大臣臨時会見概要

平成25年7月24日(16時59分〜17時08分)

1 発表事項

 私のほうから一つ報告があります。本日午前から午後にかけまして、中国軍機Y−8早期警戒型1機が、初めて沖縄本島と宮古島の間を通過する飛行を行いました。これは東シナ海を越えて、太平洋に至る長距離飛行ということでありまして、これはいわゆる中国がいう第1列島線を越えて初めて中国軍機が太平洋に進出したということであります。航空自衛隊のスクランブルで対応し、また警戒監視をしっかりしておりますが、今回初めてのことでありますので、間もなく防衛省のほうでこの内容についてピンナップしていきたい、そう思っております。今日、見させていただきましたこの警戒監視、P−3C、そしてまたAWACS等、防衛省は今、様々な装備を十分活用しながら、このような警戒監視に当たり、これからもしっかり我が国の領海・領空を守っていきたい、そう思っております。

2 質疑応答

Q:発表に関連してなのですけれども、中国が第1列島線を越えて来たということで、大臣としての受け止めを一言お願いできますか。

A:今まで、中国の艦船による列島線越えというのはありましたが、このような軍の航空機による列島線越えというのは初めてでありますので、これはますます中国がこれから海洋進出してくるその一つの方向ではないかと思っております。やはり警戒監視能力については、大変これからも私どもは重視をしていくことになると思います。

Q:鹿児島と言えば、米軍の空中給油機のローテーションの候補地として計画が挙っていますが、今日視察されて、実現可能性に向けた印象というのはいかがでしょうか。

A:今日はあくまでもP−3Cの部隊が、特に東シナ海の警戒監視に当たっていますし、最近、中国が日中中間線のガス田の問題について様々な発言をしております。この部隊が日々警戒監視を行っている部隊でありますので、今日はその激励も併せて、視察をさせていただいたということです。特に、今ご指摘の事について想定して、訪問したわけではありません。

Q:P−3Cに乗った感想をお願いします。

A:今日、操縦席から実際にどのような形で警戒監視を行うかということの現場を見させていただきました。大変練度の高い、そしてまた、また能力が十分発揮されている感想を持ちました。短時間でありましたが、通常の任務の場合にはかなり長時間、長距離のフライトを強いられていますので、そういうことの大変さというのは、少しでも配慮できないかなと考えております。

Q:参院選が終わって、鹿屋、鹿児島、宮崎を訪れた理由などございますか。

A:例えば北朝鮮、あるいは東シナ海に対する中国との様々な緊張感、こういうところの中で、その前線で、日々スクランブルを行ったり、警戒監視を行っている部隊ですので、そういうところを直接激励し、また、隊員の意見を聞くということは、大切な仕事だと思っております。

Q:鹿児島関連で、馬毛島の問題もあるのですけれども、今日は上空から馬毛島というのはご覧になられたのですか。

A:あくまでも今日は、通常の哨戒監視、あるいは潜水艦に対しての対応のような想定の訓練を見させていただきましたので、今日飛んでいる範囲にはないと思います。

Q:馬毛島問題について、今後どうなっていくのでしょうか。今の現状を教えていただいてよろしいですか。

A:いずれにしても、今、地元との調整を進めているという段階だと思っております。

Q:今日の視察に関連してなのですけれども、南西防衛がこれから非常に重要になってくると思うのですが、8月末に予想される概算要求にどういった形で反映させていこうというふうにお考えでしょうか。

A:今回の概算要求については、特に防衛大綱の策定を見据えたその第一歩だと思っております。今、私どもに求められている能力は様々あると思います。特に、こういう警戒監視に関しては、日本の領土・領海・領空を守るために重要なものだと思っております。

Q:今年度予算では、前年度の400億円増の防衛関係費を確保して、特に南西諸島防衛に力を入れるということだったのですが、来年度の予算では、やはり増額を目指していくのでしょうか。

A:まず、昨年度の補正予算の中で、一つ防衛整備の予算を取らせていただきました。そして、今年の予算についても、増額ということをさせていただきました。今、統合的な能力評価をしながら、来年以降どのような予算が必要かということを積み上げておりますので、まだ、概算要求まで時間がありますので、まだどのくらいの金額になるのかというのは、今の時点では対外的には控えさせていただきたいと思います。

Q:増額を目指していくという姿勢には変わりはないのでしょうか。

A:私どもは、必要な装備、必要な予算を要求させていただくということに尽きると思います。

Q:近く発表されるかと思うのですけれども、防衛大綱に向けた中間報告の策定に対して、大臣が特に強く意識してもらいたいと思っていることについてはどういうふうにお考えでしょうか。

A:22大綱以降、日本の安全保障環境は大きく変わってきております。北朝鮮のミサイル能力の向上、そして度重なる威嚇的な発言、核実験の継続的な実施、こういうこともありますし、また、東シナ海においての日中間の様々な緊張感もあります。こういうことに備えるということが、恐らく22大綱以降新たに出てきた内容ですし、また、東日本大震災を経験した私どもでありますので、今後、防衛省・自衛隊に対しては、例えば南海トラフ、あるいは首都直下型、こういうときの災害対応が求められると思います。そういう能力についても今回の大綱の中ではしっかり位置付けないといけないと思っていますが、いずれにしても中間報告については、今、最終段階に入っていると思いますので、その内容について少し待ちたいと思っております。

Q:防衛省改革の点で、防衛審議官の新設を検討するという一部報道もありますけれども、大臣として防衛審議官の新設の必要性についてはどういうふうにお考えでしょうか。

A:従前から防衛審議官というのは、これから国際任務が多くなる防衛省・自衛隊の中で、そういう役割は必要だと考えておりますが、具体的にまだ今回の防衛省改革の中で審議官の設置について、どうするかということを決めているわけではありません。現在も検討中ということであります。

Q:ご感想があればですけれども、今日の視察飛行の前に機体トラブルで別の機に移られました。そのことについて、ご感想があればお願いします。

A:例えばこの南九州の部隊は、桜島の噴火の影響を受けたとも聞いております。実際、部隊運用においてもかなり、日々、メンテナンスが大変な地域だということはよく聞いております。そして、今回だけではなくて何度か同じように直前になって、やはり機体に関して微細なトラブルですが、飛行機を代えてということもございます。ですから、特に今回、特別なということよりは常にこういうことがあることを想定して、予備機を備えておくということが任務の中で大事なことだと思いますし、今日はそれにしっかりと応えてもらっていると思います。

以上


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