次官会見概要

平成20年3月3日
(15時07分〜15時33分)

1 発表事項

なし。

2 質疑応答

Q: まず「はまゆき」の船舶との接触について、現時点でわかっていることについてお願いします。

A: 私も先程、第一報という形で聞きましたけれども、今、お手元に配付した資料に書いていないことで、私が聞いていることは、これは遠洋航海なのですけれども、遠洋航海といっても、いわゆる世界一周というような大規模な、海上自衛隊一般幹部候補生の遠洋練習航海ではなく、いわゆる部内幹部の仕上げとして行っている外洋練習航海でございます。「はまゆき」の他にあと2隻で行っていると聞いています。この「はまゆき」がホーチミン港の岸壁に、入港作業中というのは接岸する際のことだと思いますが、その際にそばにいた貨物船「MASAN」と接触をしたということで、相手の船はペイントが剥がれた程度、「はまゆき」が旗竿が曲がったという状況であるということでございます。

Q: この貨物船というのは、相手の船は止まっていた船ということですか。

A: 私の認識では、もう既に岸壁についていた船だと聞いております。まだ私も確認をしていませんが、要するに止まっている船の前後だと思うのですが、前後の岸壁につけようとしたときに接触をしたようでございます。

Q: 「はまゆき」はどういうスケジュールで行動しているのですか。

A: 私は今そこまで承知しておりません。いずれにしても事務的にブリーフィングをさせます。

Q: 「はまゆき」の損傷した場所が旗竿ということで、旗竿というのは通常艦尾についていますが、あの旗竿でよろしいのでしょうか。

A: そうだと思いますが。

Q: ということは「はまゆき」の最後部がまさにぶつかった。

A: そういうことになりますね。ただ、艦尾は自衛艦旗ですが、入港のときは日の丸を掲げるのではなかったかなと思います。

Q: どっちかはわからないのですか。

A: 今は確認できておりません。

Q: 27日夜の次官会見で、航海長への大臣ヒアリングで、「2分前に灯火を発見した。」という内容について、次官自身「記憶にない。」と発言されています。更に、議事録の存在についても、「議事録はない。メモがあるかは分からない。」と発言されています。その後、メモを元に聴取内容をまとめたというものが、運用企画局長から海保に送付していたことがわかっています。これらの27日の会見での次官の発言は、国民への説明として適切だったと考えますか。

A: 私が承知しているところは、私が答えた記録を見ますと、「テープレコーダーでは。」との質問に対して、「テープレコーダーで取っているものはいないと思います。」とお答えしました。また「どなたか公式の記録、非公式の記録でも結構ですが。」というやり取りの後に「議事録という形で取っているものはおりません。」とお答えし、「メモを取っている方はいますか。」「それは分かりません。私はとっておりません」というお答えした後に、最後のところですけれども、「記録を取った方がいるかどうか確認して頂けますか。」との質問に対して、「正式な議事録ということであれば確認のしようがありますが。」と私が答え、その後に記者の方から「個人的なメモだって大事ですから。」というご指摘があったので、「その点は調べます。」というお答えをしたのが27日でございます。それから、今のご質問の中にある海上保安庁に15時59分にファックスをしたというものは、今、メモを元にまとめたとおっしゃいましたが、私の会見では私はそういう言い方はしていないと思います。

Q: その後、そういうことが分かったということでしょうか。メモにまとめたというのは、そういう事実が後で発覚したということでしょうか。

A: それは翌日のことを言っているのではないですか。翌日、私が申し上げたのは、海上保安庁に対してファックスをいたしましたと、それは航海長の内容等をベースとして、それをまとめたものですという言い方をしております。今、私が答えた28日の部分というのは、28日当日の参議院の外交防衛委員会における犬塚先生と防衛大臣や徳地運用企画局長のやりとりを、基本的にはそのまま言っていたつもりでございます。いずれにいたしましても、私の言葉使い等々で、皆様に誤解を与えた点があるとすれば、それは私の不徳のいたすところだなと思っているところでございます。

Q: 「記憶にない。」と発言されたことについては、どういうふうに認識されているのでしょうか。

A: 「記憶にない。」ということについては、記憶にないということを正直に言ったつもりでございますけれども、私のような立場にある者がそういう場面での内容について、記憶に留めないというのも、私としても忸怩たるところがございます。

Q: 事故後の防衛省の説明が二転三転し、混乱を招いたということについても、次官自身の責任というものをどうお考えでしょうか。

A: まさに、今ご質問にあるように、皆様の立場から見ると色々と説明が二転三転しているというご指摘を頂いております。私どもとして、決して何か隠していて、それでつじつま合わせをして、新しいものを出しているというつもりはないのでございますが、ただ、結果として二転三転しているような形になってしまったということにつきましては、私のような立場にあるものが、事務方の諸君を充分にまとめきれず、そのような形になっていることについては、遺憾なことだと思っておりますし、今後、そういうことについては、きっちりしていかなければいけないと思っている次第であります。

