大臣臨時会見概要

平成26年7月11日(06時22分〜06時32分)(日本時間)

1 発表事項

 本日、初めてでありますが、米海兵隊のMV−22オスプレイに搭乗しまして、米海兵隊のクアンティコ基地まで飛行することができました。大変安定性があり、そして機能的にも高い航空機だということを改めて実感をいたしました。防衛省としましては、来月末にもまとめます来年度の概算要求の中で、このオスプレイのようなティルト・ローター機の導入についての予算の計上を予定しておりますので、今日の経験を参考にしていきたいと思っております。

2 質疑応答

Q:中期防衛力整備計画の中では、5年間のうちに17機整備する形になっていると思うのですけれども、来年度にはどれくらいの数を計上される予定でしょうか。

A:これはまだ正確に決まっておりませんし、また機種についてもなるべく早く結論を出していきたいと思っております。いずれにしても、来月中には一定の方向を示すことができると思っております。

Q:実際乗られた感想も詳しくお聞きできますか。

A:今回、まずヘリコプターのモード(垂直離着陸モード)で飛んでもらい、その後、飛行モード(固定翼モード)に変換をしてもらいましたが、全くスムーズな動作でありました。また、通常私どもが乗っているCH−47のような大型ヘリコプターに比べて、私の感じでは、騒音も高くない、非常に機能的、優れた航空機という印象を持ちました。また、操縦席で操縦桿を握るパイロットを見ておりましたが、非常に操縦もしやすいという印象を受けました。

Q:沖縄の負担軽減のために、本土での訓練移転ということが課題になっていますけれども、今回の経験をどのように生かされるのでしょうか。

A:今日、ペンタゴンでお会いした海兵隊のパクストン副総司令官、あるいはクアンティコでお会いしましたグラック中将にもお話をさせていただきましたが、私どもとしては、できる限り沖縄の負担軽減のために、本土を含めた各地での訓練移転を、更に進めていきたいという要請をさせていただきました。先方からは、しっかり協力をしたいというお話をいただきました。

Q:クアンティコは海兵隊の教育機関でもあるかと思うのですけれども、グラック司令官とはどういったお話をされたのでしょうか。

A:まず、クアンティコはアメリカ海兵隊にとっては、総本山のような役割を持っております。教育も、あるいは様々な任務の研究もここで行っております。グラック中将は、東日本大震災の時の「トモダチ作戦」の指揮を執った方でありますし、私も被災地の議員の一人として、その後も親しく付き合わせていただいております。今回はその時の御礼と、更に私どもが今検討しております水陸機動団の養成について、技術面・装備面、あらゆる面で今後協力をいただく、そのことについてお話をし、快諾をしていただきました。

Q:水陸機動団になる予定の西方普通科連隊とか、そういった部隊をこちらのクアンティコの方に派遣するというようなお考えはあるのでしょうか。

A:ここは研究あるいは様々な技術開発・教育の中心でありますので、実際の訓練というのは、様々な現地で、共同の訓練を行うことになると思います。いずれにしても、この海兵隊の現在の様々な訓練の教科書とか、あるいは実戦の様々なノウハウ、こういうものは私どもとして、今後取得することが大事だと思いますので、しかるべく連絡を密にする態勢はとっていきたいと思っています。

Q:概算要求でオスプレイのような、ティルト・ローター機の導入ということですが、日本に導入することの意義、日本に導入することによって、今、日本の自衛隊の運用にとっては、どのようなメリットがあるとお考えですか。

A:まず、複数の自治体からも要請がありますが、災害に対して日本のように離島が多く、そしてまた多くの離島では滑走路がない状況で、速やかな災害支援あるいは急患輸送、こういうところに非常に能力を発揮する航空機だと思っています。現にフィリピンの台風被害の時には、沖縄の普天間飛行場から多数のオスプレイがフィリピンの災害救援に速やかに展開したという事例もあります。また、同じく日本の領土であります離島を含めた領土防衛について、速やかに私どもの自衛隊の隊員をそこに配置をし、そして日本の国土を守るという役割にとっても、重要な装備だと思っております。

