大臣会見概要

平成24年10月16日(11時51分〜12時07分)

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:先ほど中国の海軍の艦艇が沖縄の与那国島と西表島の間を南の方から北上しているというような発表がありましたけれども、現時点で把握されている内容と政府の対応についてお願いします。

A:先ほどピンナップで皆さんにお知らせしたように、今日午前7時頃、我が方の海上自衛隊P−3Cが仲ノ神島の南西約44キロの海域を太平洋から東シナ海に向けて北上する中国の海軍艦艇、計7隻を確認したところです。これら7隻の艦艇は、去る10月4日に宮古島の北東約110キロの海域を東シナ海から太平洋に向けて出ていった。この船が戻ってきたと言いますか、ずっと南側から北上して戻ってきたということだと思います。現時点で、これら艦艇からヘリが我が方に接近して飛行するといった行動や、我が国領海内での航行といった行為は認められておりません。引き続き、我が方は航空機、艦艇で周辺海域の警戒監視をしていて、これら中国艦艇の動向について注意深く情報収集をしているところです。

Q:陸上自衛隊とアメリカの海兵隊が沖縄の離島で離島奪還訓練を行うという報道がありますが、この訓練について大臣の現時点でのご認識と現時点で説明できる範囲でその訓練の具体的な内容、スケジュールなどがあれば教えて下さい。

A:これもご承知だと思いますが、日米間では毎年各種の統合演習あるいは統合訓練、指揮所演習というのを実施してきているところです。本年度、日米共同で実動演習をするというのは計画にはありますが、実際にはまだどのような訓練をいつ行うかということについては決まっていません。決まり次第、これは多分公表することになると思います。

Q:中国の海軍艦艇の動きなのですけれども、これまでこの海域を北上したという例はないということを統幕の方から聞いたのですが、この行動の意図についてはどのように分析されているのでしょうか。

A:中国が東シナ海から太平洋にかけて活動を広げてきたのは、私の理解するところ、2008年以降のことだと思いますが、徐々に活動する海域が広がっているものの、それがいかなる背景理由によるのか、いかなる意図があるのかということは、我が方は分かりませんと言いますか、推測の域を脱しないので、その背景理由について説明することは控えたいと思います。

Q:沖縄の普天間飛行場に配備されているオスプレイについて、今日、一部報道で本格運用を開始したというのがあったのですが、その事実関係と、また大臣は以前、「全体計画を示してくれるように米側に求めたい」とおっしゃられていましたが、現在の進捗状況がどのような形になっているのか教えて下さい。

A:私の理解するところ、オスプレイを普天間飛行場に持っていって、現在、各種の訓練を行って、これから任務を付与されて、実際の活動及びそれに伴う必要な訓練を行うための準備を行っていると思います。配備というのは、かねてよりお話申し上げたように、部隊としてオスプレイを運用して任務を実行するときのことをディプロイメント、配備というように我々は理解して、接受国通報によれば10月に配備をするということになっていたわけですが、まだ、アメリカ側から正式にそのような配備の準備がすべて完了したという通報は受けておりません。したがって、それに必要な訓練をまだ続けていると理解しています。どのような訓練を行うのかということについては、「全体的な概略の計画について通報していただきたい」と、アメリカ側にかねてより申し入れています。まだ、我が方には提供されていません。

Q:普天間基地を中心に浦添市とか那覇市とか、市街地をぐるぐる回る環境レビューにもあるグラウンド・コントロール・アプローチと思われる訓練が実施されたというのが目撃されているのですが、日米で合意したヘリモードでは住宅地を飛ばないということに違反していると思われるのですが、その点について米軍にこういった住宅地を展開する訓練をやめさせるような話というのは、大臣から、そういった訓練がある情報がまず入っているのかということと、そういった訓練があるとしたら、日本政府としてそういう訓練をやめるように申し入れるつもりがあるのかという2点をお願いします。

