大臣臨時会見概要

平成23年3月16日
(11時24分〜11時46分)

1 発表事項

 様々な場面で深刻な事態になっておりますので、被災地の皆さん、全国の皆さんに防衛省・自衛隊が対応している現状を申し上げてご理解をいただきたいということで会見を開かせていただきました。5つの項目について私の方から申し上げて参ります。まず、「避難所等への民生用燃料の支援開始」。昨日から今日にかけて燃料の欠乏に対する要請が非常に強くなっております。これはまた、地域的な特性で、天候が極めて劣悪であるし、寒気が厳しいという中で、これにすぐ対応しなければならないということです。自衛隊としましては、燃料の集積所から避難所への大規模な燃料輸送を開始しております。これは、今朝方、総理とも直接お話をして、これに「是非、全力をあげて欲しい」ということでありました。燃料については、全国に展開している自衛隊の備蓄のものを放出をします。しかし、部隊の展開に支障が出るようではいけませんから、一定量を残し、更にこれについて、政府としてすぐに補充をするという了解のもとで放出を始めました。本日、1045頃から空自松島基地からガソリン及び軽油を東松島市へ向けて輸送を開始しました。今後、石巻市にも輸送する予定であります。順次これを広げて参ります。ただ、避難所で最も必要とされていますのは灯油でありまして、自衛隊の性格上、灯油の備蓄はそう多くはありませんので、これは今、大至急、政府をあげて調達をするように準備しております。これについて、皆さんの手元に民生支援のスキームをお送りしてありますから、それを是非、ご覧いただきたいと思います。次に「被災者への食料等の支援物資の受入・輸送システムの確立・本日からの対応開始」についてであります。被災者への大規模な食料支援を実施するため、都道府県から寄せられる支援物資を自衛隊の駐屯地それから基地で集積し、被災地への輸送・配送システムを確立いたしました。本日からこれを開始いたします。資料としてお配りした「お知らせ」がございますが、一覧表に都道府県ごとに指定した駐屯地が書いてあります。市町村、個人から来たものを都道府県が集約してここに置いてもらうと即刻現地へ輸送するという態勢を整えまして、今日この後、知事会の方へも、十分事前の調整はしておりますけれども、了解を得ていきたいと考えています。それからお手元の資料にあるこういうイメージで届けます。それから一番目に申し上げた燃料についてもイメージ図をお配りしていると思います。燃料については、企業、全国の部隊、先ほど備蓄の話をしましたが、全国の部隊から備蓄と、それから、企業から集めたものを自衛隊の駐屯地へ集積をして、それをそれぞれの避難所へお配りをするということでありますので、このイメージ図を見ながら、ご理解をいただきたいと思います。それから3番目、「米軍との間での最大限の協力態勢」を現在構築しつつあります。米軍というより、米国そのものが非常な危機感を持って日本政府に対して様々な援助の申し出をしていただいておりますので、この後、総合的な調整機能の果たせるものを作り上げて参りますので、今作業中でありますが、できれば今日中に米軍との総合的な調整機能の発揮できる仕組みを作り上げて参りたいと思っております。それから4番目に現在、東京電力の中に対策本部ができておりまして、そこに細野豪志総理大臣補佐官が事務局長として駐在しておりますが、総理からの強い要請で、「防衛省から人員を派遣して欲しい」ということでありましたので、陸幕から吉野1佐、防衛政策局から能瀬室長、この2名を派遣いたしました。総合調整に十分な能力を発揮して貰うように指示をしたところであります。次に、5番目で、「予備自衛官の招集に関わる閣議決定」でありますが、予備自衛官、即応予備自衛官の招集に関わる内閣総理大臣の承認手続きが、間もなく完了いたしますので、その完了を見て、私の方から、直ちに命令を発出したいと思っております。予備自衛官等の態勢は、概ね1万人を念頭において、調整を進めております。以上です。

2 質疑応答

Q:今、政府内から、原発の冷却のためにヘリコプターを使って上空から水等を散布すると。それについて自衛隊内の検討状況というのはどうでしょうか。

A:昨日までは、周辺に待機している放水車といいますか、水を打ち込む車両によって、まず冷却を図るということでありました。その能力については、米軍の車両も貸与されております。ただそのオペレーションについて特殊な機能がありますので、東京電力がそれを修得して使用しようとしている段階であります。ただ、今、「3号機にも火が見えた」という状況がありますから、3号機の場合は、上屋の方が開いているということでありますので、これからの判断になりますが、場合によれば、自衛隊のヘリで、水を供給するということは、今後あり得ると思います。ただ、決定はいたしておりません。

Q:それは、大臣に官邸から要請があったのでしょうか。

A:まだ、指示ではありませんが、調整の連絡があります。

Q:これに関連しまして、放射能等もあって自衛隊の出動は危険な状況もあるかと思うのですが、そのあたりの危険性についての現在の判断というか、それについてはどう認識されているのでしょうか。

A:これは自衛隊が文部科学省とも協力して、頻繁にモニタリングをしておりますから、大体の地上、上空の放射能の数値は把握しております。一方で作業に入る場合には、そこにモニタリングというがあって、時間で危険になる前に退出するような訓練は充分出来ております。

Q:ヘリコプターについてはいかがでしょうか。

A:ヘリコプターの搭乗員にも線量計を付けてモニタリングしていますし、ヘリコプターそのものも被曝しますので、その点は充分に時間的な余裕をもって作業し、退出するという態勢を整えています。

Q:その話は先程の官房長官の会見で、3号機の格納容器が損傷の恐れという発表があったんですけれども、それを踏まえた話なのでしょうか。

A:そうです。

Q:そうなるとますます放射能汚染の心配があると思うんですけれども、それでもやるというお考えなのでしょうか。

A:最後に国民の命を守っていかなければならないのは自衛隊の任務でありますから、しかし人命を失うことが100%分かっている段階での決断は難しいところでありますが、ギリギリのところで任務を遂行するという決意は、防衛省・自衛隊としては固めているということです。

Q:これは早急にやらなくては、時間的なイメージとしてはどのくらいのイメージですか。

A:現在、我々のところではわかりません。これは対策本部の方で決断をして、決断をする前に自衛隊に対して要請があるということです。

Q:先程、3号機については「上屋が空いている」と聞いたんですけれども、4号機については現在では・・・。

A:側面の方が壊れておりまして、上の方はどの程度の強度なのか分かりませんから、水を落として、そのエネルギーで割れて入ればいいんですけれども、その点はまだはっきりしません。

Q:水以外にホウ酸も落とすということを考えているらしいですけれども・・・。

A:ホウ酸は次の段階だというふうに思います。まずは「冷却しなければならない」と聞いております。

Q:先程、3号機は「火が出ている」という表現でおっしゃいましたが、そういう報告を受けていらっしゃるということで、火災が発生しているということでしょうか。

A:そこまでははっきりわかりません。作業員が「火が出ている」ということを目視して、報告があったというまでの情報であります。

Q:東京電力の作業員ですか。

A:東京電力の作業員です。

Q:そうしますと、3号機にヘリで上から放水ということになりますと、冷却というより消火というイメージなんでしょうか。

A:これについては対策本部で様々な事態に対応するために、色んなケースを想定しておりまして、その中に自衛隊が対応するもの、例えばヘリでやるということがありますから、それについての可能性を調整に入っているということであります。先程申し上げました予備自衛官については、1130に持ち回り閣議が終了しましたので、私は、この会見を終了次第、命令を発出いたします。


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