大臣臨時会見概要

平成23年11月12日
(17時35分〜17時57分)

1 発表事項

 私の方から今回の沖縄訪問の結果も含めて、皆様方に簡単にご報告させていただきます。今回、沖縄訪問の私自身の目的として考えていましたのは、前にもお話ししましたように、まず、沖縄のいろいろな負担軽減策というのが我々の大きな課題となっているわけです。そういう中で嘉手納基地以南の土地の返還、その中で特に6箇所の米軍施設等の実態を自分の目で現状なりその周辺の状況を確かめたいということで、本日、そういう予定を組ませていただきました。天候にも恵まれまして、順調に予定していた所を視察させていただいております。また併せて、特に米軍基地、米軍施設を有している自治体の責任者の方々とも昼の時間いろいろと意見交換をさせていただいております。これも今回の目的の一つでございますけども、かねてから、いろいろな要望としては受けてはおりましたけども、出来るだけ着実に一歩一歩、そういう地元自治体からの要望等に対して、応えられるように、解決できるように努力していきたいということでいろいろな意見交換をさせていただいております。そして、環境アセスメントのいろいろな作業の実施状況についても確認をしながら年内にアセスメントの作業を整えるということで我々も考えておりますので、その準備としてしっかりと作業が進むかどうかという所を確認させていただいております。今日お聞きしている段階では、年内に環境影響評価の作業としては、しっかりと対応出来るであろうという報告を受けておりますし、自分自身も内容の説明を受けて、大丈夫だなと確信を得たところでございます。それから、今日早朝、県知事さんと朝食をとる時間をセットしていただきましたので、ここでは、知事さんとは、いろいろな今の、現状での政治状況、単なる沖縄の問題のみならず、いろいろな意見交換、状況説明の中で、お話をさせていただきましたけども、「沖縄の問題これからざっくばらんにいろいろなことで意見交換をしてまいりましょう」ということに知事さんも「そういう気持ちでございます。」と私自身も出来るだけ沖縄のこれからの振興問題も含めて内閣の中でお手伝いできるところがあればしっかりとお手伝いしていきたいと思っておりますし、また、今回の米軍再編という問題は、特に大変大事な課題でございますので、日米の安全保障のあり方ということも含めて、いろいろな意見をこれからも重ねていった方がよろしいのではないかなと思っておりますので、非常に良い時間が取れたなと思っております。私の方から冒頭、若干の概要ではございますけど、この程度にさせていただいて、後は皆様から質問に対してお答えさせていきたいと思います。

2 質疑応答

Q:先ず、冒頭おっしゃいました負担軽減ですが、今日、市町村長等との意見交換の場で出ました騒音の軽減や事故の防止等具体的な要望を受けたと思いますが、今後具体的にどのように取り組んでいかれるお考えなのでしょうか。それと併せて知事との懇談の後のぶらさがりで大臣が発言なさった、アセスの評価書に関して沖縄の皆さんの理解の下に進めると、提出について無理に提出するということではないとそういうふうなお話でしたが、これの点についてですね、沖縄の理解が得られなければ年内に提出は見送るということでよろしいのでしょうか。以上2点お願いします。

