大臣臨時会見概要

15時55分〜16時08分

平成21年12月9日

1 発表事項

 私の方から一言申し上げます。ちょうど私がこちらに来た時に、自衛隊のヘリが不時着水したということであり、極めて遺憾なことですけれども、私の方からは早急に事後処理を進めるということと、1名の救助が確認されましたので、事故の原因はすぐに究明できると思いますけれども、残る2名の捜索を迅速に行うように指示をしておきました。

2 質疑応答

Q:グアムの視察を終えられましたが、ご感想と、どういったところを重点的にご覧になったかということについてお願いします。

A:やはり日本が責任をもって行う分野、仕分けができているわけですので、その地形などを重点的に、それから、ヘリの提供を受けましたので、グアム全体をしっかり見てきました。

Q:ご感想はいかがでしょうか。

A:特段際だった何かがあるというわけではありませんが、グアム政府は極めて好意的に対応してくれましたし、米軍の方も本国から主要な人が来てくれたりしまして、大変真剣に、かつ友好的に対応していただいたというのが強い印象です。

Q:普天間問題をめぐって、米側は、普天間の解決がなければ海兵隊のグアム移転もないのだというスタンスですが、これについてはどのようにお考えでしょうか。

A:私の印象を申し上げて良いかどうか分かりませんが、むしろ現地は淡々といいますか、予定通り事を進めているという印象が非常に強く、なおかつ日米の交渉が気がかりではありますが、予定通りに進めていきたいという気持ちが非常に強く伝わってきました。

Q:大臣も実際にご覧になって、実質的にグアムへの移転は可能であろうという印象でしたか。

A:現在、合意についてワーキング・グループで協議していますので、そのことを少し外して考えた時には、予定通りどんどん進んでいるということで、グアム政府もそのことはかなり期待しているということであり、それだけに我々の日米交渉の責任は非常に重いと感じました。

Q:普天間問題なのですが、与党側からは普天間の移設先として、「辺野古ではなくてグアムでもいいではないか」という声も上がっておりますけれども、大臣は本日実際にご覧になって、その実現可能性というのはどのようにお感じになりましたか。

A:それは、実現可能性というよりも、一部のところで「グアムへ」ということは言っているということは承知しておりますが、それは日米合意からは大きく外れる話であり、そのことを期待して何かをしようと思うと、頓挫するのではないかと思います。

Q:先程大臣は、日米交渉で重い責任があるとおっしゃっていましたが、近々3党党首会談が行われるようですが、解決に向けて大臣はどのような思いでいらっしゃるのでしょうか。

A:物事を悲観的に考え始めたらきりがないので、基本的には連立政権ですので、もう一度少し戻って連立政権3党でしっかり歯固めをし、それを基盤にして、もう一度米側との協議に入るとこういうことではないかと思います。ですから、ワーキング・グループが既に座礁したような言い方ではなく、むしろこちら側が協議を進めていった段階で、途中で3党の連立が崩れそうな雰囲気になり、少し立ち止まったわけですので、そこで幹事長あるいは党首クラスがしっかり話をして、そこから再スタートを切るような、峠を乗り越えるのではないかと私は思っています。もともと50年に渡って同盟を組み、しかも憲法の制約のある中で、我が国の防衛を大きく守ってきてくれたという日米の関係ですので、そういうものを基軸にして考えれば、悲観論よりも前向きな発想の方がいいのではないかなと思います。

Q:改めて解決の時期、結論の時期の目途はいかがですか。

A:これは皆さんの話に少し乗ると大変な事になるわけで、どうしても日本人は、「年末」というものを大きな基軸にしたがりますので、私は総理がオバマ大統領と会えるかどうかということも、双方とも非常に日程がタイトになっていますのでなかなか難しいということであり、会いたいとか会いたくないとかそういうことではありません。しかし、今日も米側の皆さん方ともお話しをしている中で、とにかく早く解決して事業を進めていきたいという気持ちにはしっかり答えていく必要があると思います。

Q:そうすると、グアムへの海兵隊の移転というのは、沖縄の負担軽減という観点では非常に大きな柱ではあると思うのですが、大臣としては、普天間は普天間としてしっかり進めていきたいというお考えなのでしょうか。

A:それは私が就任して間もない頃、普天間から8,000人がグアムへ移るということは、沖縄にとっては極めて大きな問題ですので、そのことだけでもどこかできちんと併記しておいた方が良いのではないかという思いを申し上げましたが、まだ申し上げるのが少し早かったのか、大分誤解も招きましたけれども、改めてグアムを訪問してみて、こちらの準備がこのように整っている中で、普天間の危険と騒音の除去をしっかりとやるべきだということを強く感じました。

Q:普天間の移設問題が未解決のままでグアム移転だけを進めるのは可能だと思われますか。

A:分かりません。それはやはり「こちらだけ片付けて、こちらは後回し」ということはなかなか難しいのではないかと思います。それは日米の間の信頼関係があれば成立しますが、今、ややもすればその辺に悲観論がありますので、もう一度日米の信頼関係をしっかり構築しておけば、多少のズレがあっても解決するのではないかと考えています。

Q:アメリカ側が気がかりというお話があったのですけれども、アメリカ側から見ればグアム全体の陸軍や海軍も含めた再編計画の一環として沖縄の海兵隊員が来るのだと思うのですが、そういう重要性を強調する中で「これを進めたいから普天間移設もしっかりやって欲しい」というような注文は、今日大臣にありましたか。

A:今日はむしろそうではなく、米軍全体がこのグアムを中心に大きな再編・展開を図っていく中で、日米関係がその中で大きな位置を占めているということでありました。今日の資料の中にも、グアムへ日本から、岩国も含めてですけれども、環境影響評価で8,552名、更にそれとは全く別個に米国本土から何千人来る、海軍は何千人来る、陸軍は何百人来るといったものがあり、かなり大きな、グアムを中心とした米軍としての再編の説明を受けましたので、そういう中でこれが頓挫するというのは、米軍側にとっても極めて重要なことだと思います。

Q:普天間問題で移設先の決着が遅れることで、グアムを含めた米軍再編全体の計画に与える影響についてはどう考えていますか。

A:これは、かなりの影響が出るのだと思います。それだけに日本の責任も重いと思います。

Q:社民党や沖縄の一部から、普天間の移設先としてグアムを期待する声があると思うのですが、実際に現地を見られた結果、社民党や沖縄の一部に対して、普天間移設の可否についてどのようにお伝えするお考えでしょうか。

A:担当の官房長官や党の役員の方たちが交渉していますので、私の立場でコメントするわけにはいきません。

Q:現在、日米間で普天間の問題が膠着状態に陥っておりますが、このことを受けてグアムにおける米軍の増強計画がある程度遅れるということを、グアムの住民としては予期するべきでしょうか。その点についてお伺いしたいと思います。(注1)

A:今、真剣に協議していますので、本当に遅れるかどうかということはまだ確定しているわけではありませんので、協議の継続中と理解していただきたいと思います。

Q:普天間の移転について、今現在協議が継続中ということでございますが、この件につきまして結論はいつ頃に見えそうでしょうか。(注2)

A:私も帰国後すぐに総理や関係閣僚とも協議をしますが、ただ、いつ頃ということを私の立場で断言できるわけではなくて、米側との交渉ですから、「お互い迅速に」ということの確認だけはし合っていますので、なるべく早く解決するべきだと思います。

※(注1)及び(注2)の質問については、海外プレスの英語による質問を大臣随行の当省通訳による翻訳を記載したものです。


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