大臣臨時会見概要

平成23年3月20日
(22時33分〜22時45分)

1 発表事項

 4点ほど、ご報告申し上げます。第一に、福島第1原発第4号炉への放水について、第1回を本日の8時20分から自衛隊による放水を開始いたしました。全部で10回放水を実施いたしました。9時29分に終了し、合計81トン放水いたしました。また、第2回の放水は18時22分から自衛隊による放水を開始いたしました。全部で10回放水を実施し、19時43分に終了いたしました。これも同じく合計81トン放水いたしました。また、今後より効率的に放水の場所を確保するために、散乱している瓦礫の撤去作業をする予定にしておりまして、74式戦車を利用して撤去作業を行います。この戦車には、ドーザーアタッチメントを装着いたしまして、ブルドーザーのような形で瓦礫を押していくということで瓦礫の撤去をし、消防車が展開しやすいようにしていきたいということです。なお、静岡の駒門駐屯地を74式戦車2両、78式戦車回収車1両をもって、18時に出発いたしました。21時50分、埼玉県の朝霞駐屯地に到着いたしまして、明日5時、四倉パーキングエリアに到着する予定です。その後、Jビレッジに進出する予定にいたしております。次に、温度測定について申し上げます。本日13時8分から13時42分の間、高度約900メートルから赤外線サーモグラフィ装置で、1号炉から6号炉までの温度を測定いたしました。詳細については、後ほど鈴木審議官に画像を基に説明をさせます。結果は、昨日の調査とほぼ同じく、使用済み核燃料プールの温度は、全て100℃未満でありました。原子力安全保安院の専門家によれば、この結果を踏まえて、「プールには水は入っている」という指摘があり、「今後の対策を考える上でも大変貴重なデータである」という評価をされています。次回の計測については、23日を予定しておりまして、その後は、火曜日と金曜日ということで週に2回行います。なお、もう一つ付け加えますが、3号炉の格納容器の上では、「128℃」が計測されましたが、炉心の上でありますので、「この程度の温度は想定の範囲内である」というのが、この専門家の見解であるということを申し添えておきます。次に、米側からも非常に強い支援の要請があります。そういうものを全部纏めて、ウィラード太平洋軍司令官がお出でになりますので、折木統合幕僚長と明日、様々な角度から調整をしてまいるということであります。それでは、鈴木審議官から説明をさせます。
(資料を基に鈴木審議官が説明)「福島第1原子力発電所における温度測定結果について」(※PCサイトに掲載)
 まず1号炉ですが、これが炉でありまして、これは炉心の上といいますか、格納容器であります。これは、相対温度で一番高いところが赤、段々温度が下がるとグリーンになって白になっていきます。1号炉は、今日は、何回も計測していますので、温度測定という意味では正確性を期して行っておりますが、1号炉は最高温度で58℃です。2号炉でございますけれども、格納容器がそのまま残っておりますので、屋根の温度ですけれども、最高温度35℃でございます。3号炉でございますけれども、4つの炉の中で一番高い温度が測定されたのは3号炉でございまして、128℃でございます。場所は、格納容器の上でございます。それから使用済み核燃料プールの温度でございますけれども、この場所での測定は最高温度62℃でございました。4号炉でございましたけれども、使用済み核燃料プールの場所でございますけれども、実はクレーンの桟が入っているものですから下が見えず、この上端の部分、プールの端が上空から見えていて、この温度が42℃ということでございます。プールの方が若干高いということで、4号炉は炉心が動いていませんので、42℃ということでございます。いずれにしても、4号炉も3号炉も使用済み核燃料プールにおいては水があって、温度が非常に低くなっていると判断されました。5号炉は、実は非常に温度が低くて、黄色しか出ていなくて、その中は24℃位ということですから普通の水でございます。6号炉も同じように25℃でございました。

2 質疑応答

Q:今回のこの温度測定の結果をご覧になられて、大臣の率直なご感想をお願いします。

A:昨日とほぼ同じでありますから、第一には、国民の皆さん方にご安心を頂ける数値が出たということで、ある意味、ホッといたしております。

Q:先程、官邸で総理とか外相だとかが入って会議をやっていらしたようですが、総理からどのような指示がありましたでしょうか。

A:総理にこの数値をお話し申し上げましたが、総理は我々と違って学生時代からこの分野を勉強しておりますので、非常にホッとした表情で説明を聞いておられました。

Q:その会議に外相も入っていたようですけれども、これは米軍との関連でしょうか。

A:少し遅れて来られましたけれど、先程申し上げた明日のウィラード司令官と折木統合幕僚長との協議に先立って、外務省という立場で参加をされました。

Q:今日も官房長官の会見でチラッと出ていたようですけれども、4号炉のプールの外に発熱体があるという情報があるという話で、官房長官も、「それについては専門家が分析をしている」とご回答になっていますが、今、温度測定の結果も出ましたが、そこら辺の話というのは、どうなっているのですか。

A:今日は炉の周辺の話は特段ありません。ただ、今お示ししたのは、一回の測定ではなく、5回にわたって測定しておりますので、その中の最も高い数値を申し上げておりますから、今、お話しになったような懸念はないと思っております。

Q:1号炉と3号炉の格納容器の上を測定されていますけど、片方が58℃で片方が128℃、これは格納容器の状態が1号炉と3号炉とで違うのか、或いは間にフロアが入っているなどの理由で温度の見え方が違っているのかどちらでしょうか。同じように格納容器の上を計って、だいぶ温度が違うようですけれども、この辺の評価をお願いします。

A(内局):1号炉は格納容器の上に崩れた天井が乗っかっているので、その影響はあるのかもしれません。ただ、写真と照らし合わせてみると若干天井が割れている部分もありますので、そこから下の温度が漏れているような気がいたします。いずれにしても見えた温度しかわかりませんので、それ以上の分析は難しいです。他方で3号炉は今日、一瞬過熱をしたという話もありましたので、そういったことが反映されているのかもしれませんし。いずれにしてもそういう状況を反映しているのではないかと考えております。


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