大臣会見概要

平成21年7月6日
(10時30分〜10時37分)

1 発表事項

 7月4日の北朝鮮による弾道ミサイル発射につきましては、断定的に申し上げることは困難でありますが、これまでに得られた諸情報を総合的に勘案しますと、現時点では以下の通りと考えております。
 まず、発射の状況については、北朝鮮南東部キテリョン地区から、日本海に向かって、計7発の弾道ミサイルが発射されたものと考えられます。発射時刻は、概略ですが、8時頃、8時30分頃、10時40分頃、12時頃、14時40分頃、16時10分頃及び17時30分頃であります。落下推定地域については、いずれも、北朝鮮沿岸に近い日本海であり、具体的には、6月22日に北朝鮮からの連絡を受け、海上保安庁が航行警報を発出した軍事射撃訓練区域内に落下したのではないかと推測されます。弾道ミサイルの種類については、それぞれ、スカッド又はノドンである可能性があります。
 北朝鮮による今回の弾道ミサイル発射は、我が国を含む近隣国への安全保障上の重大な挑発行為であり、日本政府の立場は、7月4日の官房長官声明において既に明らかにしているところでありますが、防衛省としても、引き続き、北朝鮮の動向に関して、重大な関心を持って、情報の収集・分析に努めるとともに、国民生活の安全・安心を確保する観点から、その対応に万全を期してまいりたいと思います。


2 質疑応答

Q:ミサイル発射に関連してですけれども、自衛隊の情報収集ですとか警戒態勢について、どのような対応を取られたのかということと、今後の話ですけれども北朝鮮が中距離ないしは長距離のミサイルを発射する可能性についてはどのように考えていらっしゃるのでしょうか。

A:北朝鮮のミサイルの動向については、防衛省として、現下の情勢にかんがみ、重大な関心を持って情報の収集・分析に努めてきたところであります。また自衛隊は平素から艦艇や航空機により我が国周辺の海空域において常続的に警戒監視活動を行っておりますので、必要に応じて十分な情報収集態勢を取ることとしております。今般の事案に関する自衛隊の具体的な体制については事柄の性質上お答えを差し控えさせていただきたいと思います。また近々、北朝鮮が中・長距離のミサイルを発射する可能性といった、北朝鮮のミサイルに係る動向についても個別具体的な情報の内容については事柄の性質上お答えを差し控えさせていただきますが、これまでの北朝鮮の声明などを総合的に勘案しますと、北朝鮮がさらなる弾道ミサイルの発射に踏み切る可能性は否定できないものと考えております。防衛省として、引き続き北朝鮮に関する情報の収集・分析に努めると共に我が国の平和と安全の確保の観点からその対応に万全を期して参りたいと思っております。

Q:昨日、静岡の県知事選挙がありました。民主党の推薦候補が勝利しましたけれども、来週の都議選と並んで衆議院の解散総選挙の前哨戦とも捉えられていますが、そうした中での自民党の敗北というものが麻生総理の進退に影響するのではないかという見方もありますが、これについてどうかという点と、こうした選挙の結果もあり内閣支持率が低迷する中で解散総選挙の時期を先送りするべきではないかという声が強まっているようですがこの2点について大臣はどのようにお考えですか。

A:今回の静岡の選挙の結果については大変残念に思っております。ただ、これは官房長官が既にコメントを発していらっしゃいますけれども、1つの結果としてこういうことになったわけであります。静岡知事選挙と都議選が大変注目されているわけではありますが、いずれにせよこの解散の件に関しましては、まさに総理の判断ということもございますし、党内で色々な議論があるのは承知をしておりますけれども、これに関しては、今やるべきことをしっかりとやって、努力をしていくことが肝要なことだと思っております。逆に言えばそのことで右往左往することが決してプラスにはならないと思っておりますので、我々とすれば総理の判断を待ちたいと思っているところであります。

Q:先程のミサイルの件ですが、一部報道ではかなり複数の弾頭が同じ地域、海域に落下したということで、かなり精度が上がったということが伝えられていますが、この辺についてはいかがご覧になりますでしょうか。

A:それに関しては、これからもう少し分析してみないと判断ができないと思いますし、コメントは差し控えさせていただきたいと思います。

Q:与那国島のことに関してお聞きしたいのですけれども、今、防衛省では陸上自衛隊を配置することを検討されているようですけれども、その事実確認と、そこに自衛隊を置くということ自体の必要性について大臣のお考えを教えて下さい。

A:この件に関しましては、既に現防衛大綱の中でも島嶼防衛ということについて示しているわけでございますので、その意味では我々とすれば色々な議論を積み重ねることによって、与那国島を含む南西諸島の防衛のあり方そのものが重要なものだと思っており、その検討をしているということだけでございます。いずれにせよ、今までそこに自衛隊を配置していない、そしてまた防衛上の観点もありますけれども、災害等の件に関しても地域からの要望もありまして、自衛隊の配置というのは当然検討するに値すると考えておりますので、あくまでもその一環としての検討をしているということだと思っております。


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