のミサイル発射を大臣が最初に聞いたのは何時だったのでしょうか。機中だと連絡が取りづらいと思うのですけれども。

A:今回聞いたのは、日本に到着した直後ということになります。

Q:先程、実戦配備が進んでいるということなのですが、これは具体的にはどういったミサイルの実戦配備が進んでいると分析されているのですか。

A:通常やはりこの距離を飛ぶ弾道ミサイルというのは、通常言われていますスカッドのいくつかのタイプや、あるいはノドン含めてそのような中距離、短距離を飛ぶミサイルだということだと思っています。

Q:先程、米韓の合同軍事演習に言及があったのですけれども、今この時期において、韓国周辺において米韓合同演習というのが行われているということなのでしょうか。

A:米韓合同演習というのはかなり様々なレベルで行われておりますので、実際に部隊が動く場合もありますし、また指揮所演習もありますし、そういう様々なことが常日頃行われていることではないかと思っております。

Q:拉致では一部の制裁解除を日本から勝ち取るなど、非常に前向きに向こうも交渉に乗り出している一方で、こうやってミサイルを1週間の短い期間に何度も撃ってくるような状況というのは、どのように防衛大臣として分析されているのですか。

A:このようなことは決して北朝鮮のためにはならないという事だと思っております。やはり私どもとしては、拉致の問題だけではなくて、拉致・核・ミサイル、この解決というのが日本、韓国、アメリカを含めた国際社会の要請だということですので、そのことを北朝鮮にはしっかり踏まえていただきたいと思います。

Q:大臣、撃っている方向ですけれども、3月と6月に関しては東の方角でした。それが前回と今回に関しては北東方面ということで、かなり朝鮮半島寄りに落ちていると思うのですけれども、これは日朝交渉の絡みもあり、日本に対して少し配慮が見られると、そういうような分析は成り立たないですか。

A:相手の意図は分かりませんが、少なくとも今回落ちている場所というのは、私どもも通常の航空機・船舶に直ちに影響があるというような判断にはならない場所だということだと思います。

Q:能力を向上させて、発射の頻度を増していることに対して、防衛省・自衛隊としてはどう対応されるのでしょうか。

A:例え今、距離が短い500キロですので、日本に届く範囲ではないとしても、やはり今後累次の能力が高まればわが国にとっても影響が出る話ですので、今後ともしっかり分析するとともに、今BMD対応を更に強化するような方向で今後、大綱・中期防の中で対応してまいりますので、とにかく備えをしっかりしていくということ、それからやはり外交ルートで北朝鮮のこのようなことが無いようにしっかり国際社会の中で対応していくことが大事だと思います。

Q:先ほどの落下地点なのですけれども、これは前回、前々回と同じ場所大体同じ海域で落ちているということですか。

A:いずれにしても、わが国の船舶や航空機に直接直ちに影響があるというような状況ではないということだと思います。

Q:危機管理面でさらに伺いたいのですけれども、先ほど代理を置かれ、務めていただいているというような説明だったと思うのですけれども、今回日本に影響が無いようなミサイルの飛び方でしたけれども、日本に影響があるようなミサイルの飛び方だったらどう対応することになるのでしょうか。

A:いずれにしてもいろいろな状況を想定して、私どもとしては常日頃の対応をとっておりますので、そこは例えば、私がいれば私の元で緊急な対応をさせていただきますし、仮に今回のような国際交渉のための協議の中でいない場合には、臨時代理というのが必ずおりますし、また臨時代理以外に防衛省の中で、私以外の政務が必ずすぐに駆け付けられる態勢をとっておりますので、それは問題ないと思っています。

Q:今日の場合、会議は政務官だったのですけれども、副大臣でも大臣でもなく政務官ということだったのですけれども、それは別に大丈夫ということでしょうか。

A:私ども24時間365日ということになりますので、私ども政務がそれぞれ分担して対応に当たることになっておりますので、特に副大臣も政務官もしっかりこのようなときにはどのような対応をすべきか、私の代わりに十分対応できる能力と日頃の準備をしていただいているものと思っております。

以上


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