A:日米間で9月19日に合意した合意内容をアメリカは遵守すると言っていますし、遵守していただきたいということについては、去る10月4日の日米合同委員会で我が方から申し入れているところです。アメリカは日米合同委員会の合意を可能な限りできるだけ飛行の安全を重視しながら、この合意に沿って訓練を行っていると我々は理解しています。それにもかかわらず、今のお話のように、仮に極めて具体的に合意に違反するという明らかな何かしらの事実があるというのであれば、これはアメリカ側にきちんと正式に提示をして、アメリカに是正を求めるべき問題だと思います。

Q:今、仰ったような「明らかに違反の事実があれば」というお話しですけれども、それを確認するためには防衛省として調査などをしないと分からないと。

A:調査といいますか、現地では常に米軍の活動について我が方としても観察していますし、全く活動そのものを見ていないとか、そのようなことでは決してありません。

Q:観察するというと、詳細にデータをとるような調査というのは実施されないのでしょうか。

A:どのようなことを行っているかということは、申し上げるのは控えたいと思います。

Q:今日、南スーダンのPKOの派遣が1年間延長されることが閣議で決まりました。それについての受け止めと、今後どのように自衛隊の国際貢献を行うお考えかをお伺いできますでしょうか。

A:南スーダンのPKOというのはもうすでに軌道に乗っていて、大変順調に活動していると理解しています。今のところ、国際社会、周りの国々及び南スーダン自身にとって、自衛隊の各種の施設活動あるいは施設の整備の活動が一定の評価を受けていると考えておりますし、まだ、この全体のPKOの任務がすべて完了しているというわけではありませんので、本日の閣議で、活動を1年間延長するという決定を承認いただいたところです。この活動をできるだけより効率の良いものにして、隊員の安全に気を配りながら、当初の目的である成果を挙げていただくよう、現地にはいろいろな指導をこちらの方として行っているところで、南スーダンでのPKO活動は、東京から見ても、あるいは国連から見ても順調に推移していると理解しています。

Q:オスプレイの関係ですが、一部報道でありましたけれども、現地での凧揚げの関係で、米側が日米合同委員会で取り締まりを日本側に要請したというのがありましたけれども、その事実関係と、沖縄県警への防衛省からの対応というのは、どのようなことを求めているのか。

A:凧揚げといいますか、風船や凧を揚げるということが飛行の安全を妨げるということについての問題提起は、日米合同委員会でアメリカ側から提示されたことは事実です。それは、沖縄の方にも伝えてあります。

Q:環境レビューの中に訓練のひとつとして、グラウンド・コントロール・アプローチというのがあって、それは住宅地を普天間を基準に南風原、浦添とかをぐるぐる回る訓練なのですが、それは管制塔の指示を受けてぐるぐる回る訓練というように書かれてあるのですが、その訓練というのは、ヘリモードと転換モードで回るというように明記されているのですが、そもそも米軍が行いたい訓練に、そういった日米で合意した内容に反する訓練内容が盛り込まれているという事実ではないかと思うのですが、そういった米軍の訓練を制約するというか、合意に基づいて訓練自体を止めてもらうというふうに日本政府として申し入れることというのは可能だとお考えだということでしょうか。

A:訓練の全体の計画というのは、まだ我が方は全貌を承知していませんので、先ほどの話に戻りますが、アメリカ側から訓練計画全体について示していただきたいと言っています。今行っている訓練とおっしゃった訳ですが、まだおそらく普天間に持ってきて周辺の環境に慣れ、新しい任務を受けて各種の訓練を行うための準備を行っているところなので、今の段階でそういうことの話をするというのは、もう少しアメリカの訓練計画全体を見て、それが日米合同委員会の合意に基づいて、飛行の安全性が真に確保されているかどうかということを十分に確認をしてから、日米合同委員会を通じてアメリカ側に話をするということになると思います。

Q:オスプレイなのですが、先ほど大臣は、「配備はまだ。配備という通報は受けていない」ということなのですけれども、よくおっしゃられる本格運用、フル・オペレーショナル・ケイパビリティは確保されたというようなお考えですか。

A:一番最初に説明したと思いますが、いわゆるフル・オペレーショナル・ケイパビリティというものをもって、部隊がオスプレイを使って任務を行うという時期を我々は「配備をした」という時期だと考えていますということです。

以上


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