大臣会見概要

平成20年12月20日
(10時00分〜10時15分)

1 発表事項

 政府は本日の安全保障会議及び閣議におきまして、中期防衛力整備計画の見直しについて決定をいたしました。決定の内容はお手元に配布した資料の通りでございます。本見直しでは、我が国の防空を担う主力戦闘機であるF−15戦闘機を、将来にわたって有効に活用していくため、所要の近代化を迅速かつ効率的に進めるとともに、その他の主要装備についての整備状況を踏まえ、別表に示す整備規模を見直すほか、同計画の実施に必要な防衛関係費の総額の限度を改めることといたしました。この他、米軍再編に関する地元の負担軽減に資する措置について、同計画期間における所要経費を示すとともに、引き続き的確かつ迅速に実施することを明らかにしているところでございます。なお、細部につきましては、後ほど事務方から説明をさせていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。


2 質疑応答

Q:財務省の来年度予算の原案がございましたけれども、概算段階からの防衛省の要求に対して、特に主要な点について要求がどのように反映されて、防衛省としてはどのような受け止めであるのかという点についてお伺いします。

A:まだ聞いたばかりで具体的な内容は承知しておりませんけれども、財務原案の内、防衛関係費総額については一定の水準が確保されていまして、先日私から財務大臣に対して行った申し入れについて、一定のご理解をいただいたのではないかと感じているところでございます。重要なことは、着実な防衛力整備の実施や自衛隊の活動に必要な経費がきちんと確保されているかどうかでありますから、それらの点についてこれから検討していきたいと思っているところであります。

Q:各種世論調査で、このところまた内閣支持率がかなり低下していまして、10%台というところもあったわけですが、大臣は閣僚のお一人として、どういうふうに受け止めていらっしゃるかお伺いします。

A:数字に関しては色々な点でのご指摘や国会での議論等、そのような部分においてご批判もあり、今の社会状況の中でも、色々な不安感というものがありまして、それに対して政府としてどの様に対応しているかということであり、これは今予算等色々なことについて、「対応が遅い」など色々なご批判があるわけです。我々の説明も大変足りないところがあるのかなと思っているところであります。総理もそういう意味では、分かりやすく説明をするということについて、我々大臣等に対して「説明して欲しい」ということもあり、そのような面においてまだまだ努力が足りないということなのかなという気がしております。我々とすれば、数字に左右はされませんが、結果として数字が出ているわけでありますので、それに対して謙虚に、足らざるところを足すための材料として言えば、これはしっかりと受け止めて、どこをどのようにすれば皆様方に安心していただけるのかについて考えていかなければならないと思っているところであります。ただ、なかなかこれは国民の皆様方に対して、すぐに結果のでない部分もありますので、そのようなところは大変もどかしいところはあるわけですが、我々とすれば、反省すべきところは反省し、対処していかなければならないと思っているところであります。

Q:米軍の再編経費なのですが、2006年の「骨太の方針」で「防衛関係予算をできるだけ切り詰めた上で、それでも足りなかったら出す」というようなことを書いていますけれども、今回は枠の中に、いわゆる防衛関係予算の中に収まりましたけれども、今後グアム移転等が本格化して予算が増える中で、再編経費をこれまでのように防衛関係費の中に一緒に扱っていくことについてどのようにお考えでしょうか。

A:沖縄の問題も含めグアムの移転というのは、まさに基地の負担の軽減に繋がるということでありますので、我々の思いからすれば、それが防衛関係費を圧迫するようなことがあっても困るということで、別枠というお話も念頭にしていただければと、その思いの中に籠めて今回も予算の中で考えてきたわけであります。そういった思いからすると必ずしも防衛省だけの対応というふうにはならないと思っておりますので、そこは少なからず我々の思いも出させていただいたと思っておりますので、これはなかなか我々だけの判断ではいかないところもありますので、政府の中で考えていただくということを今後もお話をしていかなければいけないのかなと思っております。ただ、沖縄に対する思いというのも我々にありまして、基地の負担というものを重く受け止めていただいているわけでありますので、そこを何とかしようと思った際には、やはり政府の考えを示す意味でも政府全体の中で考えていただかなければならない問題だと私は思っています。その点を現場として、沖縄を担当しているものとして言っていかなければならないし、その努力はしていかなければいけないと思っているところであります。