A:先程の説明の中で漏れたのは、今質問された1点目ですけれども、米軍基地を抱える自治体の方から騒音とかいろいろなトラブルに対しての要望というのはかねてからありますし、今日も受けておりますけれども、それをしっかりと米軍の現地の責任者の方に伝えるということも今回の大きな目的の中の一つでしたので、今日はそういう面ではそれぞれの地域で、米軍の現地の責任者の方にその旨伝えてございますし、また、米軍の方からもそういう地域の要望は非常に米軍側も関心を持っている事項であるし、また、出来るだけ地元のいろいろな心配事にこれからしっかりと責任を持って答えてまいりたいというようなお話もしておりましたので、我々もしっかりとそういった問題はこれからもフォローしていきたいというふうに思っております。それから、2点目の知事との話ですよね。これは、私がかねてから言っていることなのですけれども、私が防衛大臣を拝命してからは、沖縄のこういった普天間問題に関する問題というものは、従来どういうふうに2年間やってきたか細かくはわかりませんけれども、やはり、遡って過去15年間ぐらいはなかなかこの問題は解決しないというところはいろいろなことがあるのでしょうけれども、やはり沖縄の皆さん方のいろいろな負担を我々全国民が担うのだという先ず認識の下に、しっかりと歴史的な背景というものも念頭に入れながら沖縄県民の皆さん方の気持ちに対して丁寧に理解を求めながら物事を進めていく姿勢もあるというふうに私自身は思っております。そういう観点で、この環境影響評価書の法律に基づく行為とか条例に基づく行為がありますけれども、こういった手続については出来るだけ丁寧に進めてまいりたいという思いでございますので、年内に準備をさせて頂くということは、前に知事さんにも或いは米国の国防長官にもそういう話をしております。常にそういうものは相手方にいろいろな面で理解を求めながら、法手続や或いは条例に基づく手続は進めたほうが私はいいというふうに思っておりますので、物事を、期限を切って何かいつまでにこれをやりたいとかそういうことでは私はこの問題はなかなか解決しないというふうに思っております。ただ、目標としては年内にしっかりといつでも対応できるような準備はしておきましょうということで、申し上げてきておりますので、そういう面ではこれから皆さん方も気になるいろいろな言い方があるかもしれませんけれど、私は誠心誠意そういう気持ちで対応をしたいと、それは知事さん自身もいろいろな思いがあるでしょうけれども、これからどんどんいろいろな話し合いの中で物事が詰まっていくであろうと私は思っております。

Q:若干冒頭の発言と重なる部分がありますけれども、前回の大臣の沖縄訪問から約1カ月位ですか、この間普天間の移設をめぐる状況に何も変化が見られないように感じるのですけれども、そういう中でこのタイミングを選んで今回沖縄に来られたその狙いとですね、その成果について大臣自身はどうお感じになっているかその2点をお願いします。

A:今回も普天間飛行場の周辺を約30分近く歩かせて頂きました。前回もそうですけれども地域に住んでいる皆さん方の直接いろいろな声を聞かせて頂きましたけれども、こうやって意見交換をすればまだまだかみ合う部分がたくさんあると私は認識いたしましたので、普天間飛行場を移転するというまでに若干当然時間帯というものがありますから、それまでの間現状で放置するということは到底許されないことですから、少しでもいろいろな面の騒音を軽減するとかいろいろな危険性を除去するというふうに、我々は最大限の努力をしなければならないというふうに思っておりますので、そういう観点でこれから許されれば何回でも沖縄へ来ていろいろな方々とお話をし、見るところはしっかり目で確かめて問題を解決していきたいというのが私自身の気持ちでございますので、そういう観点でこれからも望みたいというふうに思っております。

Q:評価書提出について沖縄の理解の下で進めていくとおっしゃいましたけれども、今後理解を求めくために具体的にどのようになさるのかということと、どのような状態になったら理解が得られたと判断するのかと、12日に開かれる日米首脳会談で評価書の進捗状況などについても米側の方に説明する予定なのかどうかこの2点お願いします。

A:まず、米側に今の状況を説明するかしないかというのは、それは説明しないと思います。この前、パネッタ国防長官にしっかりとお話をしてありますし、パネッタ国防長官も別に期限を切ってどうのこうのというようなことも長官自身はそのときのアメリカ政府の考え方としてお話を聞いておりますし、当時の記者会見の中でも質問があったと思いますけれども、そういう意味では、今、そのものの状況変化というものは特にないと思いますから、特段説明はしなくてもよろしいのではないかなと私は思っています。それと、知事さんとのいろいろな話し合いのことだろうと思いますけれども、私は先程も言いましたように、沖縄の県知事を始め関係者の方々に環境影響評価の内容を含めて説明できるところもあれば丁寧に説明していくという中で、準備書の段階ですか、知事さんから意見が出ていますよね、それから、例のオスプレイの問題についても知事からいろいろな御意見が出されておりますようにそういう問題も含めて丁寧に説明をしていくということに尽きると思うのです。何かが整えば出すとか出さないとかいうことまで、今話し合いで決めている訳でありませんけども、基本的にはそういう姿勢で臨んだ中でできるだけ法手続なり条例に基づく手続きを円満にもっていきたいということに尽きると思うのですよね、それ以上、いつ何をやるかということまで決めていることではございません、別に期限を切って何か作業をやっているわけではありません。年内に提出できる準備をしっかりやっていますということをしっかりと伝えてありますけれども、そういうことです。

