大臣会見概要

平成25年7月23日(11時00分〜11時20分)

1 発表事項

 なし

2 質疑応答

Q:参院選なのですけれども、与党の圧勝の形で終わりましたけれども、その受け止めをお願いしたいのと、一方で沖縄では自民の候補が選挙区で敗れて、普天間基地の県外移設を訴える候補が当選していますけれども、辺野古への移設に向けてこれがどう影響するのかについてお願いします。

A:まず、大きな意味での自民党の勝利については、よく与党の首脳の方がおっしゃっているように、ねじれ解消で物事を進めていただきたいという民意の表れではないかと思っております。沖縄の結果については、我が党が支援をした方が前回は9万票ほどの差だったのが今回は3万まで票が詰まったということ、特に私どもが注目していましたのが名護市の票の出方だったのですが、150票差ということで大変僅差でありました。やはり沖縄にも様々な意見があるということを今後も斟酌しながら、引き続き、負担軽減について丁寧な形で対応させていただきたいと思っております。

Q:防衛大綱の中間報告なのですけれども、当初、6月にもまとめるという話でしたけれども、現在の検討状況や発表の時期、公表の有無などについて、方針は何か決まったのでしょうか。

A:現在も検討している最中だと報告を受けております。いずれにしても、まとまり次第、私どもの方に報告が出されると思っています。公表についてはまだどうするか決めておりません。

Q:参院選の関連なのですけれども、沖縄選挙区では県内移設に反対する候補者が当選したわけですが、知事の埋立申請の許可の判断が今年中にされると言われているのですが、それに対する影響について、大臣はどのようにお考えでしょうか。

A:これは今、私どもとしては埋立申請を沖縄県に出していますので、判断されるのは沖縄県知事の方だと思っております。私どもとしては、引き続き、沖縄の負担軽減に努力をしていきたいと思っています。

Q:海賊対処についてなのですが、期限が今日で切れて、明日からまた新たに1年間の活動が始まると思うのですけれども、防衛省の発表などによると海賊の件数自体は減っているのですけれども、改めてこれまでの活動の実績の意義についてどう評価されているか、大臣のお考えをお聞かせ下さい。

A:海賊対処行動につきましては、今まで防衛省としても、平成21年3月以降、護衛艦2隻で約3090隻の護衛を行ってまいりました。今まで襲撃を受けた事例というのは1例もありません。また、P−3C哨戒機2機により、警戒監視活動を行っておりまして、その情報については諸外国の艦艇に提供しております。これもやはり海賊行為の抑止に役立っていると思っております。海賊事案については、日本だけではなく各国部隊の行動によりまして、平成23年は237件だったのが、平成24年は75件まで減少しておりますが、依然として予断を許す状況ではありませんし、気を許すとまた海賊事案が多くなるということもありますので、防衛省・自衛隊としましては、引き続き、明日以降も1年間この海賊対処行動を実施するという方向になっております。

Q:防衛省・海上自衛隊の喫緊の課題というのが南西諸島防衛だと思うのですけれども、南西諸島防衛に人を多く割かなければならない状況の中で、海賊対処行動を続けていくというのはなかなか海上自衛隊としても負担が大きいと思うのですけれども、そこをどう考えていらっしゃいますか。

A:一つは、国際的な日本の役割を示す、そしてシーレーン防衛のためにも海賊対処行動も大変重要な役割だと思っています。また、南西海域を含め、我が国周辺の海域の警戒監視等も重要な役目だと思っています。今の体制の中でこれは十分対応できておりますので、これからもこのソマリア・アデン湾に2隻を派遣することが特に全体として運用に大きな支障をきたしているというふうには考えておりません。

Q:海賊に対する闘いというのは、長い闘いになると思うのですけれども、出口戦略というか、今後いつまで続けるという点ではどうお考えでしょうか。

A:国際社会の中で、日本もその一役を担って対応しています。いずれにしても、国際社会の中での判断だと思いますが、やはり最終的には海賊行為の根源というのは、あの地域の貧困、あるいは様々な社会不安があると思いますので、私どもとしては警戒監視もそうですが、やはり海賊発生地域における様々な支援というのも国際社会の中で更に進めていく必要があると思っています。

Q:閣議の前に官房長官とお会いされていたかと思うのですけれども、差し支えなければどういったお話をされたのかご紹介いただきたいのですけれども。

A:今回選挙が終わりまして、私どもも官房長官の方に入っていただいて選挙本部にいていただいたこともあります。そういう様々な選挙後の御礼を含めて意見交換をさせていただきました。

