大臣臨時会見概要

平成23年11月29日
(20時05分〜20時19分)

1 発表事項

 私の方から、この度の田中沖縄防衛局長の件についてご報告をさせていただきます。本日、琉球新報に報道された案件について、大変朝からいろいろなところで話題になりましたけれども、直接、ご本人から事実関係を聞き取る中で、どういう扱いにするかということで判断させていただくということを今日の参議院の外交・防衛委員会でもそういう趣旨のことをお話しさせていただきました。そういうことで、ご本人に上京を指示いたしまして、まず事務的に事務次官、官房長を中心に聞き取りをした後、私も本人から事実関係等についてお話を聞き、確認をいたしております。その内容は、皆さん方のところに配付されていると思いますけれども、本人は「発言した内容は報道の表現とイコールだということでない」と言っておりましたけれども、「その場の雰囲気なり状況等から見ると、そういうふうに解されてもやむを得ない」ということを本人が述べております。そういうことからすると、私はやはり弁解の余地はないと判断いたしました。今、防衛省にとってもこの沖縄県におけるいろいろな懸案事項というのは、大変重要な局面を迎えてきておりますので、田中沖縄防衛局長に引き続き沖縄の業務を担当させるわけにはいかないという判断をいたしました。そういうことで、本日付で田中沖縄防衛局長を更迭するという人事を決めさせていただきました。当然、まず最初にこういうことになったことについて、沖縄県民の皆さん方に、私のほうからも心からお詫びを申し上げたいと思います。沖縄県知事さんや各自治体の皆さん方を始め、これまで我々防衛省として関わってきた沖縄県民の皆さん方に対して、大変申し訳なかったと思っております。今回の田中沖縄防衛局長の発言内容によっては、これまで私たちが沖縄県等と信頼関係を向上するために、それぞれの分野で大変努力してきたわけでございますけれども、それが失われかねないという大変重大なことだと、私自身も認識をいたしております。これから、沖縄県における防衛省としての普天間飛行場の移設に関わる問題を中心とした懸案事項については、引き続き従来の考え方に沿って、誠心誠意しっかりと進めて参るという方針には変わらないわけでございますし、従来以上になお一層、今回のことをしっかりと反省しながら、関係者の皆様方にもお詫びするところはしっかりとお詫びをし、そして引き続き丁寧に説明するところはして参りたいというように思っております。私の方から冒頭、その程度にいたしますけれども、皆様方からご質問があろうかと思いますので、そのことについて補足的に説明をさせていただきたいと思います。

2 質疑応答

Q:先程、「弁解の余地はないと判断した」と仰いましたが、更迭の理由については、「不適切な発言があった」として更迭するということで宜しいですか。

A:そうです。それはもう既に報道されていますような内容に近いやり取りがあったということは本人も認めておりますので、どういう場所であれ、普天間問題を始めとする懸案事項というのは、沖縄県民の皆様方の厳しいご意見を頂戴している状況でございますので、そういうことを考えればなおさらのこと弁解の余地はないと考えております。ですから、引き続き彼に沖縄の業務を担当させるわけにはいかないということでの人事でございます。

Q:後任の人事については、どのように。

A:今、後任はまだ明確に決めておりませんが、とりあえず局長事務代理ということで、及川次長にその業務を担当していただくということに、本日のところは考えております。

Q:先程、「関係自治体をはじめお詫びが必要」というようなお話だったんですけれども、政務三役なり幹部がこの後、謝罪に沖縄に行くようなご予定というのは今のところ。

A:今回、事務方としての沖縄の最高責任者の対応でございますので、まず、我々の事務方のトップである事務次官にその対応方を早急に検討するように指示いたしました。

Q:確認ですが、更迭というのは今日付で官房付ということでよろしいでしょうか。

A:そうです。正確に言うと官房付ということになると思います。

Q:先程、「今後の移設問題に関する方針について、従来の考え方に沿って」というお話をしましたが、普天間のアセスの評価書について年内ベースという方針に変わりはないということでしょうか。

