大臣臨時会見概要

平成23年1月20日
(18時05分〜18時25分)

1 発表事項

 菅内閣改造で重ねて防衛大臣を拝命したと、そのことによって先ず沖縄県知事と現地でお会いすることが重要であると、常々目に見える形で負担軽減をしていきたいということで申し上げて来ましたので、ある一定のとこまで日米で合意が出来ましたのでご案内のように今日発表いたしましたけれども、その内容も含めてお会いしたいということで参りました。重ねて、普天間と嘉手納の基地を上空から見て、そしてまた司令官等ともお会いすることが必要だということで参ったのでございます。そこで、知事との会見で成果の見えました嘉手納の騒音軽減、それから訓練移転や那覇港の港湾施設の移設・返還及びギンバル訓練場の全面返還の進捗状況について説明をいたしました。既にご存じだと思いますけれども、SACO合意があって、それからロードマップにこれが移行していく訳ですけども、ロードマップの方に吸収されないでSACO合意のままで残っていたこのギンバルや北部の返還、そういうものから先ず実効性のあるものから手をつけて行きたいと、ギンバル訓練場の全面返還の状況、それから今後の支援の仕方について、町長にも詳しくお話しをしたということであります。嘉手納基地でありますけれども、先般の日米防衛相会談でゲイツ長官と一致した航空機の訓練移転については拡充した上でグアムを移転先として追加するということで、これはかなり画期的なことであったのではないかと思っております。それから、グアムの訓練をこれまでの訓練と比べて1回当たりの米国戦闘機の数は最大20機までに増やすということ、2番目には支援する航空機の機種は空中給油機、輸送機、AWACS等も含むことにいたしました。3番目に1回当たりの飛行訓練日数は20日間程度に拡大するということにいたしました。この訓練は回数を重ねることによって,嘉手納飛行場周辺の騒音軽減を相当大きくすることに道を開き、国内への移転と併せて嘉手納飛行場からの訓練移転をできるだけ拡大するように努力をした。それから普天間飛行場におけるヘリコプター部隊の一部訓練の県外移転については、沖縄の負担を我が国全体で分かち合うという観点から、知事会等へも総理の方からお願いをしたりしておりますが、具体的にそういうものを成果を上げていきたいということで、米側ともしっかり協議をしてきたいと、こんな風に思っております。ギンバルの訓練場の返還についてでありますが、今日現地を視察して儀武町長と、儀間浦添市長とも懇談をいたしました。私の方からは儀武町長に対しては、SACO最終報告に盛り込まれたギンバル訓練場の全面返還約60ヘクタールについては、返還条件である既存施設の移設工事を現在実施しておりまして、これが3月中に完成をいたしますので、米側と協議を行って本年7月を目途に返還をされるように努力をしてその成果を上げたいということを町長に申し上げました。跡地については金武町による地域医療・リハビリ関連施設の整備が進められるということを説明を受けました。これは約85億円の経費がかかるということで、計画は政府の方も承知しておりますので9割補助ということで、計画がきちんと整えば支援をしていきたいということであります。この施設の整備が円滑に進むように段階的且つ効率的な土地の引き渡しを行うというようなことで私ども対応しようと思っておりましたが、金武町長の方は是非一括でやって欲しいとの話があり、総合計画を進めるためにもそれがいいということでありますから、その辺については米側とも交渉していきたいと思っております。それから浦添の儀間市長は那覇港港湾計画の変更を踏まえて、現行の那覇港の港湾施設の代替施設の位置・形状等に係る日米合同委員会合意の修正に向けて、本年2月を目途に手続中であり、これにつきましてはご存じだと思いますがビーチ部分の形状が変更されましたので、そのことはきちんとやるということです。いずれにしても、相当大きな計画でありますので、先ずは環境影響評価の実施を平成23年度から実施をして、それが完了した段階で速やかに本体工事に入るということです。その辺については、国土交通省と我々との間での分担のアロケーションをしなければいけないという部分もありますので、それと相当予算がかかるというものでありますから、慎重に検討をさせていきたいと考えています。私の方からは以上です。

2 質疑応答

Q:質問が二つございまして、一つ目は、今お話がありましたが、今日嘉手納と普天間を両基地を視察されまして、司令官等と会談を行いましたが、「沖縄の負担軽減のためにどのようなことをお訴えになられたのか。」ということとですね、もう一つは、辺野古の代替施設についてなんですが、政府内では、「次の2+2までには形状ですとかそういったものを決定すべきだ。」という声もある一方で、「沖縄に配慮して議論を急ぐべきではない。」という声もございますが、今後、アメリカもしくは沖縄と調整をどのように行って、いつ頃までに結論を出すべきだとお考えでしょうか。

