大臣臨時会見概要

平成24年1月23日
(13時21分〜13時39分)

1 発表事項

 私は、沖縄におけるさまざまな課題について、仲井眞知事と率直に意見交換し、また、その中でも最大の問題であります米軍普天間飛行場を実際に視察致しました。そしてまた、航空自衛隊の那覇基地の現状等を視察し、直接、隊員を激励するため沖縄を訪問させていただきました。今回の訪問では、基地問題に関する知事のご意見・ご意向などをしっかりお聞きし、また、普天間飛行場を視察して、改めて同飛行場の危険性を体感することができ、大変有意義でございました。加えて、第一線部隊であります航空自衛隊那覇基地を視察し、部隊の現状について理解を深めつつ、士気旺盛な隊員に接し、心強く思ったところでございます。特に、知事から自衛隊の活動に高い評価をいただきまして、隊員に伝えたところでございます。沖縄県に集中している米軍基地の負担軽減、特に、普天間飛行場の移設問題については、日米合意を大前提として、今後とも沖縄県をはじめとする地元の皆様方と意思疎通を密にしながら、一つ一つその解決に向け、しっかりと取り組んで行かなければならないと、今回の訪問で改めて決意を新たにしたところでございます。

2 質疑応答

Q:知事との会談でも、政府と沖縄県の普天間飛行場の移設問題で知事と政府の立場が違うという構図が、改めて浮き彫りになった形になりましたけれども、今後、打開の見通しというのは立っていませんけれども、先ほど、大臣、国民的な議論をしながらですね、理解を求めていきたいというお考えを示されました。具体的に、どのように国民的な議論というのを起こしていくというお考えなのでしょうか。

A:普天間飛行場の移設問題につきましては、日米合意を踏まえつつ、同飛行場の危険性を一刻も早く除去するという方向が一つございます。また、沖縄の負担軽減を図るという内閣の基本的な姿勢もあるわけでございますが、沖縄県の皆さん方に、更なるご理解をいただかなければ、先に進まないことは間違いないわけであります。そのような負担を沖縄県の皆さん方だけに求めるということではなくて、やはり、我が国の安全保障の問題からして、日米合意を前提に進めていかなければいけない、この国の状況というもののご理解を全国民の皆さん方にしていただきまして、そしてまた、その理解を深めていただくということが大事だと思っております。政府、あるいは沖縄県、そしてまた、関係者の皆さん方だけで、この問題が前進するというわけにもいきませんので、ぜひ関心を深めていただいて、そして、今後の日本の将来のために必要であるということのご理解を進めていきたいというのが主旨でございます。

Q:国民に関心を持っていただけるような何か具体策というのはあるのでしょうか。

A:当然ですね、今回、東日本大震災が起きました。大変な国難であったわけでありますが、この普天間問題は、戦後の問題でありますし、また、15年間の歳月を掛けて、議論をしてきた問題でありますから、やはり、国の大きな課題であるということは、間違いないわけであります。また、日米合意がなされているわけでありますから、その大前提として、理解を深めていただくということが、大事ではないかと私は、認識をいたしております。

Q:田中大臣、常々ですね、普天間基地の移設計画に関連して、県民の理解を得ながら進めたいというふうにおっしゃっていますが、一川前防衛大臣も同様に県民の理解を得ながら進めたいとおっしゃっていました。しかし、具体的な行動や結果で県民の理解を得るというところまでは到らなかったと考えていますが、田中大臣は、どのような具体的な行動をもって、県民の理解を得ていくおつもりかということということと、そもそも現行の普天間基地の移設計画で県民の理解を得るということが可能だとお考えなのかどうかということをお聞きしたいと思います。

A:まず、仲井眞知事と今日お目にかかりました。まだ日数が、少ないわけでありますが、私はまず、知事と顔合わせをさせていただきました。これから心合わせをする、あるいは、力合わせをして、沖縄県の問題として、あるいは、我が国の問題点として、更なる、意思疎通を図っていくというのが、まず第一でございます。そしてまた、当然、沖縄県の県民の皆様方の理解、納得が、必要でございます。機会あるごとに、私は沖縄県を訪れて、そして、沖縄県の皆さん方の考え方を肌に感じながらも、私は、何とかですね、多くの皆さん方にもご協力をいただきながら、県民の皆様方に更なるご説明を申し上げて、理解を深め、納得をしていただくということを、日々努力をしていくことが、この打開の道であると思っています。もう一つは、この問題は、15年の歳月を経てるわけでございますし、日米間でおいても、この防衛問題、安全保障の問題を本当に現実的に、そしてまた、現状のなかで進めてきているわけでありますから、やはり、そういう国際関係の中で、我が国が判断をしていかなければ、世界に信用してもらえないという事態になりかねないわけでございますから、私は、我が国が安全保障のみならず、我が国のこの存立というものが、世界において、更なるものになっていっては、困るという危機感を私は持っておるわけでありますから、多くの諸外国の皆さん方にも、その実情というものを理解していただきながら、国際の政治の中で位置付けていきたいとこういうふうに思っております。