Q: 事故発生から二週間経っているのですが、今現在も「あたご」の乗員は、上陸しないでいるのでしょうか。

A: 確認をしなければいけないことではありますけれども、今、私が承知している限り、一部例外を除いて、一部例外というのは、例えばご承知のように27日に船渡艦長がご家族のところに行かれましたけれども、あれは海上保安庁に断って、ああいうことをいたしましたけれども、それ以外の方々については、基本的に今日も「あたご」の中に留まっていると認識しております。

Q: その残っている理由は何ですか。

A: それは、海上保安庁の捜査に協力をするという観点でございます。

Q: 漁協とそれから海保の捜索が終わりましたが、海上自衛隊の捜索はいつまで続けられるおつもりでしょうか。

A: 海上自衛隊の捜索の在り様につきましては、ご指摘のように海上保安庁は、水産庁もだと思いますが、昨日の日没をもって、捜索を終了されておられますが、海上自衛隊としてどうするかについては検討中でございます。

Q: 防衛省の方の調査ですけれども、これは今のところまだ乗組員への聞き取りなどは始まっていない状態なのでしょうか。調査の現状を教えて下さい。

A: いわゆる海上幕僚監部の幕僚副長を長とする事故調査委員会が設置されておりますけれども、少なくとも現在、接触できておりませんので、現実的な意味で捜査は始まっていないということだろうと思います。

Q: これは、いつ頃始める目途は。

A: 私どもとしては、海上保安庁の捜査に影響を与えない形で、可能であればできるだけ早く始めたいという基本的スタンスでありますけれども、今、いつから出来るとの目途があるわけではございません。

Q: 海保との関係で、昨日大臣のテレビ出演の中で、海保への事前連絡はしていた旨の発言があったので、何か防衛省内で確認したということでしょうか。

A: 私どもは、内部での通話の記録というものもありますけれども、電話会社が発行した通話明細書の中に、横須賀地方総監部から横須賀の海上保安部への通話の記録があるということを我々として持っております。それからもう一つは、いわゆる第4幕僚室長が連絡をしたわけですが、第4幕僚室長以外にも第4幕僚室長の電話のやりとりを周りで聞いていた者等、数名が「彼は確実に電話をしていた。」ということをお話しになっておられます。海上保安庁としては、今のところ通話の記録は、そういう電話会社が発行した明細書の中にあるということは認識をされておられますけれども、横須賀地方総監部から海上保安本部に対して、いわゆる「けが人がいるから降ろします。」、「上級部隊への報告のために幹部を降ろします」という連絡について、事前連絡を受けたことは確認が出来ないというお立場でございます。

Q: 2本の電話という発言を昨日大臣がされていますが、もう一つ別の電話というのは。

A: 大臣が昨日のテレビで、「2本の電話」とおっしゃったのは、9時台のかなり早い時間帯に2回通話の記録が残っております。ただ、第4幕僚室長は、そのどちらかの1本の電話で、まさにけが人の話と上級部隊への報告のために幹部を降ろすという話をしたとおっしゃっておられます。

Q: その通話記録の時間を教えてもらえますか。

A: 1本は2月19日9時5分59秒から39秒間、もう1本は、同じく2月19日9時6分57秒から1分25秒間の通話でございます。

Q: 第4幕僚室長が話したのはどっちの方でしょうか。

A: 現在の調査では、両方とも第4幕僚室長が話しているということでございます。

Q: 内容は違うのですか。

A: そこが不正確なのですけども、何回かに渡って海上保安本部に電話をされておられるということであります。そのうちの一つが確実にけが人の話と上級部隊への報告のために幹部を降ろすという話だったというふうに述べておられます。

Q: それ以外は何を話されたのですか。

A: それは確認中です。

Q: 防衛省としては、こういう記録があったことをもって、事前に連絡していたと、問題ないのだというスタンスですか。どういうスタンスですか。

A: 防衛省のスタンスは、今、そういう連絡をしたという事を、第4幕僚室長がおっしゃっておられるということについて、私どもはそうだったのだろうなと、周りで聞いている者もいるわけですから、それも一人ではなくて、数人いるわけですから、ほぼ同様の内容を聞いているという者がいるわけですから、それはあったのだろうということが、我々のスタンスです。ただ、大臣もよくおっしゃっておられますように、現地の部隊のレベルではなくて、海上保安庁本庁に対して、少なくともこの市ヶ谷の海上幕僚監部なり、運用企画局のしかるべき者からちゃんと連絡し、了解を取るということが、本来のあるべき姿であったのではないかと考えております。ただ、それが基本的な立場ですが、そもそもの事前の連絡というか、電話の話について海上保安庁の方は確認ができないというお立場ですが、私どもの方としては、そのような電話、少なくとも連絡はしたのだろうと見ております。

Q: 航海長からのヒアリングの件ですが、次官は27日の会見の際に、ヒアリングを知ったのは、大臣室で行うという時点で知りましたとお答えになっていて、その後、28日の委員会の際に大臣は、大臣が知ったのは12時少し前だとお答えになって、その後の次官の会見で、次官は「少なくとも12時前ではなくて、知ったのはもっと前だった。」というようにお答えになっています。その後29日の委員会でも次官は、「大臣室で大臣と話を聞く以前に知った。」とお答えになっているのですけれども、27日のお答えと28日、29日のお答えが違う理由を教えてください。

