次官会見概要

平成20年12月25日
(15時06分〜15時14分)

1 発表事項

なし


2 質疑応答

Q:報道で、政府がソマリア沖の海賊対策として、海上警備行動の発令によって海上自衛隊の艦船を派遣するということを検討しているという報道がありますけれども、現在これについての検討状況と、次官の所感をお願いします。

A:昨今、ソマリア沖なりアデン湾におきまして海賊が日本の商船を含む各国の船舶を襲撃する事件が頻発していることを受けまして、海賊対策というものについて必要な検討を今、関係省庁で行っているところでございます。ご質問の中で引用されましたような報道については、承知はしておりますけれども、現在のところ政府としては新たな海賊法制整備、また現行法制下でいかなる対応が出来るかなどについて検討を進めているところではございますが、ソマリア周辺海域の海賊対策のために海上警備行動を発令して護衛艦を派遣するという方針を固めたという事実はないところでございます。

Q:検討の中で、海上警備行動という一つの方策が考えられているということですけれども、これによって出来ること出来ないことがあるかと思うのですが、ここにある課題というとどういうことになるのでしょうか。

A:その点については、浜田大臣も国会等でも述べておられるかと思いますが、頭の体操として現行法制と言いますと、自衛隊法82条の海上における警備行動というものがございます。ただ、これはあくまで日本の秩序の維持という観点からの行動であると思っておりますので、国際協力という側面から見るとどうなのかなと思います。もう一つは、海上警備行動というものに定められている武器の使用の態様というものが、例えばソマリア沖の海賊というものとの関係において十分なものであるかどうかというようなことが課題なのかなと認識しているところでございます。

Q:その報道の中では、年内にも麻生総理が決断するのではないかというような表現もあるのですが、今後の見通しについてはどのようにご覧になっていますでしょうか。

A:私の立場で、その種のことについて見通しを述べるようなことは差し控えるべきと思っております。

Q:海上警備行動の話ですが、今の法律をそのまま解釈すると、海外で活動したり武器を使ったりすることが非常に難しい、海賊に対して適用するのは難しいのではないかというニュアンスでしょうか。

A:一般的な意味で、海賊対策に対して難しいと申し上げたつもりではございません。繰り返しますと海上における警備行動というのは、そもそもわが国の秩序の維持ということでございますので、日本関係船舶の安全ということを一つのよすがにしているものだと思っております。そういった観点から、いわゆる国際協力というような側面が今、求められているものにあるとすれば、そこにはどうしても差があるところがあるなということを述べたに過ぎません。

Q:だとすると、とりあえず日本の船も危機にさらされているのは事実で、現状打開のためにこれを積極的にやろうということは、防衛省の姿勢としては有り得ると。

A:そこの方向性というものについて、「結論めいたものを出しているわけではございません」ということを最初に申し上げたつもりでございます。

Q:「武器の使用の態様が海賊に対してどうか」というのは、一応自衛隊は重火器も、軽装備のピストルとかもあると思うのですけれども、どういうところで不備があるのでしょうか。

A:あまり踏み込んで今ここで述べるほどのものはございませんけれども、海上における警備行動時の権限というものと、それから例えば想定される海賊対策におけるあるべき武器の使用とには差があるように感じております。ですから、その点についてどう考えていくのかということは、考えていかなければいけないなという問題意識を述べたつもりでございます。

Q:海上警備行動は警察比例の原則が適用されるのですよね。

A:原則としてはそういうことだと思っています。

Q:そうすると海賊が例えば機関銃ぐらいしか持っていないのに、こちらがミサイルや速射砲で対応してはまずかろうと、そういうことを言っているのでしょうか。

A:私が申し上げているのは、正直そこまで踏み込んで議論をしているつもりはなく、要は海上における警備行動というのは、基本的にわが国の秩序の維持なり、わが国がらみの法令の違反の防止というような、法体系的に言えば海上保安庁がおやりになっていることの延長線上にある話だろうと思っております。ですから、武器使用権限についてもそういう流れの中で制度が組み立てられているのだろうと理解しております。それと、今まさに議論の対象になっている海賊対策というものとが上手くマッチングするのかしないのかということについては、検討が必要であろう、課題であろうということを申し上げているつもりでございます。


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