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セミナー・シンポジウム

国際平和と安全シンポジウム2023

統合幕僚学校は、令和5年12月7日(木)、ホテルグランドヒル市ヶ谷(東京都新宿区)において、「国際平和と安全シンポジウム2023」を開催しました。
 昨年と同様に、会場での参加のみならずオンラインによる参加も可能とするハイブリッド形式により、多数の参加者を得ることができました。
 「国連PKOミッションの現状と課題〜国際社会が今後取り組むべき方向性について〜」をテーマに、基調講演者として元国連平和維持局軍事顧問、オランダ海兵隊 パトリック・カマート 退役少将を、モデレータとして東京外国語大学大学院教授 篠田 英朗 氏を、パネリストとして、ドイツ連邦軍国連訓練センター長 ヴァーナー・クラフス 陸軍大佐、東京外国語大学大学院教授 吉崎 知典 氏、陸上自衛隊教育訓練研究本部開発実験団部隊医学実験隊長 川ア 真知子 1等陸佐をお招きしました。また、特別招待者として元国連事務次長の明石 康 氏にご来場いただきました。
 シンポジウムの冒頭では、統合幕僚学校長 坂本 浩一 空将の開会挨拶に引き続き、国際平和協力センター研究員 小林  貴 1等陸佐が、事務局からの説明としてシンポジウムの討議の活性化と理解促進のための発表を行いました。
 その後、カマート退役少将が各級指揮官等として参加された国連での数々の経験を踏まえ、シンポジウムのテーマに関する基調講演を行い、国連PKOの現状と課題について論じるとともに、国際社会に期待する方向性について提言されました。引き続くパネル討議では、クラフス大佐がヨーロッパにおける実務者の視点から、吉崎教授が研究者の視点から、川ア1佐が国連勤務及び自衛隊の実務者の視点から、それぞれの発表を行い、篠田教授の進行の下、多角的な視座からの議論が展開されました。
 全体討議においては、会場参加者及びオンライン参加者からの質問を論点として、各パネリストと活発な議論が行われ、最後にモデレータの篠田教授により総括がなされました。 今回のシンポジウムを通じて、国連PKOが直面している課題や国際社会が今後取り組むべき方向性について議論することにより、防衛省自衛隊による今後の貢献等に係る貴重な示唆を得ることができました。
 本シンポジウムで得られた成果については、今後のセンターにおける教育訓練や調査研究等に反映させていくとともに、本討議の内容を皆様の議論の参考としていただけるよう、このホームページ上に掲載し、広く共有させていただく予定です。

