大臣会見概要

平成22年12月10日
(11時02分〜11時16分)

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:3日から始まった日米共同統合演習が今日終わりまして、韓国からオブザーバー参加もございましたし、昨日はマレン議長が来られる等、色々と日米間の話が動いておりますが、今回の演習を踏まえた意義だったり、成果をどのようにお考えでしょうか。

A:今日で終了するわけですけれども、今年は、たまたま北朝鮮と韓国との間に我々が予測しなかったような事態も起きましたから、特に国民の関心も高かったというふうに思います。そういう中で通常行われている訓練に少し特色を出したりしたということはありますけれども、大きく捉えれば通常の訓練でありますけれども、我が国の防衛のためにどういうことをしているかということが、皆様のご協力もあって、国民に知っていただく機会になったということは国内的には成果があったと思います。今回、米軍の仲立ちによって、韓国軍がオブザーバー出席をされたということは、今後この東シナ海の安全保障上、日米韓の連携を深めるという意味では、極めて重要であったというふうに思っております。主要演目の中で、もし特出しするとすれば、今回弾道ミサイル対処を含む航空のもろもろの作戦、それから島嶼防衛を含む海上航空作戦というようなものが特出しされてもいいのではないかというふうに思います。非常に成果を上げた演習であったと思います。

Q:これに関連して、マレン議長は、大臣には直接お話しはありませんでしたが、韓国の記者会見で、「日本が米韓合同演習に参加してほしい」と、アメリカ大使館での記者会見でも、「全ての国の参加が重要だ」というようなことを仰っていましたが、日本が米韓演習に参加する必要性、あるいは問題点など、大臣が今お考えのことがあれば教えて下さい。

A:マレン議長は、今回の事案について、中国に対しての考え方とか北朝鮮に対しての考え方など、軍人ですから、非常にクリアに語られておられましたけれども、日米韓の共同演習というのは極めて重要な課題ではありますけれども、日米の場合は同盟国でありますが、韓国との間にはまだいくつかの解決しなければならない問題がありますので、まずはそういう環境整備を先にこういう機会に進めるのが、日本の立場とすれば一番重要かと思います。そういうことを積み重ねる中で、韓国の世論もそういうことに理解を示してくるのではないかと思います。マレン議長が非常に強調していたのは、「これ以上、問題をエスカレートさせないための抑止力というのが極めて重要だ」と言っておりました。これは非常に強調しておりましたから、そういう意味で、日米韓の合同演習というようなものも、そういう意味では、提言すること自体に一つの意味があったのだろうと理解しております。

Q:今日、安全保障会議があって、防衛大綱がいよいよ大詰めを迎えているようですが、今日の段階で防衛大綱は何合目くらいとお考えでしょうか。

A:私が会議の場所の部屋に入っていて、みんなまだ揃う前に、安危の責任者に同じことを聞きました。色々言いながら答えてくれたけど、ここで言うわけにはいきません。大詰めに来ていることは間違いありません。安全保障会議の中身は、官房長官がまとめて記者会見でお話しをいただくわけですが、防衛省にとっては、民主党内閣になって初めての防衛大綱の見直しでありますから、この10年先を見越して、非常に精力的に各省とも協議をしました。もう一つは、新安防懇の中で提言されたことが、かなりの分野で書き込まれるだろうという方向性が見えてきておりますので、それに対応して別表、中期防というふうに積み重ねていきますから、そういう意味ではまだまだ仕事が残っています。日にちはもう非常に短期間で仕上がるだろうというふうに思っております。

Q:14日の閣議・・・。

A:それはまだ分かりません。

Q:民主党のことなのですが、小沢元代表の問題について、現在岡田幹事長が中心で進めている党の執行部の進め方と、小沢元代表が政治倫理審査会を含めて、どう対応すべきだということですが・・。

A:幹事長は幹事長の責任の中で、来国会を見据えながらの対応を役員会、あるいは小沢さんとの間で進めているのだろうというふうに思いますが、一つには、小沢さんが政治倫理審査会に出たから、国会がどういう新しい展開になるのかというようなことが十分に描き切れているかということが大きな問題だろうと思います。来週早々に役員会で一定の方向付けをするということですから、私も一閣僚として党の重要決定に事前に物を申すことは少し控えさせていただきます。

Q:沖縄の基地従業員の方が解雇されて、その撤回を求める裁判をずっと戦ってこられて、それの控訴審がこの間判決が出て、一審と同様に「解雇無効」という決定が出たわけですけれども、これを見て防衛省として上告する考えがあるかどうかということと、その方の復職についてはどのようにお考えでしょうか。

A:今、私からそれに明確なお答えは申し上げられませんが、今日、沖縄選出の議員さん、社民党の代表も来ると言っていたかな、夕刻来られますので、その皆さんの話も聞きながら対応は検討して参ります。

Q:まだ少し気の早い1年を振り返るような質問で恐縮なのですが、敢えて今年1年を漢字一文字に例えると・・・。

A:私的なことを言うと、私は気持ちの中では満足の「満」なんだけれども、これは防衛省に関わって言っているわけではありませんから、こんな質問もあるかということで、雑談の中で色々話をしましてね。「あ、これか」と思ったのは、防衛省とすれば「島(Island)」。北から南まですべて。もっとも日本が島国であることもありますが、そういう印象は非常に強く持ちました。「変なこと聞くもんだな」と思ったら、今、流行らしい。清水寺の舞台から飛び降りたつもりで敢えて申し上げれば、普天間の沖縄も島ですから。普天間の移設問題、それに絡めて知事選という大きな政治イベントもあったわけですし、また、宮古島、これは中国艦船が通過をしたこと。それから与那国島はADIZ、それから尖閣諸島、北方領土のロシア大統領の視察、それから我が部隊がハイチに行っております。それから延坪島など島を舞台にした話題が多く、それが安全保障に関わる問題として随分提起されましたので、この際は「島」ということにしようと。あと、今年幾日も残っているから、残された日にちの中で「しま(島)った」なんてことのないように・・・。

Q:日米韓の協力について「環境整備」が重要だと仰ったのですが、具体的には日韓でどういう協力を進めて、日米韓ではどのような具体的な協力関係を築いていきたいとお考えですか。

A:韓国とは様々まだ国家間で決めなきゃならない問題、敢えて言えば、ACSAのような問題も含めて協議しなければなりませんから、そういう問題も整備をしていきたいと考えています。マレン議長のいうことは、我々もそういうことは考えているわけでして、安全保障の環境を整備していく上では、日米韓というのは非常に重要で、私はマレン議長にも、それから数日前にルース大使にも申し上げたのですが、シャングリラ会議でゲイツ長官が、米韓を会談やり、日米の会談をやって、その上で更に日米韓の防衛相会議をセットしてくれました。私はこんなに緊張した状況が突然起きるとはあの当時まだ予測していませんでしたけど、ゲイツ長官はそこまで見越していたかはわかりませんが、こういう安全保障のベテランとして、日米韓の防衛相会談をセットして、非常に良い関係、空気を作り上げてくれたということで、「さすがだな」という感想を申し上げておきました。


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