大臣臨時会見概要

平成23年3月19日
(15時43分〜16時01分)

1 発表事項

 我が自衛隊始まって以来の10万人体制ということでやって参りましたが、昨日をもって10万人を超えました。正確に言うと約10万6000名。それから、回転翼機が209機、固定翼機が321機、艦船が57隻が現在活動中であります。更に自衛隊による救助者は約1万9430名。10万人体制を構築していく中でこれだけの機材を投入しながら成果を上げてきたということであります。なお、各種報道で「依然として支援物資が足りない、孤立化している」というようなお話もありまして、そういうものも大切にしながら活動を進めてきておりますが、例えば海上自衛隊が艦船のヘリをもって指定の場所に物資を運んで行くときに、空中から孤立化が発見されます。そういうものに対しては適宜支援をいたしております。本日の具体的な例を申し上げると、午前中、石巻の北側の牧浜、ここに約400名の方が孤立化している地域が発見されましたので、海上自衛隊がヘリを活用して食料などを輸送いたしました。それからまた石巻市役所が、市長も点滴を受けるというようなことで、大変お疲れのようでありますし、何よりも市の職員の方々のご家族が、大きな被害を受けておりますので、効率の良い活動が難しいというようなお話もあります。また、聞きますと、自転車で運んでいるような状態のようでありますから、まずは市の車両が運行できるように、ヘリで燃料を投入したいということで、今、君塚総監が直接指揮をしてこれに対応しております。次に福島原発の件でありますが、本日、福島第1原発の温度測定を5時45分から、CH−47から赤外線温度測定装置を使って実施しております。非常に性能の高いものを自衛隊が入手をいたしましたので、成果が上がっております。そこで、測定温度でありますが、対象物の表面の状況、空気中の湿度等によって変化がありますので、正確なデータは更にまた解析しなければなりませんが、暫定的な分析によりますと、1号炉から4号炉までの表面温度は、いずれも100℃以下と見られるということが確認されました。総理の方からも更に正確な分析と更なる測定を続けて欲しいという要請もございますので、次回のサーモグラフィー撮影は、放水時間との関係で、もし本日今、東京消防庁がやろうとしている7時間態勢の放水が継続されるとすれば、これを優先しますから、その場合は、明日早朝また実施をしたいと思っております。ここに用意してありますように、放水のビデオをご紹介したいと思います。陸上自衛隊中央特殊武器防護隊の隊員が、極めて困難な状況の中で撮影をしておりますので、一部見にくい場面があるかもしれませんけれども、非常に危険で、かつ難しい中で撮影をいたしましたので、国民の皆さんにもご理解を頂ければ大変ありがたいと思っております。

2 ビデオ放映

福島第1原発放水作業状況(3号炉への地上からの放水映像:約4分間)(PC版に掲載)

3 質疑応答

Q:まず、今朝のモニタリングの結果で、1号炉から4号炉までの表面の温度が100℃以下だったということだったのですけれども、ここから読み取れる現在の原子炉の状況は、どのようにお考えでしょうか。

A:私どもは原子炉についての専門的な知見があるわけではありませんが、対策本部の見解をお聞きすると、思ったよりも安定してきているというか、温度が低いということであります。しかし、万全を期さなければいけませんから、先程申し上げましたように、更に観測を続け、その間に水の投下を継続して、ある程度押さえ込んで温度を保てれば、今度は電気系統に集中して、本来の機能を回復させるという段取りで進めていきたいということであります。その後は、こういうようにスポットで行っていくというのではなくて、連続で水が注入できるような仕組みを考えていくということに、今努力しております。

Q:明日もまた、そのモニタリングをするということなのですけれども、今後のモニタリングの態勢と言いますか、どのようにしていくつもりでしょうか。

A:器材が昨日、確保できましたので、できるだけしっかり行っていきたいと思いますが、安定度が確認できれば、その必要はなくなっていくと思います。ただ、もう一つには内部が見えませんから、水位がどの程度あるかというような事、これは外側から見て判断するしかないのですが、何とか内部を確認する方法がないかというのは対策本部で知恵を出しているのではないかと思います。

Q:今日は、東京消防庁の方が放水作業をしているということなのですけれども、自衛隊と東京消防庁の連携というのは今後どうお考えでしょうか。

A:消防庁の方が、前面に出て、海水を繋いできて放水をするということになっておりますから、狭い敷地の中でありますから、我々、自衛隊は後ろに下がっておりまして、消防庁の方が一定の放水をした後、我々が今度は前進をするということになっております。我々が何とか様々なバックアップをしながら、やっていきたいと思っております。ただ、先程、見ていただいたとおり、瓦礫が相当散乱しておりますので、この瓦礫の処理をどうするかということが難しい話であり、簡単に行けない場所にはブルドーザを持って行って除去するにしても、放射能が付着するという懸念もありますので、その辺をどうするかという作戦を練っているという段階です。

Q:先程、「100℃以下だった」と仰った表面の温度というのは、建屋の表面ということですか。それとも内部ということですか。

A(内局):上面の、爆発した上の温度ですから、上部の鉄骨及び内部の下のところです。

Q:鉄骨の建物というか、残っている部分の一番上の部分ですか。

A(内局):それと鉄骨の空いている部分は、その下の部分の両方計れます。

Q:格納容器ということですか。

A:はい。

Q:1号機から4号機までそれぞれ何度だったのでしょうか。

A:おおよそのお話を申し上げたので、さらに解析してきちんとお話ししたいと思います。断面には赤外線の映像は見ればわかりますが、光が明らかに出て、そこの部分の一番表面の温度を取るということであります。

Q:暫定でも、それとも現在、暫定値でも、「100℃以下だ」と言われるということは、100℃よりもかなり低い温度だったという認識でよろしいですか。

A:今の段階で、「100℃以下」ということを申し上げるには、相当な準備をした上で申し上げているわけであります。

Q:温度がそのような状態だったというのは、放水の効果があったことによるものとお考えですか。

A:そこははっきりしませんが、燃料棒、使用済みのものが入っているところのプールに一定の水量を確保するようにできていたと考えています。ですから、かなり水を投入したことは効果が上がっているのではないかと思います。

Q:少なくとも燃料がむき出しの状態ではないであろうということですか。

A:そこは、私も今断定するわけにはいきませんが、温度をもって推定する以外にないということです。

Q:早ければ明日の朝にということですけれども、その後もずっと続けてしばらくは温度測定は続けて行かれるのですか。

A:そうせざるを得ないと思います。その間に、水の供給が連続してできるような長いアームを使って、いろいろな機材を投入しようとしてやっておりますから、そういうものがしっかり固定化すれば、一定の安心感は保てると思います。その間に、電気系統の改修が進むということです。

Q:今日、地上放水を東京消防庁が終わった後に自衛隊は行う予定なのですか。

A:東京消防庁が7時間継続するという作戦で行っていますが、それは必ずしも安定していないと思います。その様子をこれから見たいと思います。

Q:それは4号炉を考えているのですか。

A:我々は、3号炉に消防庁が行って、一定の成果を上げたら4号炉へ移って、自衛隊が行うということであったのですが、今少し遅れているようですから、また改めて調整したいと思います。

Q:4号炉については、アメリカの報道などでは、「貯蔵プール自体が壊れているのではないか」という報道もありますが、それはどうですか。

A:それは、我々も米側から、米側としての見解は聞いておりますが、我々が総合的に判断して申し上げたのは、先程の温度測定に基づくもので理解していただきたいと思います。


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