大臣会見概要

平成20年11月14日
(9時22分〜9時40分)

1 発表事項

 本日閣議におきまして、防衛省設置法等の一部を改正する法律案の国会提出について閣議決定をされましたので、ご報告をしておきます。


2 質疑応答

Q:一部報道で、航空自衛隊の第1術科学校長の空将補がセクハラ疑惑で9月に更迭されていて、通常メディアに対して公表される校長の人事についても発表されていなかったというふうに一部で報道されていますが、その事実関係と、公表をめぐっての大臣のご認識をお聞かせ下さい。

A:前第1術科学校長につきましては、人事上の必要性から、本年9月18日付をもって、航空幕僚監部付へ異動を行ったところでありますけれども、具体的な異動については、個別の人事に関することでございますのでお答えを差し控えさせていただきたいと思いますが、この部下の女性に対するセクシャルハラスメントがあったかどうかについては、プライバシーな観点からお答えを差し控えさせていただきたいと思います。

Q:人事の公表については、「人事上の必要性」というふうにおっしゃっていますけれども、公表されなかったという件についてはいかがでしょうか。

A:従来、慣例として一佐の定期異動については公表しているところではございますが、定期異動以外については公表は行っていないところであります。また、一佐以上の異動については事務次官等会議における申し合わせによりまして、官報告示をすることとされているところでありますので、ある程度告示案件がまとまった段階で告示を行っているところであります。なお、今回の異動については、本年10月17日の官報に掲載されているところでございます。

Q:改めて伺いますけれども、「人事上の必要性」というのは、どういう必要からの人事だったのでしょうか。

A:今回の件につきましては、先程も申し上げたとおり、人事上の関係のことということでありますし、前第1術科学校長については規律違反の疑いのある行為が認められたため、現在懲戒処分の手続にそって調査中でございまして詳細についてはお答えを差し控えさせていただきたいと思っているところでございます。

Q:規律違反とはどういうことですか。

A:それも合わせて調査中ということでございます。

Q:2ヶ月経って規律違反の内容の調査中とはどういう意味ですか。

A:今日報道にあったように、セクシャルハラスメントということでございますので、その点も含めてということだと思います。

Q:要するに女性へのセクハラの疑いが規律違反の内容であるというふうに理解してよろしいわけですね。

A:それも含めて今調査しているというところです。

Q:発覚から2ヶ月経っていると思うのですけれども、調査が全然進んでいないということでしょうか。

A:全然進んでいないわけではなくて、女性のプライバシーの件もありますので、そこは慎重に調査をしているということだと思います。

Q:言い分が食い違っているということですか。

A:それも調査中ということであります。

Q:懲戒の手続きには入っているのでしょうか。

A:手続きに入っています。

Q:いつでしょうか。今日の報道を受けてとかではないでしょうか。前から入っている状況なのでしょうか。

A:私自身もこの件に関しては昨日報告を受けたところなので、その点については詳しく話を聞いておりませんでしたので、この件は9月の件でございますので、もう一度私の方でも確認をしてお答えをしたいと思います。よろしくお願いいたします。

Q:ということは、浜田大臣は更迭になったという事実すら知らなかったということでしょうか。

A:林大臣のときに更迭をしているわけでありますので、私この事案については、昨日の時点で報告を受けたということであります。

Q:更迭ということでよろしいのでしょうか。

A:更迭と書かれていますが、異動です。

Q:逆に聞きますけど、定期の異動なのでしょうか。

A:その点については、不定期の異動になります。

Q: 不定期の異動を更迭というのではないのですか。なぜそうやって庇うのですか。

A:庇っていません。

Q:まさにシビリアンである大臣がどう考えているのかという話だと思うんですよね。

A:この時点では庇っているというふうには取らないで下さい。現時点では、人事上の異動としか少々曖昧なところがあるので説明しづらいというか、私今日聞いていて分かりづらいところがあったので、多分記者さんの方でも分かりづらいかもしれないので、そこをこれから私なりに対処を変えていきたいと思います。その点を今私に突っ込まれて、庇っていると思われるのだったら、私は庇っているつもりは全くありませんので、逆に言えばなぜ公表しなかったかというのは私も疑問を持っていますので、その点についてはお時間をいただければと思います。

