日比防衛相共同記者会見概要

平成25年6月27日(12時50分〜13時06分)

※ガズミン国防大臣の発言及び英語による質問については、通訳者の発言を記載し、最後の質疑は仮訳

1 発表事項

(小野寺大臣)
 今回、日本の防衛大臣としては8年ぶりのフィリピン訪問ということになりました。フィリピンは東京から飛行機でわずか4時間、沖縄からはわずか2時間の「隣国」ということであります。また、日本とフィリピンは大小7,000の島々を抱える同じ島嶼国であります。今回の会談においては、離島防衛や領海防衛、海洋権益の確保といった内容で両国意見を同じくいたしました。そして、両国は東シナ海において及び南シナ海において懸案を抱えております。この懸案の解決には法の支配とルールによる問題解決、これを図るべきだということで意見が一致いたしました。また、日本としては今後隣国フィリピンとの間で防衛分野の交流・協力を一層強めていくということであります。

2 質疑応答

Q(日本側記者):小野寺大臣とガズミン大臣、お二人の大臣にお聞きします。今、小野寺大臣の発言にもありましたが、東シナ海、南シナ海で、中国が海洋進出を活発化させておりまして、非常に緊張感が高まっております。お二人の会談の中で具体的にどのような意見交換をされたのか、また今後どういった分野でどのように連携されていくのか、その問題について対応されていくのか、それぞれお願いいたします。

A(小野寺大臣):南シナ海で起きている事案というのは、これは日本として、今、東シナ海で直面している事案と大変よく似た環境にあると思っております。そして、南シナ海で起きていることが、今後日本を含めた東シナ海に影響があることを私どもは懸念をしております。今回、フィリピンが行っている様々な活動について報告を受け、そして今後とも協力をすること、特に現在、フィリピンが国連海洋法条約に基づき、この問題について法による裁定を求めているということでありますので、この姿勢について日本は全面的に支持をするということをお話させていただきました。

A(ガズミン大臣):私の方からお話させていただきたいのは、日本の政府から、フィリピンが国連の仲裁裁判所を通したこの問題の解決、平和的な解決に向けた取り組みについて支援をいただいていることについて、非常に嬉しく思っているということです。また、今後この問題に対し、日本側との情報交換を通してお互いに助け合い、協力し合うことで合意がみられたと思います。

Q(比側記者):「ジャパン・タイムス」で読んだ記事の中に、政府の高官の方が、名前は特定されておりませんでしたけれども、「今後中国側を牽制していく」というような書き方で記事が書かれておりました。具体的には中国側に対してどのような牽制を行っていくかということについてお聞かせいただければと思います。

A(小野寺大臣):これは日本もフィリピンもそうだと思いますが、私どもは特定の国を相手にして様々な行動をとるということではありません。領土・領海というものは、あくまでもその話し合いについては、法の支配に基づいた形での問題解決を目指すということが基本であります。大切なのは力による変更ではなく、力による支配ではなく、あくまでも法による解決を目指す、これが今の国際社会の一致したルールだと思っています。

Q(日本側記者):オスプレイの訓練についてお尋ねします。1月と4月にフィリピンで沖縄県の普天間基地に配備されているアメリカ軍の新型輸送機オスプレイが訓練を行っております。今後、フィリピンでのオスプレイを使った訓練の可能性、これについてはお二人の大臣はどのように考えていらっしゃるのか、また、先程の会談の中でどういった意見交換をされたのかお願いいたします。

A(小野寺大臣):アメリカのプレゼンスがこの東アジアの地域にとって大切な公共財であるということについては意見が一致したと思っております。そしてこのアメリカのリバランスという問題について議論いたしました。個別の装備の話ではなく、あくまでもリバランスの協力という観点から、フィリピンがローテーションによる米軍のプレゼンスの拡大を図っているということ、そして米国とフィリピンの間で更なる拡大のための合意について、今議論をしているということについては報告を受けました。

A(ガズミン大臣):まず、将来のアメリカのプレゼンスにつきましては現在考えているところですけれども、インパクトの高い、価値の高い演習の実施についてはひとつの将来の在り方だと思っております。特に個別の装備品については議論することはありませんでしたけれども、新しい軍事技術、軍事装備のフィリピンへの展開については歓迎すべきことだと思っております。

Q(比側記者):ガズミン大臣にお尋ねします。報道によると、フィリピン政府は、米国と共同で使用するための基地をスービック地区に増設する計画を立てているようです。フィリピン政府は、日本等の国々がこれらの基地を建設することを認めるのでしょうか。また、これらの基地はどのくらいの期間で建設されるのでしょうか。外国の基地に関して憲法上の制約がありますが、それを回避するため、比政府はどのような見通しを立てているのかお聞かせください。

A(ガズミン大臣):質問を今一度整理しましょう。基地を建設する予定はございません。基地へのアクセスは受け入れます。現在、アクセス・アグリーメントはまだ出来ておりません。アクセス・アグリーメントは憲法に基づき、基地に関係することは協定の作成が必要不可欠です。それができましたら、アクセス・アグリーメントの対象や期間が決まり、その後に、米国から装備品が入ってくるでしょう。我々としては、既存の取り決めに基づき、他の国々を歓迎します。特に、日本は戦略的なパートナーであることから歓迎いたします。

以上


御意見御要望
大臣記者会見概要一覧へ戻る
新着情報一覧へ戻る
トップへ戻る

(C) 防衛省・自衛隊