大臣臨時会見概要

平成21年9月26日
(18時15分〜18時40分)

1 発表事項

 二日間にわたる沖縄訪問にご同行いただきまして、大変なスケジュールでしたが、ご同行誠にご苦労さんでございます。さて、私が防衛大臣を拝命してからまだ10日余りしか経っておらないわけでございますけれども、鳩山総理から大臣を拝命した時から、なんとしても一日も早く沖縄へ飛んで現地の実情を把握することと、そこに生活をしている皆さん方の生の声を聞くことによって、物事の判断基準にしていきたいということでございますから、私、今回の視察を非常に満足いたしております。書類や図面上で得た知識とはかなり違う思いの実感でございましたので、これからの仕事の大きな糧になるということを強く感じております。

2 質疑応答

Q:普天間飛行場移設問題についてお尋ねします。昨日の仲井眞知事からお話がありました、また今日地元の首長さん達からもいろいろ話がありましたけれども、現実的には沿岸移設の受け入れもやむを得ないではないかというお話もあるようです。大臣も先日の会見で県外移設は「なかなか難しいものがある」と仰いましたけれども、実際に昨日今日と現地を見て如何感じたのでしょうか。

A:まず、普天間の飛行場をいろいろな角度で、建物の頭上から視察しておりましたが、本当に一刻も早く移さないといけないということを実感しました。ですから、これを一刻も早く移すということは、歴史からいえば13年前に日米の合意を得た中で、13年もかかっているということは、非常に理不尽なことというふうに感じたのです。そこで、何処へ行くのかという話になりますと、一部はグアム、一部はシュワブということになるわけです。シュワブについて現在合意が成立してないのかと思いますが、しかしながら日米の間では合意をしていると、その中で、知事も非常に悩んでいるのであろうということであり、それからもう一つには、直近の国政選挙で沖縄の政治状況が大きく変わる、また県議会の中にも同じような現象が起きたということで、知事の悩みも理解します。ただ、鳩山総理が海外で県外移設に強い意欲を示したというような報道も流れてきておりますが、その辺も真意が詳らかではありません。併せて岡田外務大臣は、クリントン国務長官との会談の中で、今日に至るまでの経緯を再検証したいということを言われましたので、当然私が東京に帰りまして早急にしなければいけないのは、それぞれの発言の真意を確かめながら協議をしていくということです。

Q:2問目ですが、東京に戻られて鳩山総理、岡田外務大臣と協議されることに関わりますが、マニフェストで提起されました日米地位協定の改定、米軍再編および在日米軍基地のあり方の見直しについて、大臣は今後どのように進めるべきかとお考えでしょうか。また週明けの協議に官邸に行きますが、大臣とすれば早く方向性を出すと仰いましたけれども、時期的な目途としては如何なものでしょうか。

A:日米の地位協定は岡田外務大臣のお仕事でありますが、防衛省にも関わりのあることでありますから、当然協議も一緒にするようになると思います。政権も交代したことでもありますから、我々が抜本改革を表明しており、沖縄の皆さんに不快な思いをさせている部分がありますので、その方向で米側としっかり協議をすべきと思っています。今日、沖縄国際大学を視察し、ヘリコプターが大学の構内へ落ちたというショックな話をお聞きしますと、自分の大学の構内でありながら事故現場に入れずに排除される中で処理されてたということは、沖縄の県民からすれば自らの生活と或いは仕事場の中でのアイデンティティを否定されたという思いが非常に強いというようなことを、私には良く理解が出来ることで、そういう意味でこれは早急に取り組んでいかなければならないと思っています。

Q:外務大臣と協議された中に、早く相談したいということで時期的なメドは如何でしょうか。

A:相手のあることですから、そう簡単には言えませんけれども、米側からもゲーツ国防長官も訪日予定であり、オバマ大統領も訪日予定という中で、時期は熟してくるのではないかなと思います。

Q:その辺が大体の目処ですか。

A:メドというかきっかけになるのではないかと思います。

Q:今の普天間に関する関連の質問で、防衛大臣としての見解をお聞きしたいのですが、先程大臣もご指摘のあったように沖縄4選挙区で、普天間の辺野古移設に反対する議員が当選したと言うことで、その後の3党連立協議の中で、見直しの方向で臨むと言うことが盛り込まれました。限られた時間の中で理想を現実とするのは厳しいとの見解を示されて今回来県されて、今日、普天間の代替施設のシュワブを視察されて知事や名護市長と面会されましたけれども、先程大臣もおっしゃりましたけれども首脳会談、外相会談を終えられた総理、岡田外相と早急に協議して方向性を見出していきたいと言っていましたけど防衛大臣として、もろもろのことをふまえて、政府内の協議の中でどういったご見解を述べられていくお考えか全般的にお伺いしたい。