Q:閣議あるいは閣僚懇談会の中で、安倍総理の方から今後の安全保障政策のことで、例えば集団的安全保障、集団的自衛権の議論に関する何らかの発言とか指示というのはございましたでしょうか。

A:閣議の内容については官房長官が一括して公表するということになっていますので、官房長官会見の中で聞いていただければと思います。

Q:沖縄の普天間飛行場なのですが、昨晩、野嵩ゲートにフェンスが造られたという話を聞いております。それは参議院選挙の翌日というタイミングをあえて選ばれたのか。それはなぜ昨日のしかも夜になったのか、その理由をお聞かせください。

A:ゲートの設置については、基地の境界、区域をはっきりするということで行われたという報告を受けております。私が受けた報告は、ちょうど日米合同委員会合意が昨日なされて、そして速やかに対応したということなのだと思います。

Q:日米合同委員会をあえて昨日開いたということなのでしょうか。

A:これはあくまでも日米での話し合いで行うものであると思いますので、そのスケジュール感については私も承知をしておりません。

Q:選挙がらみなのですけれども、「My News Japan」というサイトによると、佐藤政務官が防衛省の敷地内、あとは十条駐屯地の敷地内で選挙運動をしていたと紹介されているのですけれども、確かにゲートの外ではあるのですけれども敷地内で運動されていると。これは自衛隊法施行令などその辺で問題があるのではないかと指摘があるのですが、大臣どのようにお考えでしょうか。

A:その事実は初めて知ったものですから、今、お話がありましたので、事実確認をしていただきたいと思っています。

Q:この件に関しては、「My News Japan」の方から防衛省に問い合わせが行っているとのことなのですけれども。

A:関係部門の方から後で説明をさせていただきたいと思います。

Q:先ほどの野嵩ゲートのフェンスの設置の件ですけれども、昨日夜から工事されたということなのですが、沖縄防衛局からは「工事業者と6月には随意契約をしている」と聞いているのですが、6月に契約をしているにも関わらず、昨日、工事を開始したという部分に関して、理由としてどういったことが挙げられるのか、もう一度お聞かせください。

A:契約日は7月8日ということで聞いています。従前からこの区域の保全が必要だということで話をしている中で、最終的な合意がなされて速やかに工事を行ったのではないかと思います。

Q:参院選との関連で、翌日なのですけれども、これに対して地元で非常に反発の声も上がっているのですが、夜から工事するという異例な形ではないかと思われるのですが、これに対して大臣はどのようにお考えですか。

A:昨日こういうことが行われたということは、逆に報道で知ったものですから、特に何か、そういう参議院選との関係ということについては、私自身は意識しているわけではありません。

Q:夜8時ぐらいから工事が始まるという形を取っているのですけれども、それについて大臣はご存知でなかったということでしょうか。

A:いずれにしても、フェンスの工事がいつ行われるかとか、そこまで私の方に報告は上がってきていないと思うので、沖縄防衛局の方で対応している話だと思います。通常、こういう色々な工事、様々な工事の中で、夜間に行われることも当然ありますので、特にゲート付近ということで車両が行き来するということもありますので、普通、日中の車両の移動に影響がない時間とか、そういうところを選ぶことはよくあるのではないかと思います。

Q:参院選の関係なのですけれども、沖縄では今回、自民党の候補が辺野古移設を掲げて闘えなかったということについて、大臣はどういうふうにお考えですか。

A:これは自民党、与党の話だと思いますので、むしろ与党の方に聞いていただいた方がいいのではないかと思います。

Q:名護市の票にご着目される形で先ほど言われましたけれども、実際に名護の今後の市長選等への影響について今回の票差というのは着目されているということなのでしょうか。この理由をもう少し詳しくお聞かせ願えればと思います。

A:いずれにしても、今回、名護市の票の差というのが、どういう要因から出たということは、細かい分析をしているわけではないのですが、一般的に全体の票の差の中で、名護市がかなり拮抗したというようなことで、先ほどのコメントをさせていただきました。

Q:自民党の衆議院選挙の公約で、憲法改正、国防軍設置というのがあると思うのですけれども、憲法改正もだんだん現実的な問題になりつつありますけれども、国防軍設置について改めて大臣のお考えをお聞かせ願いたいのと、昨日テレビ番組で若干、石破幹事長がおっしゃっていらっしゃる軍法会議の内容について、やや否定的なニュアンスでおっしゃっていたかと思うのですけれども、軍法会議設置の必要性について、大臣のお考えをお願いします。

