次官会見概要

平成20年12月4日
(15時01分〜15時15分)

1 発表事項

なし


2 質疑応答

Q:昨日、クラスター爆弾の禁止条約を日本も署名式で署名しましたけれども、今回の条約に対する評価と受け止め等ありましたらお願いします。

A:私ども防衛省といたしましては、わが国の防衛に万全を期すという観点から、21年度概算要求におきましてクラスター弾の機能を補完するための精密誘導型装備の経費などを要求しているところでございます。私どもとしては、今後早急にかかる補完措置を講ずることを含めて安全保障上必要な措置をしっかりとっていくことにより、わが国の防衛に遺漏なきよう期してまいりたいというふうに考えているところでございます。また、クラスター弾の主要な保有国及び生産国も参加しております、いわゆるCCW、特定通常兵器使用禁止・制限条約の枠組みについては来年も引き続き交渉が行われる予定でございまして、実効的な国際約束が達成されるよう積極的に対応してまいりたいと思っているところでございます。

Q:田母神さんの論文の問題について数点伺います。統幕学校の授業についてですが、大臣は「どうすべきかということを人教局内でチェックするべきである」ということをお答えになっておりますが、「国家観・歴史観」という授業が発足した当時、そういうチェックはちゃんとなされていたのでしょうか。それとも、それは問題視されなかったのでしょうか。

A:ご質問にありました統幕学校の「国家観・歴史観」の講座の件でございますけれども、私どもとして今、この講師陣の方々を拝見させていただきますと、見方によってややバランスを欠いているという印象を受ける向きがあるかもしれないというふうに感じているところでございます。その当時どうであったかということについて、今直ちに言うことはなかなか難しいですけれども、一般論として各学校のこの種の講座の一々までを一つ一つ丁寧に見て、適切であったかどうかというのをやっていくだけの体制には十分なものがなかったのではないかと感じているところでございます。その辺も含めまして、見直しと言いますか検討を行っているところでございます。

Q:重なるかもしれませんが、そもそも「歴史観・国家観」という議論が分かれる問題をテーマにした授業というものについて、今おっしゃるようにバランスを欠いたかもしれない側面を保ちながら、ずっとこれまで続いてきた、その間一度も問題視されてこなかったというのはなぜだと思いますか。

A:先程お答えしたことと重なってしまうので恐縮ですが、一つ一つ丁寧にそこまで十分に見ている、若しくは見ていくという体制というものが十分でなかったという面があるのではないかと思っております。

Q:その後も論文ですとか、時には空幕長になられてからの訓話等々、今回発表された論文と同じような内容のことをおっしゃっておりますし、政府見解を逸脱する内容というのはその間いくつも含まれています。そういうものが段々に出ていって、そういう田母神さんの政府見解を逸脱する見解というのをいくつも気付くタイミングというのがあったと思うのですが、それはなぜその時点で気付かなかったのでしょうか。

A:私どもとして、一人一人の隊員が、当然田母神前航空幕僚長も含めて、職務に関して部外に意見の発表等を行う場合は上司に届け出る、若しくは航空幕僚長という立場であれば、官房長の方に届け出るという枠組みを持っておりますけれども、必ずしも田母神さんの場合、その届け出というものがなされていない場合もございました。そういった観点で、一つ一つ中身について把握するということが今のやり方では十分ではないのではないかと思っております。そういった意味で、部外への意見の発表等というものについての届け出の仕組み等について、現在、見直しをしているというところでございます。さらに言えば、例えば「鵬友」というのは、私ども「私的サークル」と言っているものでございますので、こういうものについても国立国会図書館にも置いておりますので、届け出の必要があると役所としては思っているわけでございますけれども、その辺の徹底も十分にそれぞれのところに行き渡っていたかという点は疑問がございます。そういう点も含めまして、再検討が必要であろうと思っている次第でございます。

Q:田母神さんは、従前からそういう主張を繰り返されて来たわけで、訓話の中でもかなり踏み込んだことをおっしゃっていますが、そういうことが繰り返されて来たことを防衛省として、組織として見過ごしてきたというふうには認識されていらっしゃいますか。

