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令和5年9月13日 統合幕僚学校長講話

令和5年9月13日(水)、第38期特別課程学生(自衛官35名(将補3名、1佐32名))に対する統合幕僚学校長(坂本浩一空将)講話を実施しました。

坂本学校長は、過去の勤務経験で得た問題認識や現在の職責における課題等を示すことで、「統合運用態勢の抜本的強化」実現のために防衛省・自衛隊が取組むべき努力の方向性について話されました。

具体的には、

  1. 防衛省・自衛隊には、安全保障環境の変化に適合していく迅速性、柔軟性が求められること(初級幹部時代に経験した冷戦終結から現在に至る国際情勢の変化から)
  2. 作戦部隊による任務遂行能力の維持について(第2航空団F-15型戦闘機墜落事案における整備隊での勤務経験から)
  3. 統合幕僚監部が示す運用ニーズと各幕僚監部が担う防衛力整備の吻合について(統合幕僚監部の新設に従事した経験、昨今の統合運用促進に係る施策等から)
  4. 自衛隊が求める人材育成について(昨今の防衛大学校学生との意見交換等、防衛大学校防衛学群長の経験から)
  5. 自衛隊の継戦能力を確保のための防衛産業との適切な関係構築について(ダイセルの防衛産業からの撤退、F-35や次期戦闘機の整備基盤構築等に携わった空幕装備計画部長の経験から)
  6. 統合運用能力の成熟のための体系立てられた統合教育体制・態勢の早急な構築について(現職における課題認識)

などであり、坂本学校長は、講話を通じて「統合運用態勢の抜本的強化」実現に関する課題等を学生達と認識共有するとともに、防衛省・自衛隊の発展を共に担っていく学生たちを激励しました。

講話後の質疑応答では、学生たちは、統合教育の発展に資する人事運用や他省庁との人材交流、統合運用態勢の確立に必要な部隊運用や補職管理、共同開発戦闘機の現状と課題、学校長が考える自学研鑽のあり方などについて、時間一杯まで積極的に質問していました。

統合幕僚学校長 空将 坂本浩一 統合幕僚学校長講話の全景

統合幕僚学校長 空将 坂本浩一

統合幕僚学校長講話の全景

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