Q:2点お聞きしたいんですけれども、先ほどのちょっと発言と重なるんですが、沖縄県などですね、県や県議会は、普天間基地だけでなく、その他多くの基地負担があるが故に県外移設を求めております。でまた、そのほうが、また早いということを知事は、何度もおっしゃっているんですけれども、全国的な議論とか理解とかいうふうにおっしゃったんですけれども、沖縄県が県外移設を求めていることについて、全国的に理解を求めるということはなさらないのかということを1点とですね、あと、この先ほど普天間飛行場について、「世界一危険」というような発言も何度か今日、大臣仰ったんですけれども、今、沖縄側が県外移設を求める中、早期移設は、非常に難しい状況になっているんですが、移設が、されるまでの間のですね、危険性の除去について、具体的にどのようにお考えになっているのか、その2点をお願いいたします。

A:具体的には、いろいろご説明があろうかと思います。まず、この日米合意が、大前提で、今、進めてきておるところでございますので、そのようなお話をされることについては、私は、今の合意を何とか沖縄県の皆さん方に、あるいは、知事との会話の中で理解を深めるということでご理解をいただきと思っておりますから、それで、お答えにしていただきたいと思います。一方、当然、普天間の飛行場は、非常に危険な状況にあるわけでありますし、今日も二回目ではありましたけれども、短時間、普天間の視察をしてまいりました。ご存じのとおり、普天間飛行場の移設問題については、昨年の6月から「2+2」の中でも、認識を深めてきておるところでございますし、また、この安全性の向上のために、多くの対策を今、進めてきておるところであります。地元の皆さん方もご存じだと思いますが、今の現状を何とか安全性を高めるということで、それぞれ努力をして対策をしてきておるところでありますので、この移設の問題、そしてまた、日々の安全性の向上については、最大限の努力をしておるということをご理解いただきたいと思います。

Q:2点ほど伺います。まず、普天間飛行場の視察の際に、普天間第二小について、「ヘリが小学校に接近して、降下するケースは少ないのではないか」という主旨の発言をされたと伺っています。その真意というのをご説明していただきたいのと、それは、事務方なり地元からインプットがあった上での御発言なのかが一つ。もう一つ、先ほどのご発言の中で「沖縄の皆さん、それから、知事の理解を深めていきたい」というような主旨の発言がありました。そうすると、意地悪い言い方になるんですけれども、沖縄の県民なり、知事の理解が足りないので、辺野古の移設に反対をしているとの意味にも取れるのですけれども、大臣の認識をお聞かせ下さい。

A:普天間飛行場を視察致しました。前回、私が、外交防衛委員長の2年前にも視察を致しまして、第二小学校の屋上にも上がりましたので、その危険性ということが、解消していないのかなというようなお話を少し聞いたところでございます。少なくなったとか、多いとかということではございません。当時から非常に危険な状況があるということを、私は、視察の時に報告をしていただいておりますので、その辺の改善は、されているのかなということを局長に伺いました。ただ、飛行が楕円形に飛行場を使っているという状況からすると、まだまだ危険なゾーンというものは2年前とは変わってはいないというお話がございました。今のような発言はいたしておりませんので、確認をしておきたいと思います。何と言っても、日米合意を大前提に、今、普天間飛行場の移転の問題についてご理解を得る努力をしてきているところでありますから、我々が、努力をもっともっとしていかないといけないと、国も、政府も、また、関係の役所もそうでありますが、沖縄の皆様方に御理解を深めていただくための更なる努力が必要だということを私自身が思っているということでの発言でございますので、私どもの努力をしていくということのお話でございますので、その辺は、ご理解をいただいておきたいと思います。

Q:国民的議論あるいは理解というお話の点で質問させていただきます。大臣が知事とお会いになった後、知事のぶら下がりというものがございました、「理解、議論とはどういうふうに受け止めましたか」という質問に対して、知事は、「もしそれが辺野古実現のため、という意味ならばかなりすれ違いだと思う」、つまり、「議論を深める、議論を深めるというのが、辺野古の実現のためという主旨ならば、違う」と明確に仰っていました。先ほどの大臣の発言をお聞きしても、日本の将来ために辺野古移設が、必要であるとおっしゃっていると思います。知事の今の発言もお聞きになった上で、かなりずれている、すれ違いだと思うと言われてしまっているわけですが、いかがお感じでしょうか。

A:知事とは、更なる話し合いを進めていければと思っております。まだ回数が少ないわけでありますので、その辺はこれから心合わせをさせていただいて何とか力合わせができるように私自身努力をしていければと思います。

以上


御意見御要望
大臣記者会見概要一覧へ戻る
新着情報一覧へ戻る
トップへ戻る

(C) 防衛省・自衛隊