◆シンポジウム議事録はこちら

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国際平和と安全シンポジウム2022

統合幕僚学校は、令和4年12月1日(木)、ホテルグランドヒル市ヶ谷(東京都新宿区)において、「国際平和と安全シンポジウム2022」を開催しました。
 今回は、各種のコロナ感染対策のもとで一般の聴講者にも会場に参加していただき、また、海外をはじめとする会場にお越しいただけない聴講者に対してオンライン同時配信を行う、ハイブリッド方式により行いました。
 本年がPKO法制定30周年の記念の年であることを踏まえ、シンポジウム全体を2部構成とし、第1部には「防衛省・自衛隊PKO派遣30年の実績と意義〜自衛隊PKO派遣30年の歩みを振り返る〜」をテーマに、特別講演者として渡邊 隆 氏(元陸上自衛隊東北方面総監・陸将)を、パネリストとして磯部 晃一 氏(元陸上自衛隊東部方面総監・陸将)、今浦 勇紀 氏(元陸上自衛隊化学学校長・陸将補)、篠田 英朗 氏(東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授)をお招きし、第2部については、テーマを「国際平和活動の現状と未来〜取組の現状とこれからの国際平和協力〜」とし、パネリストとして吉崎 知典 氏(防衛研究所研究幹事)、レイ・スコット・クロフォード陸軍中佐(オーストラリア国防軍平和作戦訓練センター長)、松沢 朝子 氏(防衛政策局参事官付インド太平洋地域協力企画官)をお招きしました。篠田教授には、第1部及び第2部ともにモデレータとして、パネル討議の進行と議論の促進を実施していただきました。
 シンポジウムの冒頭では、統合幕僚学校長 二川 達也海将の開会挨拶に引き続き、プラック・ソコン氏(カンボジア王国副首相兼外相)から寄せられたビデオメッセージが上映されるとともに、国際平和協力センター長の武隈 康一1等陸佐が、事務局からの説明としてシンポジウムの討議の活性化と理解促進のための発表を行いました。
 第1部では、渡邊氏が初代カンボジア派遣施設大隊長としての経験を踏まえ、シンポジウムのテーマに関する特別講演を行い、これまでの国連PKOや我が国の国際平和協力について振り返るとともに、これからの国際平和協力の方向性について提言されました。引き続くパネル討議では、磯部氏が「PKO要員等を送り出す側」の視点、今浦氏が「PKO派遣部隊側」の視点、篠田教授が「文民」の視点から、それぞれの多角的な視座に基づく発表を行いました。
 また、第2部では、国際的な情報発信の観点から使用言語を英語とし、冒頭に中満 泉氏(国際連合事務次長・軍縮担当上級代表)から寄せられたビデオメッセージが上映された後、吉崎氏が「研究者」の視点から、クロフォード中佐が「海外の実務者」の視点、松沢氏が「日本の実務者」の視点から発表を行い、篠田教授の進行の下、それぞれの専門的な視座からの議論が展開されました。
 全体討議においては、会場参加者及びオンライン参加者からの質問を論点として、各パネリストのぞれぞれの経験に基づく活発な議論が行われ、最後にモデレータの篠田氏により総括がなされました。
 今回のシンポジウムを通じて、これまでの我が国の国際平和協力活動の積み重ねを振り返り、これからの国際平和協力活動の広がりについて議論することにより、今後の取組み等に係る貴重な示唆を得ることができました。
 本シンポジウムで得られた成果については、今後のセンターにおける教育訓練や調査研究等に反映させていくとともに、本討議の内容を皆様の議論の参考としていただけるよう、このホームページ上に掲載し、広く共有させていただく予定です。

国際平和と安全シンポジウム2022へ寄せられたメッセージ動画については、以下のリンクよりご覧下さい。(外部リンク)

◆シンポジウム議事録はこちら

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国際平和と安全シンポジウム2021

統合幕僚学校は、令和3年12月3日(金)、防衛省市ヶ谷駐屯地内(国際会議場)において、「国際平和と安全シンポジウム2021」を開催しました。
 コロナ禍での開催にあたり、今回は会場の参加者を部内関係者等に限定し、海外からの被招聘者にはオンラインで参加していただくとともに、一般参加者にオンライン同時配信を行うハイブリッド方式を採用しました。
 テーマについては、近年、国連の取組の潮流の一つとなっている「パートナーシップ」に焦点をあて、「パートナーシップPKOによる国際平和への貢献〜FOIP地域での国際平和協力に係る連携の意義〜」としました。基調講演者としてシェリル・ピアース豪州退役陸軍少将(前国際連合キプロス平和維持隊軍司令官)、パネリストとして墓田 桂 氏(成蹊大学文学部教授)、ホアン・キム・フーン ベトナム陸軍少将(ベトナム国防省PKO局局長)及び松村 五郎 氏(元陸上自衛隊東北方面総監・陸将)、またパネル討議におけるモデレータとして篠田 英朗 氏(東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授)をお招きし、それぞれの視点からの議論、ご提言を頂きました。
 シンポジウムの冒頭では、ピアース退役少将が前国連キプロス平和維持隊軍司令官としての経験を踏まえ、シンポジウムのテーマに関する基調講演を行い、国連PKOに係る教育訓練、装備品提供等による地域内の連携・協力の重要性等について提言されました。
 引き続き行われたパネル討議では、墓田氏がFOIPに係る研究者の視点から、フーン少将が国連PKOに部隊を派遣するベトナム軍の実務者としての視点から、松村氏が防衛省・自衛隊の国際平和協力に係る有識者の視点から、それぞれパネル発表を行っていただきました。
 全体討議においては、会場参加者及びオンライン参加者からの質問を論点として、パートナーシップによる今後の国際平和協力に係る取組等について各パネリストの多様な視点からの活発な議論が展開され、最後にモデレータの篠田教授により総括がなされました。
 今回のシンポジウムを通じて、FOIP地域での国際社会による国際平和協力に係る連携・協力に関し最新の情報を得るとともに、今後の日本の取組に関する貴重な示唆を得ることができました。
 本シンポジウムで得られた成果については、今後のセンターにおける教育訓練や調査研究等に反映させていくとともに、本討議の内容を皆様の議論の参考としていただけるよう、このホームページ上に掲載し、広く共有させていただく予定です。

