大臣臨時会見概要

平成26年7月8日(06時34分〜06時42分)(日本時間)

1 発表事項

 今回は、米海軍の好意を受けまして、アメリカの最新鋭のイージス艦の視察をさせていただきました。これは、従来の弾道ミサイルの対応に加えて、巡航ミサイルのような、自分の船も守れる、両方の機能を持つという、今までにない新しいタイプの船でありました。今後、日本のBMD対応を更に向上させる中で、非常に参考になることだと思っております。もう一つは、多機能の輸送艦について視察をさせていただきました。実は、日本の現在の輸送システム、先般のフィリピンの災害の件でも、例えばヘリを輸送する輸送艦、そしてまた、車両を輸送する輸送艦、そして補給艦、実はこの3隻が一体となってフィリピンの災害支援を行いましたが、今米国で持っている最新鋭の輸送艦であれば、ヘリも、そして車両も、そして様々な補給物資も1隻で対応ができるということだと思っています。このような、多用途の補給艦・輸送艦というのは、今後私どもが目指しております、例えば水陸機動団が十分な活躍ができるためにも、あるいは災害に対してしっかりとした対応ができるためにも、大変有意義な装備だと思っています。私ども、防衛大綱・中期防の中で、このような輸送艦について検討することを決めておりますので、今回の視察をしっかり参考にして、また日米の様々な協力を受けながら、最新鋭のものを考えていきたいと思っています。

2 質疑応答

Q:中期防の中には、水陸両用作戦を展開するための輸送ですとか、展開させるための能力を検討するとありますけれども、今回見られた「USSマキン・アイランド」の具体的にどういったところが参考になると感じられましたか。

A:例えば、現在日本が持っている輸送艦であれば、LCACという、水陸両用で非常に有用な輸送の船が通常装備がされているということでありますが、今日見させていただいた輸送艦というのは、このLCACも多数積め、またAAV7、いわゆる水陸両用の車両も十分運用ができ、更に上の甲板、中の甲板の中には、多数の車両も一緒になって運ぶことができる。そして上部の甲板には、オスプレイを含めた多数のヘリコプターが搭載できる。一つの船で多くの役割を果たせる、そういうタイプの船でありました。今後このような多目的・多機能な輸送艦というのは大変重要だと思っています。

Q:そういった新型の艦艇を、いつぐらいまでには導入するかどうかの結論を得たいとお考えでしょうか。

A:実際に検討して予算を取り建造するまで、一定の期間がかかりますので、今の安全保障環境を考えましたら、なるべく速やかに私どもとしては、計画に移していきたいと思っております。

Q:「USSマキン・アイランド」の方は、強襲揚陸艦という名称になっていますけれども、そうしますと、周辺諸国からは、ひょっとすると懸念する声なども出るかと思うのですが、そういった点も含めて、周辺国にはどういった説明をすることになるのでしょうか。

A:私どもとしては、多機能の輸送艦というイメージを持っていますので、強襲とかそういうイメージではありません。あくまでも、例えば日本が様々直面している災害、東日本大震災でも、実際はアメリカの、これは名前を言えば強襲揚陸艦でありますが、「エセックス」が非常に活躍してくれました。私も、地元の宮城県気仙沼では、その支援も受けました。そういう意味では、その名称というよりは、むしろ機能に着目をして、多機能の輸送艦、そのような印象で今後検討していくことが重要だと思っています。あくまでも、私どもとしては、自国の島嶼防衛のために必要な、速やかな部隊を展開できる、そのような輸送能力がある船、そしていざという時に、災害があった場合に、速やかに支援ができる多機能の輸送艦という意味合いで考えていきたいと思っています。

Q:運用に当たっては、陸自と海自の協力というのが不可欠になるかと思うのですけれども、そういった連接性というのは、今後統幕の方に指示していくことになるのでしょうか。

A:今日視察を受けた中でも、船の運用は米海軍が行い、そして実はそこに輸送して様々な任務を行うのは、海兵隊ということになります。ですから、2つの部隊が一体化して常日頃から運用しているという実態がありました。私どもとしても、今後輸送業務については、海上自衛隊が従来からやっておりますが、その中で様々な任務を負うその役割としては、今後陸上自衛隊にできます水陸機動団、これを一つの想定の部隊として考えていきたいと思いますし、またそれだけではなくて、災害救援が必要な場合には、通常の陸自部隊、災害救援の主力となりますから、そういう統合的な運用は重要だと思っております。

Q:導入に当たっては、具体的にアメリカ側からいろいろ技術的なアドバイスですとか、そういったことを今後受けていくことになるのでしょうか。

A:今回見させていただきました最新鋭のイージス艦につきましても、また輸送艦につきましても、私に対して非常に快く、かなりの内容について説明をいただきました。また私の方からは、その協力についても要請をさせていただきましたし、今後日米の防衛相会談もございますので、そのような機会を通じて、日本のこのような安全保障、あるいは災害救援の能力向上のためにも米側の協力を得たいと、このようなことはお話をしていきたいと思っています。

Q:台風8号が、沖縄本島に近づいてきて、特別警報というような形で出ているのですけれども、何か自衛隊の方には指示または対応を取るようなことは伝えているのでしょうか。

A:今回、特別警報が入りまして、私どもとして、日本におきまして若宮政務官を中心に会議をして、情報共有に当たっております。万が一、私どもに災害派遣等への要請があれば、速やかな対応を取るよう各部隊には指示をさせていただいております。いずれにしても、このような災害、直撃するような被害がないことが一番だと思っていますが、万が一のことがあった場合には、私どもとしても、要請があれば速やかにしっかりとした対応をしていきたいと思っています。

以上


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