Q:林前大臣には報告は上がっていたのでしょうか。

A:それは当然上がっているのではないでしょうか。

Q:その時点で林前大臣が公表しないということを受け入れたという・・・。

A:そこは私もまだ確認しておりませんので、それはこれから確認をしながら必要な部分はまたお話をしていきます。

Q:その点に関してまだ浜田大臣の方には上がっていないと。

A:当然異動に関しては報告が行くはずでありますので、林前大臣もご認識だったのではないかと思います。ただ、それはこれから確認させていただきます。

Q:調査中なのになぜ既に更迭されているのでしょうか。それとも申し立てのあった時点で疑いが濃厚だったのですか。

A:違います。それは調査するために、学校長のままではなく幕付にして調査をしているということだと思います。

Q:それでは、今後事実関係が何もないということが万が一あれば、また戻されるなりの人事をされる・・・。

A:基本的に私どもは今回の案件に関しては、学校長自身の問題よりも女性の方のプライバシーを考えていたものですから、それを考えるとなかなか微妙なものがありますので、公表の有無においてもやはりあくまでも我々とすれば隠すつもりは全くなく、女性の方のプライバシーを中心に考えていると解釈しています。

Q:学校長のまま調査は出来なかったのですか。

A:それは、ご本人の職務に影響が出るといけませんので、要するにこちらの方で引き取ってということだと思います。

Q:今回以外でも申し立てがあれば、とりあえずそうやって現職からはずして調査をされると。

A:当然、職務の重さによって、そのままの状態でも業務に支障が無い場合というのはあるでしょうし、しかしながら学校長としてのそういった立場、また業務というものを考えれば、異動させてそこで確認をした方が調査が早く進むかもしれませんので、私自身は報告の中でそういったことを全て聞いておりませんので、それも含めて確認をしたいと思います。

Q:女性から申し出があったことは間違いないのですね。事実関係として。

A:そうです。

Q:その内容がセクハラの訴えなのですね。

A:そうです。

Q:また、戻す可能性があるので後任を置いていないということなのでしょうか。

A:そこは確認をさせて下さい。

Q:懲戒の手続きに入っているかどうかわかりましたか。

A:入っています。

Q:いつから。

A:細かいことは、こちらから報告させます。私自身が言ったことと差があるといけませんので。

Q:いつから入って今、どのような段階なのかを後ほど説明いただければと思います。

A:それは広報の方からやらせます。

Q:大臣ご自身が、「今回のこの件を公表しなかったのは疑問だというふうに思う」とおっしゃいましたけれども、逆に言えば公表するべき事案だったというふうにお考えですか。

A:それも含めてこれから調査します。といいますのは、要するに定期異動の場合と不定期の異動というものの発表の仕方というものが、私自身が聞いたところでもまだはっきりしないところがありますので、そこは勉強させて下さい。

Q:公表するか、しないかはともかく大臣が案件を知ったのは昨日であったというのは、この文民統制上、問題がなかったのでしょうか。

A:これは、その時の大臣に報告が上がっていて、私自身が大臣になった後にそういったことの報告というのは全ての案件に関して、聞いているわけではありませんので、文民統制に対してということではなくて、単純な報告ということであれば、全てが私のところに報告が上がっているわけではありませんので、そういう意味ではそれが「文民統制上どうの」という話ではないのではないかと思います。