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2020年度 国際平和と安全シンポジウムの中止について

今年度初冬に開催を予定しておりました「国際平和と安全シンポジウム」について、国内における新型コロナウイルス感染の発生状況を踏まえ、開催を中止とすることといたしました。
 参加を予定しておりました皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解の程、よろしくお願いいたします。

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第9回国際平和と安全シンポジウム

統合幕僚学校国際平和協力センターは、令和元年12月2日(月)、グランドヒル市ヶ谷(東京都新宿区)において、「第9回国際平和と安全シンポジウム」を開催しました。
 今回はテーマを「国連をはじめとする国際社会によるPKOへの取組の新潮流〜PKOに係る国際的潮流の行方〜」とし、基調講演者としてティム・ワイルディッシュ陸軍大佐*1を、パネリストとして山下光氏*2、ピーター・コンロイ陸軍中佐*3及び松村五郎氏*4を、また、パネル討議におけるモデレータとして篠田 英朗氏*5をお招きし、それぞれの視点からの議論、ご提言を頂きました。
 シンポジウム冒頭の基調講演では、ティム・ワイルディッシュ陸軍大佐が、国際連合本部平和活動局軍事顧問ロイティ中将の基調講演を代読し、国連PKOのニーズ元としての立場から、国連PKOの課題、日本に対する期待、将来ビジョン等について講演しました。
 引き続き行われたパネル討議では、パネリストの山下光氏が平和活動を専門とする研究者の視点、ピーター・コンロイ陸軍中佐がオーストラリア軍平和活動訓練センターにおけるPKOに係る教育・訓練の指揮をとる実務者としての視点、松村五郎氏が防衛省・自衛隊のPKOに係る取組に関する有識者の視点から、それぞれパネル報告を行いました。
 引き続いて行われた全体討議においては、今後の日本のPKOに係る取組等について、来場者からの質問を論点として、各パネリストの多様な視点からの活発な議論が展開され、最後にモデレータの篠田教授により総括がなされました。
 今回のシンポジウムを通じて、国連をはじめとする国際社会によるPKOに係る取組等についての最新の情報を得るとともに、今後の日本の取組に関する貴重な示唆を得ることができました。
 本シンポジウムで得られた成果については、今後のセンターにおける教育訓練や調査研究等に反映させていくとともに、本討議の内容を皆様の議論の参考としていただけるよう、このホームページ上に掲載し、広く共有させていただく予定です。

 *1国際連合本部平和活動局軍事顧問付特別補佐官 ティム・ワイルディッシュ イギリス陸軍大佐
 *2防衛研究所理論研究部政治・法制研究室長 山下 光 氏
 *3オーストラリア軍平和活動訓練センター長 ピーター・コンロイ オーストラリア陸軍中佐
 *4元陸上自衛隊東北方面総監 陸将 松村 五郎 氏
 *5東京外国語大学大学院教授 篠田 英朗 氏

  • 開会挨拶
    (統合幕僚学校長 清田陸将)

  • 基調講演者及びパネリスト
    (ワイルディッシュ陸軍大佐)

  • モデレータ
    (篠田 英朗 氏)

  • パネリスト
    (山下 光 氏)

  • パネリスト
    (コンロイ陸軍中佐)

  • パネリスト
    (松村 五郎 氏)