A: 正直に申し上げて、非常に記憶が定かではない面があります。私が今の時点で正確に言えるのは、委員会での答弁で言いましたように、12時過ぎから大臣室で航海長が来て、勿論、統幕長、海幕長もおられましたけれども、話をされる前には知っていたと言うことでございます。それでは、それ以前のいつかということについては、記憶が曖昧な部分がございます。

Q: 大臣が一報の連絡を受けてから、当庁するまでに1時間半かかったということなのですけれども、次官はそのことは適切だったと思われますか。

A: それは大臣がおっしゃっておられるように、状況把握というのは電話でも出来るわけですから、そういった形でされるということで、ある程度事務方の状況が整ったところで当庁されるということで、7時過ぎだったと思いますが、登庁されたということは適切だったと思っております。

Q: 大臣への情報が伝わることについて、大臣が自宅にいるのと、防衛省にいるのとでは差がないということでしょうか。

A: 基本的には差がないと思っております。まだ第一報と第二報と、当初は非常に断片的にしか入ってきませんので、そういう点ではあまり変わらないと思います。

Q: 今言った整ったところというのは、具体的にどういう条件で整ったということなのでしょうか。

A: どういう条件でというのは難しいです。私なども状況が段々分かってきた段階です。

Q: 19日に行われました航海長の聴取と護衛艦隊幕僚長の「あたご」へ乗り込んだ聴取ですが、これは事故が発生してから1週間経ってから防衛省は公表された訳ですが、公表が遅れた理由は何なのでしょうか。

A: 私どもとしては、結果論としてもっと早く公表すべきだったと思っております。遅れた理由というものについて、説得力のある理由はないと思っております。

Q: 25日の次官の記者会見では、「船が航海中なので、無線なり携帯電話で聴取しているのか。」という質問に対して、「そうだと思う。」という説明を受けたので、我々はもう無線や携帯でやっているのだと思い込んでいたわけですけれども、その辺り今、これは間違った説明をされた原因はありますか。

A: 記録を私も自分でチェックしますけれども、もしそういうふうにお答えをしているとすれば、それは私の認識が誤っていたと思います。

Q: 護衛艦隊幕僚長と航海長の運搬に捜索用のヘリコプターを使ったということなのですが、この問題の適否についてのスタンス、お考えは。

A: いわゆるヘリコプターで輸送したことと救助活動との関係のご質問だろうと思いますけれども、基本的に二機以上のヘリコプターが現場で捜索にあたっていたと思いますので、捜索そのものにヘリコプターを使ったことが特に問題があるとは考えておりません。

Q: 問題ないというのは、捜索に影響が。

A: 影響がなかったと認識しています。

Q: 二機であれば十分という根拠はどこにあるのですか。

A: それは、海幕からそういうふうに聞いております。

Q: 当初四機があたっていたわけですよね。当時の発表もヘリコプター四機が捜索にあたっていた。でも、二機でも十分とそういう理解ですか。

A: ですから、ちょっと確認をさせて頂きたいのですが、原則二機以上であればということですが、実際に何機いたのかということは、今語れる材料がないものですから、恐縮ですが確認をしてお答えをさせてください。

Q: 最初の冒頭の「はまゆき」の事故についてですが、実際、事故状況の説明でしたけれども、イージス事案が問題になっている中での止まった船に動いている船がぶつかったという事故で、これは何か事故についてのご認識、お考えということはありませんか。

A: 事故がどのような状況で起こったか私も全く分からない状況でございますので、ある種の評価をここで述べることは、申し訳ありませんが、差し控えるべきだというふうに思います。

Q: 「はまゆき」の事故に戻りますが、発生が日本時間の12時23分頃、次官の耳に第一報が入ったのは何時ごろですか。

A: 13時43分に大臣室で聞いております。

Q: どなたから、お聞きになったのですか。

A: 一番最初に聞いたのは、海幕長からであり、海幕副長もおられました。

Q: 大臣もその時間に知ったと。

A: そういうことです。

Q: 事故発生からこれまでに、航海長と事情聴取したのと、幕僚長が船に乗って話を聞いたのと、その後電話で確認したのと、それ以外、防衛省として乗組員の方には一切接触していないという理解でよろしいですか。

A: 私は、そういう認識です。

Q: 先日の会見でも、26日の未明に徳地局長が記者に対して、誤った説明をされたことについて、次官の方から経緯について、説明して頂きたいのと、次官の方から徳地局長に対して、何らかの指示なり発言なり予定されたことがあったのかどうかということをお聞かせください。

A: 最初の方の経緯、彼が何故あのようにブリーフィングで説明されたのかということについては、十分に承知しておりませんけれども、彼にはこれは間違いではないかと、まずいのではないかとよく調べて言うべきだろうということは申しました。

Q: その事実が処分に該当すると思わないですか。

A: そこは、処分のことについてのご質問であれば、そこは軽々にここで、該当するとかしないとかいうものではないと思います。よく調べて判断すべきものだろうと思います。


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