大臣会見概要

平成20年11月7日
(9時25分〜9時43分)

1 発表事項

 本日閣議がございまして、当省案件として外薗健一朗情報本部長に航空幕僚長を命ずる人事等、平成20年11月7日付の高級自衛官人事4件について内閣の承認がなされました。


2 質疑応答

Q:今お話しがあった外薗新空幕長の人事についてですが、この外薗空幕長の人事の狙いというのを改めて、そして今後どういったことに期待をされるのか、大臣からお願いします。

A:本日の閣議で外薗健一朗情報本部長に航空幕僚長を命ずる等の人事が承認をされました。辞令交付は本日の午後に行う予定でございます。新たな航空幕僚長となる外薗空将はこれまで幅広い分野で活躍をし、人格、識見、統率力ともに申し分なく、バランス感覚に富んだ、周囲の信望も厚く航空幕僚長に相応しい人材であると考えます。外薗航空幕僚長は航空自衛隊を担って国民の皆様の信頼回復のために、優れたリーダーシップを発揮してくれるものと期待をしているところであります。

Q:一方、前空幕長の田母神氏の国会での参考人招致というのが来週11日に決まりました。田母神氏のこれまでの持論を展開するというような見られ方がありますが、参考人招致が決まったことへの大臣の受け止めと今後の対応についてお願いします。

A:今ご指摘の通り、来週の11日の外交防衛委員会において前航空幕僚長の参考人招致が行われることになったということは承知をしております。我々としては国会の意思を尊重し、その円滑な実施に協力していきたいというふうに思っているところであります。

Q:前空幕長はこれまでと同じように政府見解と異なる歴史認識を含めて、又国会の場で様々な持論を展開するものと思われますが、その際の対応ということについては大臣はどのようにお考えになりますか。

A:それも含めて今回参考人招致をされたと思っておりますので、我々とすればこれは国会の方の運営というものにお任せをして、それに対して事実関係を含めて、昨日も色々とご説明をさせていただきましたが、更にその部分で我々の対応はしっかりとしていきたいというふうに思っているところであります。

Q:今回の前空幕長が応募した懸賞論文についての調査については、応募した隊員というのは航空自衛隊、あるいは中でも小松基地の隊員に偏りが見られているというような結果が出ていますが、その背景等について大臣はどのように受け止められていらっしゃいますか。

A:今回の案件に関しまして、我々とすれば田母神前航空幕僚長以外の隊員が今回の懸賞論文に応募していたか否かについて調査を進めて参りましたが、11月5日現在までに確認された事項として、田母神前航空幕僚長以外に78名の航空自衛官が応募したことを昨日公表しました。この78名の航空自衛官のうち、71名が航空総隊に所属しておりまして、その内62名が第6航空団に所属をしております。このように特定の部隊に応募者が集中したのは、本年5月に全国紙に掲載された懸賞論文の募集についてその趣旨が隊員の自己研鑽に役立つものと考えた航空幕僚監部教育課は、全国の空自部隊に対して懸賞論文の応募について紹介をしたということでございます。また、第6航空団においては当時行っていた所属幹部に対する教育の一環としての幹部論文の課題選定にあたって、上記の紹介文書を受けて懸賞論文と同じ表題を選定し論文を作成させたというふうに聞いております。これまでに判明した以上の経緯から、第6航空団において幹部論文を作成した者からの懸賞論文への応募が多数を占めたものと考えているところでございます。いずれにせよ調査を進め、新たな情報があれば適切にご報告をしていきたいというふうに考えているところであります。