  • 基調講演をするワイルディッシュ陸軍大佐

  • 会場の様子1

  • 会場の様子2

  • シンポジウム被招聘者と学校長以下関係職員の集合写真

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第8回国際平和と安全シンポジウム

統合幕僚学校国際平和協力センターは、平成30年11月30日(金)、ベルサール東京日本橋(東京都中央区)において、「第8回国際平和と安全シンポジウム」を開催しました。
 今回はテーマを「現代PKOの潮流とPKO要員の能力構築支援〜紛争の多発するアフリカにおけるPKO能力構築への日本の貢献〜」とし、基調講演者として、グリフィス S エヴァンス空軍少将*1を、パネリストとして、中谷 純江氏*2、松居 重樹2等陸佐*3、スコット A ウィダイ氏*4、シャヒダル A カーン氏*5、エマニュエル K アニング氏*6及び松沢 朝子氏*7を、また、パネル討議におけるモデレータとして篠田 英朗氏*8をお招きし、それぞれの視点からご議論、ご提言等を頂きました。
 シンポジウムの冒頭に、エヴァンス少将がアフリカの能力構築支援のニーズ元の立場から基調講演を行い、「アフリカの安全保障環境がここ20年間で劇的に変化し続けているにもかかわらず、これらの環境変化に対応できるPKO要員の能力構築が進んでいない。」と述べた上で、過激派やテロリスト・グループ等の非対称的な脅威への対応やIED(Improvised Explosive Device)探索、インテリジェンスにおける能力のギャップ等について指摘されました。
 次いで、パネリストの中谷氏は国連アフリカ担当政務官の視点、松居2等陸佐はケニアで能力構築支援を実施した現場からの視点、ウィダイ氏は米国GPOI(Global Peace Operations Initiative)プログラムマネージャの視点、カーン氏はバングラデシュ文民警察官としての視点から、それぞれパネル報告を行いました。
 引き続いて行われたパネル討議においては、能力構築支援に関する課題や今後の方向性等について、パネリストの松沢氏及びアニング氏から提起された事項や来場者からの質問を論点として、各パネリストの多様な視点からの活発な議論が展開され、最後にモデレータの篠田教授により総括がなされました。
 国際平和協力センターとしましては、今回のシンポジウムを通じて、アフリカにおけるPKO能力構築支援という国際的な潮流の最新動向に関する知識を深めることができました。
 本シンポジウムで得られた成果については、今後のセンターにおける教育訓練や調査研究等に反映させていくとともに、本討議の内容を皆様の議論の参考としていただけるよう、このホームページ上に掲載し、広く共有させていただく予定です。

 *1ガーナ共和国コフィ・アナン国際平和維持訓練センター長
 *2国際連合本部平和維持活動局政務官
 *3陸上自衛隊第4施設群副群長(国連アフリカ施設部隊早期展開プロジェクト第5回訓練教官団長)
 *4米インド太平洋軍司令部
 *5バングラデシュ行政省(前 警察幕僚学校副部長)
 *6コフィ・アナン国際平和維持訓練センター
 *7国連平和維持活動教官(元国際赤十字フィリピン・ミンダナオ島コタバト事務所長)
 *8東京外国語大学大学院教授

  • 会場全体の様子(中央は基調講演をするグリフィス S エヴァンス空軍少将)

  • 会場の様子1

  • 会場の様子2

  • 開会挨拶
    (統合幕僚学校長)

  • 基調講演者
    (グリフィス S エヴァンス空軍少将)

  • モデレータ
    (篠田 英朗氏)

  • パネリスト
    (中谷 純江氏)

  • パネリスト
    (松居 重樹2等陸佐)

  • パネリスト
    (スコット A ウィダイ氏)

  • パネリスト
    (シャヒダル A カーン氏)

  • パネリスト
    (エマニュエル K アニング氏)

  • パネリスト
    (松沢 朝子氏)

