大臣臨時会見概要

平成25年9月18日(18時25分〜18時34分)

1 発表事項

なし。

2 質疑応答

Q:今日はタイのインラック首相を始め3名の方と会談をなされて、どういうような話合いがなされたのか、その成果と、受け止めをお聞かせください。

A:今日はインラック首相を始め国防関係の皆さんとお話をさせていただきました。特に日本からは日タイの友好関係についてのお話、またオリンピックに対する支援についての感謝等、お話をさせていただきました。その中で、東アジアの安全保障環境の問題、特にこの東シナ海、南シナ海については、私どもは法の支配により、対話によりしっかり解決をしていく、そういう課題がたくさんあるということでお話をさせていただき、特にタイはASEANの中で、今回中国の窓口という役割を持っております。その中で、例えば南シナ海の行動規範の問題について、今中心となってまとめている立場でありますので、こういうタイの活動については、日本としても支持をしたい、また評価をしたい、というようなお話をさせていただきました。

Q:南シナ海の問題にかかわらず、東シナに日本が抱える問題について、日本の立場を説明されたりとか、どのような意見交換をされましたか。

A:日本の立場は当然、今までの中でよく知っていただいていると思います。その中で大切なことというのは、法の支配により、また対話によりこの問題を解決するということ、この方向については共有していただいていると思っております。また併せて、私ども防衛大綱を含めて様々な防衛力整備を行うという中で、日本がどのような考えを持って防衛力整備を行うか、特に東アジアの安定に対して、日本がこれからも日本の領土・領海をしっかり守っていくという中で、私どもの防衛力整備があるのだということは説明をさせていただきました。

Q:先ほど、大臣がおっしゃっていたオリンピックの関係で、具体的にもう少しどういうようなやりとりがあったのか教えてもらえますか。

A:実は、ユタサック国防副大臣は、タイのオリンピック委員会の委員長をされております。ですから、オリンピックの決定前ですが、ブルネイでお会いをした時にも、私の方から東京オリンピックについての支持をお願いしましたし、今日、改めてタイが支持してくれたことに対しての御礼を言わせていただきました。

Q:タイ側から今回オリンピック誘致成功に関して何か発言というのはありましたか。

A:まず、インラック首相から冒頭「オリンピックおめでとう」というお話がございましたし、私の方から「オリンピックについて支援ありがたい」というお話をしました。また、タイも今様々有望な選手がおります。「女性のバドミントン選手とか、女子の重量挙げの選手とか、こういう方がまだ若いですので、これから更に活躍すれば東京オリンピックで素晴らしい成績を収めるのではないでしょうか」というお話をしたら、大変喜んでおりました。

Q:憲法を改正して自衛隊を国防軍にする件については、ご説明されて理解を求められたりしたのでしょうか。

A:国防副大臣との話の中で、憲法改正のお話ではなくて、今、日本の中で、例えば憲法の解釈の議論等が出ている背景として、今年春にあった北朝鮮の度重なる威嚇のような発言に対して日本が対応する中で必要な体制、あるいは、例えば日本を守るために対応してもらっているアメリカの艦船に、日本が攻撃される前にアメリカの艦船が攻撃を受けた場合、日本としてしっかりとした対応ができるかどうか、そういう具体例を示しながら説明をさせていただきました。

Q:ユタサック副大臣の反応はいかがでしたか。

A:当然、そういう問題についてはよく理解していただいたと思います。あくまでも私どもから、こういう安全保障問題、特に憲法解釈の問題について提案するということではなくて、そういう議論が日本国内でなされている背景について、具体的な事例を挙げて、ユタサック国防副大臣には説明させていただきました。ユタサック国防副大臣は、副首相を前に務められていますし、また、国防大臣も務められています。インラック首相の信頼も大変厚い方でありますし、インラック首相が国防大臣を兼ねていらっしゃいますので、私どもとしては国防大臣と同じ役割を持っていらっしゃるという扱いでお話をさせていただきました。

Q:日タイは、世界的に見ても極めて防衛交流が密接であり、盛んな国、つまりそういう二国間関係だと思いますけれども、今日一日終えてこの現状をどういうふうにご覧になっているのかという質問が一つと、そういったことが今、なかなか厳しい環境の日本の安全保障にどういうメリットを及ぼすのか、この二点についてお尋ねします。

A:率直なお話しをすると、確かにタイは長い間の友好国でありますし、また、日本の防衛大学校に一番多く留学生を出してもらっています。そして、10月1日からは初めて、タイ海軍に大将が防衛大学校卒業生として誕生いたします。そういう意味で非常に関係は強いのですが、政治レベルの交流ということになりますと、実は最近極めて希薄な印象があります。特に防衛大臣がこうしてタイを訪問してお話をするのは6年ぶりということですし、また、その間もあまり政治レベルの、特に防衛交流は少なかったと思いますので、逆に今年になってかなり密になり、航空幕僚長も陸上幕僚長も訪問するようになりました。私どもとしては日タイ関係が友好だということにあぐらをかくだけではなくて、しっかり防衛交流もしていきたいと思っています。そしてタイは実はASEANの中での中心的な役割を果たしていますし、今はASEANの中で対中国の窓口もしておりますので、そういう意味では中国の考え方も非常によく理解している国だと思います。こういう国を通じて日本としてはしっかりとこの東アジアの安全保障のために法と対話により安全を保っていきたいと思っております。

Q:東アジアの安全保障について、インラック首相側からは何か発言はありましたでしょうか。

A:東アジアの安全というのが大切だと、これはお互いの経済、あるいはこの地域の経済にとって重要だということについてはお互いに共通の認識だと思っています。

Q:そういう発言があったと。

A:相手側の立場ですので、相手側の発言について細かくは言いませんが、そういう方向で認識は一致しているということだと思います。

Q:行動規範についてどういう議論を中国とやっていますとかそういう説明はあったのでしょうか。

A:具体的な説明はありませんが、行動規範がしっかりとしたものになることを私たちも努力していきたいというお話はありました。行動規範については、国防副大臣のほうからのお話です。インラック首相とのお話はここでは控えさせていただきます。おかげさまで、防衛大学校卒業生で今回、タイ海軍では大将が初めて誕生いたしますし、それから空軍出身でありますが副参謀長も今回誕生いたします。そういう意味では着実に、日本の防衛大学校を卒業した方々がタイの国軍の中枢に入ってこられると。今回お昼をご一緒させていただきましたが、日本語で話をし、そして皆さん日本の文化を大変よくご存じですし、日本について非常に深い思いを持っていただいています。ですから今日は率直にタイから見た今の日本についての感想も私どもはいただいた。感謝をしております。

以上


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