A:普天間は1日も早く返還を完了すべきだということが、私の基本的な考えですけれども、そこで行き先となるとグアムに行く部分は国外ですから大変結構ですけど、一方のシュワブの方へ移る部分について、何で協議の中であの地区に決まったのか、そしてまたあの地区でV字型の滑走路が固まったのかということについては、我々にはその経緯が分からないのが現状です。ですから我々が野党の立場で追求したり、質問したりした中で明らかになっていない部分を、検証してもっとほかに道があるのかを探りたいと思います。しかし、これは現在、事業が進んでいる中で新しい道を模索するのは極めて厳しい状況ではあると思いますが、ただ、県民の皆様が納得する中で、もし県内移設という道が探ることができるなら大変ありがたいと思いますが、県外へ移設或いは国外へとなればかなり時間がかかると思っており、そのときに今の普天間の状況を見ますと、小学校、中学校がそばにあり、また大学があって、そして家屋が密集していており、その中でヘリコプターが墜落して、たまたま人命に影響がなかったけれども、極めて危険な状況にある、そのリスクを除去することは1日も猶予できない。そういうあらゆる状況を全部クリアしながら新しいものを生み出すのは厳しい道のりと思いますが、政権を担当する立場とすれば、死にものぐるいでやっていくしかないと思います。それから今回の現地視察、或いは首長さん達との懇談の中で認識が違うところがかなりあり、宜野湾市の市長さんが普天間の移転がどこに何人いくのかという疑問を呈していたが、これは、防衛省として把握しているものを一日も早く関連市町村にしっかり伝え、米軍から正確に伝わっていない部分があるとすれば、早く米軍側と協議をして関係市町村にお知らせをして認識を共有するということは、新しい道を開くいい手助けになるのではないかという気がします。

Q:そうすると、総理、外相との協議の中で大臣は新しい道を模索するのは極めて難しいということで、今の案をベースに進めていくということで理解してよいか。

A:私が極めて厳しい道のりだというのは、道のりを克服していく努力を否定するのではなくて、今ここまで固まって、工事が発注されて進行していく中で新しい道を模索するのは、かなりタイトな道のりだと思いますが、そういうことを前提にした上に「なおかつ努力をしていく」そういうことだと思っております。

Q:環境アセスの手続きが進んでいる中で、来月にも知事意見の提出期日が来ますがアセスの手続きを中止する選択肢は大臣の考えの中にあるのかということと、仮にこれまでの県内移設を見直して県外移設に向けた再交渉をアメリカ側に働きかけるとすれば、いつ頃までに鳩山新政権として結論をまとめ方向性を打ち出す必要があると思うか、いろんな方向からタイムリミットもあるとおっしゃっていますが、防衛大臣として内閣としてどういうタイミングかお聞かせ下さい。

A:環境アセスは、粛々とやればいいと思っております。これが無駄になると言うことではない、もしここで環境アセスを中止すると言うことを私がいいますと、そこで大きな方向性が固まってしまいますのでそういったことは避けたいと思います。それから、米国との協議でありますけど、協議の前に総理の真意、指示、外務大臣との協議こういうことを早急に進める中でタイムスケジュールを作って行きたいと今の段階で思っています。 Q:何か、季節とかその辺の言及がほしいのですが。

A:それを言って、それに合わないと非難されますから、「慎重かつ迅速」にということで、ご理解願いたい。

Q:先程、長島政務官のブリーフでもお伺いしたのですけれど、嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会の中で、補正予算の扱いについて嘉手納基地に関する部分は、執行していきたいとお話しされたと言うことですが、嘉手納基地に関する防音工事とかについて、いわゆる執行停止措置をしないで執行するんだというふうな方針の転換というか表明と受け取ってよろしいんでしょうか。

A:基地周辺を見まして、騒音の深刻さというのは、私の想像以上でした。したがって、今まで騒音の排除、防音対策ということは、これが、今回の補正で出たものが、ポンとお金が来たから何か捜してやろうというレベルの話ではなくて、強い要請がある中で、限られた予算の中で、四苦八苦してきたものが、今度の補正予算でいくらかでも前進が出来るという実態ですので、私の気持ちとすれば早急にこの予算が執行すべきだと判断したわけです。現地を見たことによって、よりそういうことを強く感じたわけでございます。