  • シンポジウム被招聘者と学校長以下関係職員の集合写真

◆シンポジウム議事録はこちら

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第7回国際平和と安全シンポジウム

平成29年12月15日(金)統合幕僚学校(国際平和協力センター)は、ベルサール東京日本橋(東京都中央区)において「第7回国際平和と安全シンポジウム」を開催しました。
 今回は、テーマを「武力紛争において脆弱な人々をどう守るか〜子どもの保護に焦点を当てて〜」とし、基調講演者として、国際連合児童基金計画課子ども保護シニアアドバイザー ターシャ・ギル氏、パネリストとして、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科国際関係学教授 勝間 靖氏、日本紛争予防センター理事長 瀬谷 ルミ子氏及び豪国防軍平和活動訓練センタージェンダー&プロテクション・オフィサー ダーリーン・ヤング中佐をお招きしました。また、パネル討議におけるモデレーターとして、東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授 篠田 英朗氏をお招きしました。
 今回のシンポジウムでは、武力紛争下における子どもの保護に焦点を当てて、紛争下における子どもの現状がいかに凄惨であるかを再認識し、国連をはじめ国際社会がこの問題にどう対応し、どう解決を図っていくのかについて議論しました。この中で、子どもの保護における国連PKOの軍事部門の役割や要員派遣国に求められる教育訓練について理解を深めるとともに、NGOの視点から民軍関係に関する問題提起もいただきました。
 今回のシンポジウムを通じて、統合幕僚学校国際平和協力センターに対して、国際平和協力に係る教育研究機能の充実・強化に期待が寄せられました。
 統合幕僚学校国際平和協力センターでは、これらの内外からの期待を真摯に受け止め、教育・研究業務の更なる向上に努力していく所存です。

  • 開会挨拶(学校長)

  • 基調講演(ターシャ・ギル氏)

  • パネル討議
    (左から勝間氏、瀬谷氏、ヤング氏、
    ギル氏、篠田氏)

  • 会場全体の様子

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第6回国際平和と安全シンポジウム

平成28年12月16日(金)、国際平和協力センターは、ベルサール新宿グラント(東京都新宿区)において「第6回国際平和と安全シンポジウム」を開催しました。
 今回はテーマを「現代PKOの諸課題と今後−文民の保護に焦点を当てて」とし、基調講演者として、国際連合平和維持活動局上級政務官マイケル・ヘラー・チュウ氏、パネリストとして、豪外務貿易省民軍協力政策・安定化室長補佐エイミー・シェリダン氏及び東京外国語大学大学院教授 篠田 英朗氏をお招きしました。当センターからは、主任研究官 小倉博之1等陸佐がパネリストとして参加いたしました。また、パネル討議におけるモデレーター及び総括講演者として、大阪大学教授 星野 俊也氏をお招きしました。
 今回のシンポジウムでは、現代PKOにおける文民の保護に焦点を当てて、現代の国連平和維持活動の状況と課題から導かれる今後の展望を踏まえながら、国連平和維持活動が直面している文民の保護について議論しました。この中で、文民の保護とは、身体的・物理的な保護の提供に注目しがちであるが、@政治的プロセス(対話と関与)の推進、A身体的・物理的な保護の提供、B保護環境の構築を含む包括的なアプローチによって効果的なものとなるということを再確認しました。これに加えて、保護対象となる文民とは何か、地元住民との信頼関係構築の重要性及び文民の保護を議論することの意義について、理解を共有しました。
 今回のシンポジウムを通じて、国際平和協力センターに対して、国際平和協力に係る教育研究機能の充実・強化に期待が寄せられました。
 国際平和協力センターでは、これらの内外からの期待を真摯に受け止め、教育・研究業務の更なる向上に努力していく所存です。

  • 開会挨拶(学校長)

  • 基調講演(マイケル・ヘラー・チュウ氏)

  • パネル討議

  • 総括講演(星野教授)

