大臣臨時会見概要

平成21年6月19日
(15時10分〜15時16分)

1 発表事項

 本日、海賊行為の処罰及び海賊行為への対処に関する法律が成立致しました。私と致しましては、自衛隊による海賊対処については、新法を整備した上で対応することが基本であると一貫して申し上げておりましたが、本法律によりまして、日本関係船舶のみならず、我が国と関係のない外国船舶についても海賊行為から防護することが可能となり、また、海賊船による民間船舶への接近などを阻止するための武器使用権限が付与されることから、本法律の規定による海賊対処行動によって、自衛隊がより適切かつ効果的に海賊対処を行うことが可能になると考えておるところでございます。また、本法律が成立したことを受けまして、海賊対処行動の実施の準備を行うため、本日、私から自衛艦隊司令官等に対して準備命令を発出するとともに、統合幕僚長等に対し準備指示を発出を致しました。防衛省・自衛隊と致しましては、本法律の施行後、速やかにかつ円滑に海賊対処行動を開始しまして、引き続き日本に関係する船舶の防護を行うとともに、国連海洋法条約において、すべての国が最大限に可能な範囲で海賊行為の抑止に協力するとされていることをも踏まえまして、各国等と連携して、海上における公共の安全と秩序の維持を図ってまいりたいと考えているところでございます。


2 質疑応答

Q:新しい法律が成立したことで、より適切な対応というのが可能になったと思いますが、実際に新法に基づいた護衛艦の出発及び新法の下での任務の開始というのはいつ頃の時期のメドになりますか。

A:今日準備を指示致しましたので、その新法によるかどうかは別に致しまして、出来るだけ早く今後とも対処してまいりたいと思っているところであります。

Q:時期のメドというのは、来月中とか・・・。

A:そういうことは今の時点ではまだ決定していないので、出来るだけ早くということです。これは、今、海上警備行動で行っている隊員のメンタルヘルスの面も大変厳しく野党の皆さんからもご指導いただいているところでございますので、長期間に渡る任務というのは出来るだけ避けたいという思いがございます。今後とも準備を速やかにして、交代できるような形を新法や現状の海上警備行動も含めて、我々の考え方の中で一番早い方策を採って、切り替えの出来るような合理的な対処をしていきたいと思っているところであります。

Q:今回、一般法という形で自衛隊の対処が随時可能になるという基盤が整いましたけれども、実際、ソマリア・アデン湾沖でどれくらいの期間活動が続くのだろうかというような見通しを現在お持ちでしょうか。

A:我々は与えられた任務を実行することが重要でありまして、海賊行為に対して、今回極めて限定的な対処によって、それを警察権によって対応するわけでありますので、与えられた任務の範囲内で任務を行うことは当たり前のことでございまして、まさに今後の見通しについては、政治判断というものを色々な形でやれば良いことでありまして、当然これから計画を発表して、その中で区切りになった際にご判断を願うということになろうかと思います。我々とすれば合理的な判断というものが今後下されるものと思っているところであります。

Q:衆議院の3分の2の再可決でこの法律が成立することになったのですが、民主党の対応について、修正協議は実らなかったのですけれども、参議院の方で否決する等の結果になったと思うのですけれども、民主党の対応についてはどのように・・・。

A:これだけ選挙が近づいてきた中で、お互いに合意点を見つけることがなかなか難しいかも知れませんけれども、しかしながら「修正していただければ賛成する」という言もあったわけでありますが、そこに至らなかったのは大変残念でありますが、いずれにしても我が国の船舶を守るということに関しては同じ想いであると期待しているところでございます。そういったところで修正協議が実らなかったというのは残念でありますけれども、我々の想い・悩み、民主党さんの想いも、私なりには受け取ったような気がするところでありますので、今後色々なことがあった場合には、多いに議論するべきかと思っているところであります。

Q:さきほど、できるだけ早くというお話があったのですが、この法律の施行の前に出港させるということもあり得るのでしょうか。

A:それはこれから検討します。いずれにしても派遣期間が長くなると良いことがありませんので、色々な形の中で色々な判断をしなければならないと思っているところであります。


御意見御要望
大臣記者会見概要一覧へ戻る
新着情報一覧へ戻る
トップへ戻る

(C) 防衛省・自衛隊