Q:先程、大臣のお言葉で、年内に環境影響評価の作業はしっかり完了できるであろうと確信を得たということですけれど、大臣として具体的に評価書のどういう点に特に関心を持っておられて、どういう理由から間に合うという確信を得られたのか、もうちょっと説明して下さい。

A:今、この時点で、環境影響評価書の内容を皆様方に説明する段階ではないと思うのです。要するにまだ作業中ということもありますし、そういう面では、公表ということでは慎重でありたいと思いますが、特に準備書に対して知事の意見書とか出されていますので、そういうものを踏まえてそのことに対する評価書の内容がしっかりと作業として進められているかどうか、というところですね。それと、この前の6月の「2+2」で最終的に辺野古の飛行場の形状とか位置が最終確認されていますよね、そういうものに基づくアセスメントがしっかり順調に進んでいるかどうか、そういったところを確認させていただいたということです。

Q:大臣は、沖縄の理解を得てからということを仰られていますけれども、今日の今朝の会談の後、知事は県外移設を求めるということを仰られていると思うし、状況的には、なかなか辺野古への理解が得られていないという状況で、今後、今回の訪問も踏まえて実際に理解が得られるという考えなのか、具体的な手応えというのはどうようにお考えでしょうか。

A:それは、いろいろなところの関係者とのしっかりと進めていくということに尽きると思うのです。私は、今の普天間飛行場の危険を除去するという大きな課題がありますから、そういう面では普天間飛行場を早期に移転するということについては、どなたも異論が無いと思います。また、移転するまでの間の騒音の軽減だとか、危険性の除去ということで極力努力するこということについても、当然のことだと思っております。あと、移転そのものに反対か賛成かという議論は今この時点で、確かに非常に厳しい状況にあるというのは我々も承知しておりますけれども、私はやはり普天間飛行場の移転の課題というのは、しっかりとこれからの沖縄県における米軍のあり方とか、あるいは日本全体の安全保障のあり方、そういったものをしっかりと議論する中で、いろいろな話し合いが非常に重要になってくると思っております。それは当然、我々防衛省の安全保障の世界だけで解決できる問題ではないのですけれども、外交なり経済協力なり、あらゆるアジア地域、太平洋地域におけるトータルの政策として、やはり、我々アジア地域における安全保障の環境を改善させていくということが、もっとも大事なことだと思うのです。そういう中で、この沖縄のこれからの米軍基地の方向づけといいますか、あり方というものを私はやはり議論しながら、この普天間問題について、理解を求めていくということも必要ではないかと思っておりますので、今この時点で普天間問題だけを取り上げて賛成か反対かという議論をギリギリ、何か結論めいたことを言える段階ではないと私は思っております。

Q:いろんな議論をしながら理解を得ていくということなんですが、一方で民主党選出の沖縄県の国会議員の中では決して意見は一致されていない。これに対して沖縄県議会、または沖縄県の国会議員に対する理解をどのように大臣として求めていくお考えでしょうか。

A:私は前から、パネッタ国防長官にもお話ししましたけれども、日本国民全体の中でも沖縄県民は最も平和という問題に対しては敏感な県民でもあるし、平和を願っている県民であると、そういう中にあって、この問題を処理していくということについては当然、米軍側もしっかりと日米合意というものもありますけれども、米軍側も努力して頂きたいと、我々も努力していきますという流れの中で物事を進めていきたいと思っておりますように、やはりこういった問題というものは、狭い普天間飛行場の移転問題だけに絞って議論することじゃなくて、やはり中長期的に沖縄県内のそういう米軍のあり方または我が国の安全保障のあり方、そういうことも踏まえた上でいろいろと議論していくということが、私は非常に重要だと思っておりますし、それを民主党の国会議員であれ、どの政党の国会議員であれ、その安全保障については大変関心を持っている人も多いと思いますので、そういう中でいろいろと議論を深めていくという中で沖縄県内における米軍の負担を極力軽減するように努力するという、我々政治家全体に与えられた大きな宿題だと私自身は思っておりますので、ずっと続くであろう、この我々の安全保障に対するいろいろな課題というのは、そう簡単に解決するものではありませんけれども、常に特定の地域の負担を軽減させるべく、努力するのは我々政治家の務めであると私は思っておりますので、そういう観点で、これからの沖縄のこういった普天間問題を始め、沖縄県の過重な負担に対しては極力、最大限努力していきたいという気持ちで私は臨んでいきたいと思っております。

以上


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