Q:学校長が2ヶ月ほど空位になっているというのは、極めて異例なことではありませんか。

A:それを補佐する人間がいるということであれば、実質その業務上の問題はないのではないかというふうに思います。

Q:ということは、そういう状態であっても特段報告がなくても構わないと。

A:それは何か支障があれば、当然直ぐに代理をおかなければならないと思いますが、基本的にそういった補佐体制が出来ていれば、何の問題もないのではないかと思います。

Q:規律違反の行為というのは、どういった規律違反の疑いがあるのですか。

A:それも精査して、報告させます。

Q:学校長に留めおいたままでは、適切な調査は行われないというような判断で異動されたと。

A:そこも含めてご報告します。ただ、私とすれば皆様方に決して今回のような案件でもそうなのですが、私がこの時点で知りうることを答えていて、足らざるところがあったのは正直なところであり、こういった案件について私自身に対してその内容についてもまだ聞いている時間が少なかったものですから、要するに聴取する時間がなかったということもあって、今日ここで皆様方に私が全てお答えを出来るような状況になかったのは大変申し訳なく思っています。そしてまた、その中で異動に関してのこの発表の仕方等についても、もう一回、私とすれば確認をして、そこのところを明確にするというのが一つの考え方だと思いますので、今日皆様方からご指摘をいただいたことに関しては、今後順次、皆様方に分かりやすいようにそして情報を直ぐ提供できるようにしていきたい。私が常々言っているのは、分かったことは皆様方に公表していくというのは私の姿勢でありますし、ましてや今回のように第三者の訴えがあったとか、そういうことであれば、申し立てがあったということであれば当然、その方のプライバシー、そして自衛官の方にもしも瑕疵があるのならしっかりと処分をしていくということは私の姿勢としてあるわけでして、決して「庇っている」というようなことは私の気持ちの中には一切ありませんので、その点だけはご認識いただければと思っているところです。

Q:以前、田母神さんが部隊の中の雑誌で「身内の恥は隠すものだ」というように「航空自衛隊を元気にする10の提言」の中で言っていまして・・・・

A:「恥」というのは、国民の負託に応えるために宣誓をした人間がですね、自分の行動を律するということ、それを律せないということが「恥」であって、一般常識におけるいろいろな問題、今回のような件もそうかも知れませんが、そういったことを表に出すことは決して「恥」ではなくて、もしもそれが犯罪につながるような要因があるとするならば、それはどんどん公表するべきだと私は思っていますので、その点は「恥」というものの意味、そしてその位置づけが大きく間違っているという気がするわけです。だからといって「恥は隠すものだ」ということを言うこと自体が大きな間違いであるということを、私からははっきりと申し上げておきたいと思います。

Q:今回の件でそれが空幕内に広っているということにはならないのでしょうか。

A:私はそうは思っておりません。

Q:でも不祥事がらみで2ヶ月公表していなかったわけですよね。

A:それは調査させていただきます。今私はその件に関してコメントするものを持っておりません。

Q:この間の田母神さんの論文の問題にしても、それから先日の海上自衛隊の学校の格闘訓練にしても、そしてまた今回と。とにかくずっと続きっぱなしなのですが。不祥事といわれるものが。どういうふうにこの状態をご覧になりますでしょうか。

A:これはその最中でありますので、敢えてコメントは申し上げませんが、ただ一般的にこの大きい組織というものを考えるときに、やはりそれをしっかりとまとめていくためには、私自身一人の力ではそれをまとめることはできないということであります。自衛隊員個人個人の自分を律する思い、考え方というものに頼らざるを得ないところがあるわけですので、大変残念なことでありますが今一度それを全自衛隊員に訴えていかなければいけないと思っているところであります。

Q:確認ですが、報道を受けてお知りになったということでしょうか。

A:報道を受けてではありません。昨日の時点です。

Q:それは、昨日報道陣から取材を受けた段階で内局の方から、もしくは幕の方からあがってきたということでしょうか。

A:きっかけはどうかというよりも、私のところに報告があったのは昨日ということです。

Q:何時ぐらいですか。

A:昨日の夕方ですかね。

Q:一般論として、将補クラスが懲戒手続きに入ったというのは大臣に報告があがるものなのでしょうか。

A:今回の場合は、私がそれを決定したわけではないので、ちょっと場面が違うような気がします。「一般論でどうなのか」と言われても、その点については当然大臣のところにその時点で報告があるのではないでしょうか。

Q:昨日夕方の大臣への報告では、取材があったということも含まれていたのでしょうか。

A:それは「報告」ということなので、私自身は「こういう案件がありました」と聞いただけであります。

Q:取材があったという認識は、夕方の時点では大臣はお知りにならなかったということでしょうか。

A:知っている、知らないということではなくて、報告があったということであります。

Q:大臣は「色々まだ把握できていないことがある」というふうにおっしゃっているのですけれども、昨日の夕方にそういった報告があがってきて、また今朝こういった状態になるのは多分見通せる部分もあったかと思うのですけれども、これだけの時間を要しても十分な報告は上がってこず把握できないということなのでしょうか。

A:把握できないのではなくて、正確なことを私自身が今お話をすることができないと言っていることだけでありますので、その点につきましては、また広報の方から話をさせていただきます。


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