A:はい。普天間飛行場移設に関連した環境アセスメント、環境影響評価法に基づく問題なり、沖縄県の条例に基づく手続等については、我々は前から話をしていますように、今年中に提出できる準備を進めさせてもらうという方針はいささかも変わっておりません。

Q:そうしますと、今後の普天間をはじめとする基地問題に関して特に今回の件は影響はないというふうにお考えですか。

A:影響は相当、いろいろな厳しい意見はあるというふうに私は思っておりますので、当然我々もその状況はしっかりと受け止めなければならないと思っております。それをしっかりとまた、従来以上に乗り切れられるような誠意ある対応、真摯な対応をしていきたいと思っております。

Q:自民党、野党から、局長だけではなくて、監督責任ということで大臣自身の責任を問う声が出ているのですが、ご自身の責任についてはどのようにお考えでしょうか。

A:私は自分の与えられた職務は沖縄の問題を含めて、この防衛省のいろいろな懸案事項をしっかりと責任をもって実行するということは、私に与えられた当面の仕事でございますから、そちらの方に全力投球したいと思っております。今日も官房長官には、先程の話の経過の説明をし、報告をさせていただいております。そういう中で引き続き、沖縄の問題についてはしっかりと対応してほしいということでもございました。

Q:官房長官に先程、説明に行かれたということですけれども、官房長官からどのような発言を受けましたか。

A:私が今ほど説明した考え方というか、防衛省としての当面の対処方針、対処のやり方については了解していただいたということです。

Q:確認ですけれども、官房長官との会談の中で、アセスの年内提出方針に関しても、改めて確認したということですか。

A:官房長官自身もそういうお話しをされていると聞いておりますので、そうだと思います。

Q:具体的に直接。

A:直接、アセスメントのスケジュールの話は一切しておりませんが、従来どおりの方針でやりましょうということは言っておりますから。

Q:先程、事務次官がまずは対応されるということでしたけれども、大臣ご自身が近々沖縄に行かれて、ご説明なりをされるお考えというのはあるのでしょうか。

A:このことについては、まだそういうスケジュールは持っておりません。とりあえずは、先程言いましたように、沖縄の出先の局長の件でございますので、事務的にしっかりと責任ある人が行って、説明をするというようにした方がよろしいかなと思っております。

Q:後任人事のことで確認ですが、空白は許されない案件だと思いますが、事務代理、代行という方を置くということですが、それは次の本当の後任というのは、明日にも決まるのですか。

A:それは、もう少しはっきりと日にちを申し上げる段階ではまだないと思います。沖縄のことは、大変重要な事項を抱えておりますし、また、沖縄の防衛局長というポストは、大変責任のある大事なポストでございますので、しっかりと考えて、あまり時間を掛けないで、対応したいと思っております。

Q:防衛省・自衛隊の中には、今回の局長の発言がオフレコの懇談だったということもあって、「更迭するまでの必要がないのではないか」という意見もありますけれども、それに関してはどのようにお考えでしょうか。

A:しかし、そういうふうに報道されて、沖縄県民の皆さん方、それから、今日の国会でのやり取りもそうでございますし、沖縄県選出の国会議員の皆さん方も大変な反響を示しておられますように、私自身もそういうやり取りの報道に接し、大変大きなショックを受けました。自分自身はこれまで、この問題を誠心誠意しっかりと沖縄県の皆さん方の負担を軽減するためにどうすれば良いかということで取り組んできている案件でもありますので、彼に引き続き、沖縄の業務を担当するということは少し不可能であるというふうに私は判断いたしました。

Q:田中局長に対しては何か大臣の方から、どのような言葉を掛けられたのでしょうか。改めてお願いします。

A:簡単なことでございますけれども、「もう引き続き、沖縄の局長を行ってもらうというわけには行きません」ということで、「その身柄は、私の方に預けてほしい」ということを言ったと思います。本人も大変強くお詫びの姿勢を示し、「申し訳なかった」ということでございました。

以上


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