Q:ちなみに統合にとってもそのメリットがあると。

A:今日は乗っていただいた記者の皆さんも感じていただいたと思いますが、ヘリコプターでありますので非常に狭いところに着陸ができ、そして空に上がった後には、飛行機モードということで早いスピードで遠くまで飛べるという、むしろ日本にとっては大変重要な装備、日本に向いている装備と私どもは思っています。

Q:来年度からの配備を視野に予算計上となりますと、人材育成、パイロットの養成というのも課題になると思うのですけれども、その辺はどのように説明していくお考えですか。

A:導入と行っても、当然数年かかることになります。その間に私どもとしては、しっかりとしたパイロットの教育をしていきたいと思っております。

Q:確認ですけど、来年度に計上するのは、ティルト・ローター機の機体の購入費ということでよろしいのでしょうか。

A:今後、どのようなものが最終的に必要になるかということになります。機体を購入した後、例えば、どこにそのティルト・ローター機を配置するのか、当然その整備その他のものも必要になりますので、そういう意味では全体として、どのようなメンテナンスを含めたものが必要かというのは、今後米側から様々な情報を得たいと思っております。

Q:オスプレイについては、最近部品落下の事案もあって、安全性に対して根強い懸念があるのも事実だと思うのですけれども、今日乗られてみてその安全性に対する懸念に対して、どうご説明されていくおつもりですか。

A:基本的には過去の事故についても、人為的な事故と米側は検証しておりますし、機体についての問題が指摘されている部分はないのだと思っています。ただ大切なのは、運用の問題ということになりますので、私どもとしては、今後も米側には安全な運用を求めていきたいと思っておりますし、また、日本としても当然このような装備を導入するに当たっては、自衛隊としてもしっかりと安全な運用ができる態勢を作っていきたいと思っております。

Q:オスプレイの訓練移転なのですけれども、日本の方では厚木基地を経由して、キャンプ富士の方でオスプレイが人員輸送をするというような話が出ておりますけれども、どういった狙いで行われるものなのでしょうか。

A:これは私どもが特に狙いをお話しする立場ではありませんが、米側からは「今月15日にキャンプ富士において人員輸送を行いたい」という連絡があります。15日に、これはあくまでも人員輸送をキャンプ富士に対して行う、その過程におきまして厚木基地に途中立寄り、補給をしたいという要請があります。また、今月20日だと思いますが、北海道の丘珠空港で民間のエア・ショーが予定されていると聞いています。ここにおいても、オスプレイの展示を要請されているということになりまして、その途中の補給ということで米軍横田基地を使いたいという要請がきております。

Q:キャンプ富士のところでの訓練というのは、これは定期的なものではなくて、一時的にそういった人員輸送が行われるということですか。

A:私どもとしては、あくまでも人員輸送というふうに米側から報告を受けております。

Q:確認なのですけれども、先程同じ質問もありましたけれども、来年度の予算に計上するのはティルト・ローター機の購入費という理解でよろしいのですか。

A:私どもは、今年の予算で、ティルト・ローター機の機種選定の予算をすでに組んでおりますので、その中で最終的にどの機体が必要か、その機体を導入するためには、どのような更に整備を含めた装備が必要かという情報を得ることにしております。それを受けて、来年度の予算、来月末にでもまとまる来年度の概算要求の中で、購入費ということを計上していきたいと思っております。

Q:これは17機すべての購入費という理解でよろしいのですか。

A:これは今後価格の問題もありますし、また、これから先方との交渉ということになりますので、その交渉の中で最終的には決めていきたいと思っております。

Q:配備のための施設整備をするための予算というのは、今年度の予算に入ったと思うのですけれども、それは引き続き、来年度にも入るということになるのでしょうか。

A:どのような配備をするための施設が必要かということ、これは同時並行で進めていく必要があると思っております。

以上


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