A:まず第1問でありますが、両司令官に表敬して、まず冒頭にですね、今日本を取り巻く安全保障環境が流動的でありますし、危険性もはらんでいるなかで、日米同盟に基づいて我が国の防衛とアジア太平洋の抑止力に貢献をされていることについて、そのご苦労に謝意を表しました。一方で沖縄にある部隊の中で不祥事が起きたり事故があったりというようなことについては、「綱紀粛正も含めて是非努力をしてもらいたい。」ということを申し上げました。それともう一つは、司令官直接のことではないので経過も含めてやりましたが、先ほど申し上げたように、訓練移転について日米で協議をしてきて、今日まとまって発表がされるようになったことに対して、現地の部隊の協力に対してお礼を申し上げました。それから2番目はですね、これは総理訪米がいつ頃になるかというのが、まだはっきりしておりませんが、まだあと数ヶ月あるだろうと思いますので、この間に「どういう会談をするのか」というようなことをまず、しっかりと固める必要がある。最初から2+2ありきではなく、懸案の課題を煮詰めていって、総理が首脳会談をするのに耐えられるようなところまで昇華したものについて、2+2で合意を図るつもりでありますので、中身について今私の立場ですぐ申し上げるわけにはいきませんが、いずれにしても2+2は必要であろうということで、総理、外務大臣と官房長官を含めて準備を進めるということです。

Q:今回の大臣が新たに示した、嘉手納飛行場の一部訓練のグアム移転に関してですが、普天間飛行場の移設、その進捗状況とは切り離すのか切り離さないのか、それとも海兵隊のグアム移転の様にパッケージのやつで一体として進められているお考えなのでしょうか。

A:これは、菅総理が就任以来、5月28日の日米合意については、これをきちんと守っていくと発言しており、そのことが日米同盟の信頼をさらに深める上で極めて重要であるということと、それから我が国の安全保障の問題、それからさらには、アジア太平洋の安全のために重要だという立場をとっております。一方で、沖縄県は知事が県外移設と言っておられるわけでありますから、この大きな溝をどう埋めていくかということの中で、私は、私の立場として、誠心誠意、沖縄の負担軽減を図っていく中で沖縄の皆さん方のご理解を頂きたいと、こういうことであります。

Q:普天間移設の進捗状況と直接結び付かないこととなっているのですか。

A:それは、普天間を移設をするということは日米合意の中でもうたってあるわけですから、それを実現していくために、沖縄の皆さん方の理解を得る、それは沖縄の振興策もあるでしょうし、また、基地の負担を軽減するという道もあるでしょうから、そういうものを全部含めて総合的にやってく仕事です。しかし、今こういうことをやったからすぐOKして下さいと、そんな短絡的なことではなくて粘り強く誠実にやってくということのひとつの現れであります。

Q:大臣も会談で触れてましたが、グアムへの訓練移転に関連して、外来機の問題がありますが、この辺りを米国とどう交渉されていかれるつもりなのかと、もう1つは仲井真知事から普天間とその他の再編計画のパッケージの切り離しというようなご要望がありましたが、その点についてはどういう対応をされるのか。

A:外来機は、米側と粘り強く交渉していくことでございまして、米側が「外来機は一切だめですよ」ということで枠をはめられると有事の時や米軍の運用上決めつけられるのは好ましくないということですが、負担軽減の中で嘉手納の訓練を外へ出してそこを今度は外来機が来たら何の意味もないわけですから、そのことは十分分かってくれているわけですからそこはこれからも粘り強く交渉をしていって成果をあげていけば、十分成果はあがるだろうと思っております。それから、パッケージの切り離しというお話ですが、これは先程も申し上げたとおり我々とすれば沖縄の皆様の理解を得るためのあらゆることはできる限りやっていくということで理解を得ていきたいと思っております。

Q:嘉手納の戦闘機のグアムへの一部訓練移転の件ですけど、外来機の飛来に関して大臣は「粘り強く交渉して成果をあげていく」とのことですが、今日大臣が嘉手納を視察されて、F−22とか米本国から在日米軍の上層部における太平洋の方から飛来していることを踏まえまして、どのように粘り強く交渉していけばそういう道が開いていけるのかもう少し具体的に伺いたいのと、この訓練移転ですが、年間どれくらいの頻度を想定しているのか、更にこの予算は日本政府が特別協定で措置するということですけどその予算の規模はどれくらいを想定されているのかをよろしくお願いします。

A:外来機の問題は、先程も申し上げたとおりです。訓練移転は、全国の基地も含めて行いますので、例えば千歳であるとか小松であるとかそういうところへも訓練を差し向けるということです。普天間或いは嘉手納で訓練していたのを全国に散る、グアムへ集中的に預けていくことでやっていきたいと考えています。それから、年間どれくらいとか経費の問題等はこれからのことですので、今の段階で申し上げるわけにはまいらないと思っております。


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