Q:中国とか周辺国の国防予算等が増えていますけれども、日本だけ7年連続でマイナスになっていますが、そういう傾向について大臣の受け止めをお願いします。

A:確かに今おっしゃられたようにわが国周辺の安全保障環境というのは、色々な意味で不透明、不確実な要素が残っておりますし、その中で自衛隊も国際平和協力活動が本来任務になりましたので、我々の役割というのは大変多くなっているのも事実です。そしてまた、防衛力整備というのは短期間でやるというのはなかなか難しい話でありますし、自衛隊の能力を一定水準に維持するためにも継続的に訓練、教育が必要になってくるわけで、それを裏付けることになる防衛関係費についても一定水準を確保するということは重要なことであります。防衛関係費の減額傾向が長期間続くことは、わが国の安全保障という観点から私としては望ましくないと思っているところであります。

Q:与党の話ですが、復活を求めるようなことというのはあるのでしょうか。

A:我々も細かく精査して、その中で足らざるところを多少頂くためにも、復活の要求はしていくことになろうかと思っています。

Q:中期防の見直し、F−15の近代化改修に関連したお話があったと思うのですけれども、近代化改修を予定以上にやるというのは次期主力戦闘機の選定がなかなか難しい部分もあって、その中でアメリカは新政権になるわけですけれども、今後の近代化改修で日本の防衛力を維持するためにどこまで近代化改修で乗り越えられるのか、それとも近々次期戦闘機を選定しなければいけない状況なのか、その辺の状況分析というのはどのようにされていますか。

A:今回の近代化改修というのは、今あるものをしっかりと将来的にも対応できることを考えて、今回の予算要求をしてきたわけであります。その中で新しい戦闘機というのを考えるというのは、いずれにしても選定してからまた入れるまでの時間というのもありますし、だからと言って今あるべきものだけでいいということではないので、そういった新しい物を考える上でも、逆に今ある物で能力を上げて対応していくというのは極めて重要なことだと思っています。間で途切れてしまうわけにもいかず、そしてまたF−15という航空機が大変能力の高い、しっかりとした戦闘機であることは世界でも認めているところでもありますので、その能力をアップすることによって我々の能力が落ちないように担保しつつ、その中で主力戦闘機をどうするのかということを考えて、継続的にやれるような今回の予算の組み方だったと私は思っています。新しい物を選んだからといってすぐに数が揃うわけでもありません。そういったことを考えれば、今ある物でしっかりとした態勢を作っていくことが重要だと思っています。

Q:米軍再編経費につきまして、防衛省としては1000億円位を要求していたと思うのですが、最終的には700億円を割り込むような形になりましたけれども、その結果についてはどういうふうにお考えですか。

A:基本的にはいろんな計算をしていく中で削除できるところもあったので、そういったことを勘案しながらやってきた結果がそういう数字になったと私自身は思っています。ですから「多い、少ない」というのはどこが基準か分かりませんが、積み上げていって色々なことを計算した結果、そのような数字が出たと思っています。

Q:防衛予算の枠内に収めるために、米軍再編経費を圧縮したり、他のところにもしわ寄せがいったりしたのかもしれないのですが、そういったところについて何かご懸念というのはありますでしょうか。

A:原案は出ましたけれども、内示の方が細部は出ていませんので詳細はまた後ほど精査してというふうに思っていますので、ここでは控えさせていただきます。

Q:2014年までの日本の「真水」の部分が、上限で28億と言われていますけれども、原案でも示されるような今回の関連経費の規模であると、この後に負担が大きくなっていくようにも見えるのですけれども、そうすると今の日本の財政状況の中で実際にちゃんと負担ができるのかどうか、その辺は大臣はどういうふうにお考えですか。

A:一つの枠組みを作って流れ始めたことでありますから、その辺も踏まえて今後どうするのかについては、先程から申し上げているように政府全体で考えていかなければならない問題でありますから、当然その辺のところをご理解していただく努力を国民の皆様方にも説明しないといけないでしょうし、また、それ以前に政府部内でどういうふうにこれを対応していくのか議論していかなければならないと思っています。

Q:再編の関係なのですが、今回の700億円程度となっているというのは、ロードマップの2014年を達成する上においては、満足のいく数字とお考えでしょうか。

A:細かい数字はもう一回確認させていただきますが、積み上げの中でやってきていることだと思いますので、今の状況での判断としては、全体の額、再編経費の内示の額を見てからと思いますが、我々の要求したものが付いていれば満足したということになろうかと思います。


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