A:例えば訓話とおっしゃっておられるのがどの訓話であるかというのは、必ずしも把握しておりませんけれども、私どもが知る限り、例えば訓話ということであれば、そういう言葉からしますと部内の隊員に向かっての話ということであろうと思います。そういった観点からしますと、先程言った枠組みの、ある意味では埒外ということになってしまいますので、少なくとも先程から申し上げておりますように、今の枠組みの中では、それはなかなか我々が目を通す、若しくはチェックをするという形にはなりにくい状況があったということだろうと思います。ですから、そういうことが良かったのかどうかということについて、必ずしも私自身も良かったとは思っておりませんので、見直しをしたいと思っているところでございます。

Q:その見直しの中に、例えば米軍との比較でいきますと、米軍ですとAFAという組織があり、エアフォースマガジンというのを毎月のように出して、内部に意見を吸い上げると。そしてそれが表に出されるという形のをやっていますが、そういった形も検討されますか。

A:正直申しまして、「今、こういう形は考えていない」とかという方向があるわけではございませんので、色々な形があろうかと思っております。その際には、諸外国においては、そういう面についてどういうふうなことが行われているのかということも、当然参考にしなければいけないなというふうに感じているところでございます。

Q:田母神さんの繰り返されるそういった同じ見解を当時の防衛省として気付くべきだったとは思われませんか。

A:仮に今回の論文の内容と全く同じことを、部外にも行き渡るような形のものの中で言っておられるとすれば、それはまさに我々として気付くべきであったし、そういうものがしっかりとチェックの対象になっていないというのは問題だったと思っております。

Q:その当時、誰も注意しなかったのはなぜだったのでしょうか。

A:それは「誰も」と言われますと、私の今の立場でコメントするのはなかなか難しいです。

Q:田母神さんは「鵬友」に寄稿されるときに届け出はされていたのでしょうか。

A:突然のご質問ですので、私がこの場で言えるのは、航空幕僚長になられてから「鵬友」に寄稿されたものがあろうかと思いますが、その際は届け出は出しておられません。

Q:その以前の分については・・・。

A:それ以前については今、確認が取れません。それはその当時の「上司へ」ということになります。正直言って古くなりますと、文書なりでやるということであれば、保存期間を過ぎていれば文書も残っておりませんので、そこの確認はとれないということになるのではないかと想像しております。

Q:チェックの度合いというのもありますけれども、その当時の対応について、今まで結果として見過ごしてきた対応について、今となってどう評価されるか、適切か不適切かということと、今後の対応について・・・。

A:その点については、何回かこれまでも、また今日もお答えさせていただきましたけれども、今のそういうやり方というのは見直しが必要であるということで検討しているということでございます。

Q:厚生労働省の事務次官の連続殺傷事件で、小泉容疑者が守屋被告の汚職事件に関してのニュースを知って、「妻も同罪だ」ということから事件を計画したというように話しているようなのですけれども、これをお聞きになって率直にどのようにお感じになりましたでしょうか。

A:今、突然にそういうふうに言われましても、直ちにそういうお話が本当にあったのかもよく分かりませんので、コメントは差し控えたいと思います。

Q:ソマリア沖の海賊の件で、先日も超党派の議員の皆さんが考え方を3つ整理して出されたのですけれども、その点について次官のお考えは。

A:いわゆる海賊対策という点について、政治の場において色々な議論が、ご指摘のような形も含めて行われていると承知をしております。私どもとしては、政府全体として内閣官房を中心に「海賊対策」という形でどうするかということを検討しているところでございまして、その検討に積極的に参加をさせていただいているということでございます。

Q:3つそれぞれについてはいかがでしょうか。

A:3つというのは、超党派の若手議員の安全保障関係の会におけるご議論として3つの案が提示されて議論がなされているということを報道を通じて承知しておりますけれども、その一々について私の立場からコメントすることは差し控えたいと思います。


御意見御要望
大臣記者会見概要一覧へ戻る
新着情報一覧へ戻る
トップへ戻る

(C) 防衛省・自衛隊