A:いずれにしても、憲法改正の内容については、与党の中の議論、また政府の中の議論ということですので、特に閣僚には憲法の遵守義務がありますので、私の方から発言する内容ではないと思います。国防軍のことについては、従前から「自衛隊」という言葉を対外的に発する場合、「Self Defense Force」という形で、なかなかその意味を取る相手の国の方から「その意味がよく分からない」というコメントを頂くことも間々あります。そういう中で、通常、国を守るという中では、そういう言葉もあるのだろうと私は考えております。

Q:参院選の沖縄選挙区のことに戻るのですけれども、大臣が触れられた名護市で確かに僅差だったということは事実なのですけれども、一方で、一貫して普天間の県外・国外を訴えてこられた糸数さんが勝利された、これが直近の沖縄の民意だということも事実だと思うのです。これに関して、この事実が辺野古移設の方針ですとか進め方に何らかの影響、もしくは配慮という必要はないというお考えでしょうか。

A:私どももそうですが、選挙で選ばれるときに、様々な争点、あるいは票を入れる場合の有権者の考え方というのはあると思います。ですから、様々な考え方、意見があり、その中で今回の選挙結果になったのだと思っております。一つの争点で選挙結果を判断するというのは、もうちょっと深く考えた方がいいのかなと思っております。いずれにしても私どもとしては、埋立申請を出させていただいておりますし、その分も沖縄の負担軽減が必要だということで、特に普天間飛行場の固定化はあってはいけないということも前提の中で今、進めさせていただいております。沖縄県の方で今後どのようなご判断をされるか、それを私どもは注視をするということだと思います。

Q:今日も沖縄県議会の代表がオスプレイの件で、外務省、防衛省に要請に来ていると思うのですけれども、追加配備が近くなっていると思うのですけれども、沖縄への説明と、飛行の違反の指摘について回答は今どうなっているのでしょうか。

A:今日、沖縄県議会に関しては次官が対応するということですので、次官の方で受けた内容を私の方も報告を受けたいと思っています。また、オスプレイの回答については引き続き今精査中だと聞いております。

Q:近々進水する22DDHに関して伺いたいのですけれど、22DDHは国内ではDDHと呼ばれておりますので、ヘリコプター「駆逐艦」という認識であったと思うのですけれども、諸外国ではイタリア海軍の「カブール」であるとか、スペイン海軍の「ファン・カルロスT世」などが多目的空母と言われているのですけれども、22DDHが「駆逐艦」であるならば、これら「ファン・カルロス」とか一般の諸外国の多目的空母もこれも「駆逐艦」というふうになると思うのですが、大臣はどのようにお考えですか。

A:それぞれの国でそれぞれの装備品について、どういう呼び方をするかということを決めているのだと思っています。従前から今のDDHについては同じ呼称で、今回3番艦が進水するのだと思いますが、一貫して同じような考え方でいるのだと思います。

Q:普通は、駆逐艦は砲こうとか対艦ミサイルとかそういったものを積んでいると思うのですが、22DDHはセルフ・ディフェンス用の非常に短距離の対空ミサイルしか積んでいないのです。どう考えても普通に見たら空母だと思うのですけれどもこれを「駆逐艦」と言うにはちょっと表現が過ぎるのではないかと思うのですけれども、排水量も約2万トンで、DEの「あぶくま」型の10倍あるのですけれども、これだけ10倍も排水量が違ってこれをまた「駆逐艦」というふうに言うのもいかがなものかと思うのですが、いかがでしょうか。

A:DDHは私ども一貫して「護衛艦」という形になっておりますので、おそらくそれぞれの国で艦船の呼び方がそれぞれあると思いますが、少なくとも防衛省として今までずっと一括して「護衛艦」という呼び方をしているのだと思います。

Q:参院選の件ですが、大臣は「名護市の差が僅差だった。沖縄にも様々な意見がある」というようなお話だったのですが、この僅差まで詰めたということは大臣としては、この票というのは安里候補者が県外移設を求めてはいるのですが、県内移設を推進する人たちの票であるというふうに捉えているのでしょうか、その点があって注目されているのか、その理由をもうちょっと教えていただきたいのですが。

A:先ほど言いましたとおり、票を入れるということは色々な要因があっての支援だと思っております。安里候補は私ども与党側が応援している候補ということですので、単純にやはり名護市においては差が少なかったということの評価だと思います。決してそれから何か類推して沖縄の民意がどうだというふうに簡単に決めつけられるような内容ではないと思います。

以上


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