Q:民主党が幕僚長人事を国会同意人事にするというような法改正案を提出するという動きがありますけれども、それについてのお考えはいかがでしょうか。

A:昨日、官房長官が国会でご答弁になりましたので、ご検討されるとおっしゃっておりましたが、これは当然我々としても慎重にこの件に関しては検討していかなければいけないということだと思っておりますし、また、その後に官房長官も「いろいろな検証も含めて」というお話もされていました。これは同意人事ということでございますので、我々だけで考えることではないと思いますので、政府全体として官房長官がお引き取りになったと思っていますので、官房長官のご指示も色々あろうかと思いますので、その指示を待ちながらということになろうかと思います。しかしながら、同意人事の数もかなり増えておりますので、そういった点も含めて官房長官の方でまた色々とお考えになり、ご指示があるのかなというふうに思っております。政府全体のことでありますので、今の時点では私の方からのコメントとしてはこれが限界なのかなと思います。

Q:空幕の教育課が全国の部隊に周知したというのは、誰がそういうふうに考えて全国に周知したのでしょうか。

A:そこはまだ私は確認しておりませんので、それも調査の上、またご報告することになると思います。

Q:こういったテーマ設定がされた懸賞論文を、中央の航空幕僚監部が全国の部隊に紹介したことについてはどのようにお考えですか。

A:経緯についてもまだ調査していることだと思うのですが、いずれにしろ調査をすすめているところでございますので、それも合わせてまた確認をさせていただきたいと思っております。

Q:小松基地では今回、研修の一環として募集したということなのですが、その基地での隊員の歴史教育を含めて、その歴史観について偏りがあったということはなかったのでしょうか。

A:個々の論文を見ておりませんし、どういうような論文を書かれているのかまだ把握していない段階なので、この場で私の方から、そういったものがどういう影響を与えているのかということは、報告を受けてからにしていただければと思っております。それも含めて今調査をしております。

Q:歴史観として適切な教育がなされたのかも調査の内容に含まれているということでよろしいですか。

A:まずは現実のものを確認した後、ということになろうかと思います。隊員に対する今回のご指摘を受けて、またこれからの課題ということも考えなければならないので、そういうことであるならば足らざる所を足していかなければならないということもあるので、お時間を少しいただきたいと思います。

Q:民間の懸賞論文のテーマを同じように幹部の教育のテーマに使ったこと自体は問題ないとお考えですか。

A:懸賞論文というものに対しての、そもそも応募ということも含めて今後考えなければいけないというふうに思っています。我々とすれば隠すとかいうことではなくて、常々そういったものに対しては今までは上司に報告すれば、懸賞論文でも応募していいということでありますし、またそういった色々な議論というものに対して参加することも否定するものではなかったわけでありますので、そういう意味においてはおっしゃったように応募というものに対して、それから内容というものに対して、確認というものがなされていたかどうかも含めて、もう一度検証しなければいけないのかなというふうに思っているところであります。

Q:個々の論文の確認というのはできるのでしょうか。

A:どこまでやれるのかも併せて調査をさせておりますので、もう少しお時間をいただければと思います。

Q:わからない可能性もあるわけですか。

A:基本的に届け出の際のことも含めてもう一度確認をして、正確な部分を言わないといけないので、もう少しお時間をいただければと思います。

Q:もし、論文の内容もわかった際には、こういった歴史観というものがある種、その部隊を占めていたという証明にもなるわけで、その辺りも公表されるということになるのでしょうか。

A:そこも含めて今、答えを持っていないので、もう一度確認をして、出し方も含めて考えさせていただきます。私とすれば、基本的にこういったものは、別に論文で書かれたもので実際に民間のほうにも内容が出ているわけですから、それを我々のほうで隠すということはございません。併せて個人のものでありますので、それも含めて確認させていただきたいというふうに思っております。

Q:これまで空幕の教育課が今回の懸賞論文以外で、同種の懸賞論文を全国の部隊に紹介するようなケースというのはあったのでしょうか。

A:事務方からご報告させていただきます。

Q:田母神氏が今回のような歴史観をお持ちということは、今回の問題が発覚する以前から浜田大臣はご認識があったのでしょうか。

A:それはわからなかったです。

Q:今回の件で初めて・・・。

A:はい、それを表に出されたことに私自身はびっくりしました。

Q:考えの中身と同時に・・・。

A:意見として、例えば政府の歴史認識であるとか、政府の村山談話を踏襲するというものをしっかりとご理解いただいて、そしてそれに対してご意見があるのはわかるけれども、それをご自分の立場というものを考えれば、当然政府見解優先というのは当たり前の話でありますので、そこのところではびっくりしました。それを公に言われたというのは少々驚きました。