Q:それに関連で、嘉手納の件でお伺いしましたけれども、横田もありますし、他の部分の防音工事についての補正予算の措置ということについては如何でしょうか。

A:そこのところについては、詳らかに私も聞いておりません。今は一方で、副大臣、政務官を含めた三役会議で、10月2日までの間に予算の絞り込みをするという作業をしておりますので、結果を見てということになります。

Q:ひとまず、嘉手納は執行するということで。

A:私が沖縄へ来て、新たな認識を得たということです。

Q:2点ほどお伺いします。1点が、これまでの米軍再編の経緯のレビューについて、大臣自身も防衛省サイドに対して、レビューを検証するように指示を出されていると思うのですが、防衛省内に出したレビューについてですが、これは、「いつまでに回答せよ」とか、「いつまでに報告せよ」とか時期を区切って指示を出されているのか。というのが1点と、もう一つは、先程の名護市長との会談後のぶら下がりでも、お聞きしたと思うのですが、嘉手納統合案について、嘉手納町長との面会時でも、宮城町長から反対だという意向が伝えられたと思うんですが、先程、米軍との交渉の間で難しいという見解を示されたと思うんですけど、改めて、地元側からの意向を受けた上で、大臣としての嘉手納統合案についてのご見解をお願いできますか。

A:レビューについては、まだ、指示はしておりません。この沖縄出張を終えた後でしたいと思っております。それから、統合案は、私も幾らか過去の経緯をお聞きしましたが、まず、米軍の間では可能性は極めて低いということでありますが、これは、場合によれば再交渉してもいいのですけれども、しかし今日来て見まして、嘉手納の実情を見ると、町の面積の大半を基地で占めており、僅か残った周辺部を1万数千人の人が生活しているという実態を見ますと、これ以上の負担を強いることは、極めて難しいという感情を強くしました。しかし、宮城町長が米軍と頻繁に交渉しながら、いろいろな状況をクリアしてきた努力には、本当に頭が下がる思いがしました。それだけに、苦しんでいる嘉手納の町に、再び過重を強いるこということはなかなか難しいと思います。

Q:レビューなのですが、週明けに指示を出す際に、いつまでに報告を挙げるようにと時期の設定をされるお考えでしょうか。

A:予算の絞り込みが、まず第1で、その次になるのがこれということですから、たぶん月曜日に三役の会議を行いますから、そこで日程的なことは、協議したいと思います。

Q:今日、非常に満足しているというように大臣は仰いましたけれども、沖縄の声を聞くという主旨で来られたと思いますが、首長の方々からもれなく意見は聞かれたと思いますが、地元の普通の方々の意見は聞いてないと感じますけれども、この辺は如何でしょうか。

A:これは、今日夜、二十数人の方と食事をしながら懇談をいたします。これは、どの程度かなという懸念はありますけれども、私、今はそういう言い方は好きではないのですが、保守から革新の皆様ということで人選をしていただきました。例えば、長島さんの人脈で来てくれる人や私の友人の関係で来る人もいる、民主党の国会議員の皆さんの推薦もあり、それこそ楽しみにしていろいろなお話をしたいと思っております。

Q:今の関連になると思うのですが、党としてこれまで県内移設に反対してこられて、県内では、同じく県内移設に反対する市民団体の活動もずっと継続して続いているんですけれども、特に今日、シュワブの近くでは座り込みをずっと続けている人達もいて、そういう方々からお話を聞くということは今回考慮になかったのでしょうか。

A:実は、私、座り込みをしているということを知らなかったのが事実です。しかし、明らかな意思表示の人達というのは、意見がわかりますから訪ねていく必要がないだろうと思い、また多様な意見を集約することはなかなか難しいのが現状ですが、一つには、直近の衆議院選挙、あるいは県議選、そういうところで示された県民の意志というのが、一つの基準にはなるのだろうというふうに思います。ただ、政権が変わったといって、何もかもガラガラポンして県民生活に混乱を起こす、あるいは日本の防衛の行く末に不測の懸念を抱かせるというようなことも避けなければいけないということで、これは船出とすれば大変難しいと思っています。その難しさをどうやって乗り切っていくかということです。また、もう一方には、皆さんのように「いつ出来るんだ、いつまでにやるんだ」といったというような追求もありますから、ここのところも何とか乗り切らないといけませんので、大変難しく、日時も迫られたことですけれども、優秀な長島さんもいますから頑張っていきたいと思っております。


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