Q:今回の問題があるまでは、田母神さんが幕長としての資質に欠けていると思うような場面はなかったということですか。

A:意外と部隊の方々や部下の方々にも人気の高い幕僚長さんだったと思います。ですから、思想信条までは私もはっきりとお話をした機会もございませんでしたので、今回のことで少々驚いた感があります。

Q:前空幕長は、空自の隊内紙にも政府見解と若干外れる内容を書かれていました。今回、外薗さんを空幕長に任命するに当たっては、そういった過去の外薗さんの言論についてもチェックをされたのでしょうか。

A:これだけ皆さん方の注目も高く、ましてやシビリアン・コントロールということを言われ、なおかつ任命ということをするに当たって、色々なご指摘があったわけですから、当然そこも含めて確認をさせていただいております。

Q:昨日の参議院の外交防衛委員会で田母神さんの件について、退職金の自主返納に言及されましたが、それに対して田母神さん側から何か防衛省に対してリアクションというのはあったのでしょうか。

A:ございません。

Q:先程の大臣の話は、懸賞論文に対する投稿を禁じることも検討するということなのでしょうか。

A:いえ、私はそうは言っておりません。先程ご質問があったように「こういう内容についてどうなのか」ということがございましたので、その点も含めて「よく調べてみよう」と、どういうあり方があるのかなということをこれから考えるということで申し上げましたので、禁止というのは選択肢の中にあると言えばあるのかもしれませんが、しかしそこまでは私は今考えておりません。ただ、あるべき姿としてどういったものだったらよくて、どういったものではいけないのか、今回のように誤解を招くようなものがあってはならないということを考えれば、当然そこは慎重であるべきだというようなことは、今後検討してみなければいけないのかなというふうには思います。

Q:今回、懸賞論文を主催した会社の方と前空幕長との親密な関係というのも指摘されておりますが、今回の論文が小松基地に偏っていた件を調査するにあたってそういったところも考慮されているのでしょうか。

A:それとはまた別であり、部隊内のことになるかと思います。個人的なお付き合いがあったかどうかというのは私自身もよく分かりませんし、それは私がお答えすることではなくて、私自身が今ここでお二人の関係がどうのこうのということではないと思いますので、私とすれば部隊内のことをしっかりと調べるというのがまず第一義的な問題でありますので、今のお話には私からコメントは言うべきことではないのかなと思っております。非常に色々な形に自衛隊に理解を示して下さっている方でありますので、そういった部分に関して私から調査もしておりませんし、調査する気もありませんので、この程度のコメントをさせていただければと思います。

Q:懸賞論文の応募についてのお話ですけれども、今のところ全文を事前に提出しなければいけないというわけではないのを、内容をある程度というか全文提出させて把握するとかも検討されるということでしょうか。

A:いやいや、ですから、私も今回の応募にあたっての全てのやり方も含めてもう一回お聞きをして、その中でどのような形がいいのかというのを今後考えなければいけないと思っておりますので、それはこれからの話だと思っております。

Q:ある程度これまでのように自由にやらせるというよりかは、一定の枠は嵌めざるをえないというふうにお考えであるということでしょうか。

A:それを含めて考えさせてもらいたいなと思っております。今まで上司に報告すればよかったわけですから、そういった手続きをとってやればよかったわけですが、そこのところも含めて私自身ももう一回精査をして、そこで判断をしていきたいと思っています。

Q:田母神さんが論文を出していたというのは空幕内ではどの程度の人たちが知っていたのでしょうか。

A:そこも含めて事務の方からまた。


御意見御要望
大臣記者会見概要一覧へ戻る
新着情報一覧へ戻る
トップへ戻る

(C) 防衛省・自衛隊