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第5回国際平和と安全シンポジウム

平成27年11月20日(金)、国際平和協力センターは、ベルサール東京日本橋(東京都中央区)において「第5回国際平和と安全シンポジウム」を開催しました。
 今回はテーマを「早期の平和構築・人道支援と平和維持活動の協働は可能か? 〜持続可能な平和のために〜」とし、基調講演者として、国連事務総長室 国連平和活動政策チーム長 レナータ・ドワン氏、パネリストとして、国境なき医師団日本 事務局長 ジェレミィ・ボダン氏、東京外国語大学教授 篠田 英朗氏、難民を助ける会 理事・支援事業部長 名取 郁子氏をお招きしました。また、パネル討議におけるモデレーター及び総括講演者として、大阪大学理事・副学長 星野 俊也氏をお招きしました。
 今回のシンポジウムでは、2013年に国連安全保障理事会で採択された決議2086号に焦点を当て、さらに本年6月に発出された「ハイレベル独立パネル報告書」等の最新情報も踏まえつつ、国連平和維持活動が直面する変革と課題について議論しました。この中で、紛争状況の複雑化に伴い、平和維持活動組織は、関連機関との協力についてより一層の取り組みが求められていることから、意識改革を行う必要性が提示されました。特に平和維持活動組織は、文民主導の平和構築活動にも目を向け、紛争後の早い段階において、直接これを担うことを期待されており、このための調査・研究、教育訓練等を実施していくことの重要性について、理解を共有しました。
 今回のシンポジウムを通じて、国際平和協力センターに対して、平和維持のみならず平和構築支援の分野をも視野に入れた教育、民軍協働の推進等、今後の取り組みに期待が寄せられました。
 国際平和協力センターでは、これらの内外からの熱い期待を真摯に受け止め、教育・研究業務の更なる向上に努力していく所存です。

プログラム
『早期の平和構築・人道支援と平和維持活動の協働は可能か?』
−持続可能な平和のために−
13:00‐13:10  開会挨拶 陸将 橋 勝夫(防衛省統合幕僚学校長)
13:10‐13:55 基調講演 レナータ・ドワン氏(国連事務総長室 国連平和活動政策チーム長)
14:10‐16:30 パネル討議  
モデレーター 星野 俊也氏(大阪大学理事・副学長)
パネリスト ジェレミィ・ボダン氏(国境なき医師団日本 事務局長)
篠田 英朗氏(東京外国語大学教授)
名取 郁子氏(難民を助ける会 理事・支援事業部長)
レナータ・ドワン氏
16:45‐17:15 総括講演 星野 俊也氏
17:15‐17:20 閉会挨拶 陸将 橋 勝夫
  • 開会挨拶(学校長)

  • 基調講演(レナータ・ドワン氏)

  • パネル討議

  • 総括講演(星野教授)

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第4回国際平和と安全シンポジウム

統合幕僚学校(学校長 橋 勝夫 陸将)国際平和協力センターは、平成26年12月5日(金)東京都内ベルサール新宿グランド  コンファレンスセンターにおいて「第4回国際平和と安全シンポジウム」を開催しました。
 今年で4回目となる本シンポジウムは、招聘講師等による講演、意見交換等を通じて得られた知見をセンターの教育に反映し、 国際平和協力活動等の企画・立案部門等に提示するとともに、省内外の関係機関等に共有することにより、我が国の国際平和協力活動等に貢献することを目的としています。
 今年のテーマは、「複合緊急事態(Complex Emergencies)における民軍連携」とし、国内外紛争に起因する大規模人道危機が、 世界中のあらゆるところで発生している中で、いかに「民」と「軍」が連携していくべきかということを議論しました。 これは昨今、アフリカ・マリ、シリア、中央アフリカ、南スーダン等の紛争地における人道支援に係る民軍調整が、 大きな焦点の一つとなっていることを受けています。
 このような観点から、今回のテーマについて豊富な経験・知見を有しておられる国連平和維持活動局軍事顧問マクスード・アーメッド陸軍中将、 国連人道問題調整事務所(OCHA)マリ事務所の民軍調整担当官ソフィー・ソロモン氏、内閣府国際平和協力本部事務局の土本英樹次長、国境なき医師団日本事務局のジェレミィ・ボダン事務局長、 ピースウィンズ・ジャパンの山本理夏理事をスピーカーやパネリストとしてお招きしました。 また、パネル討議におけるモデレーターを、大阪大学大学院国際公共政策研究科の星野俊也教授にお願いし、 最後に総括講演として取りまとめをしていただきました。
 今回のシンポジウムでは、早い段階での民軍関係者の関与・派遣及び人道支援に関する立場の共有により成功したマリにおける民軍調整を踏まえつつ、軍における民のエスコート、 被災住民の生活改善を早急に実感させることができる「クイック・インパクト・プロジェクト(QIP)」の実施、派遣前の教育訓練の必要性、統合された派遣団の構成等について、 議論を深めました。また、民軍連携の原点である「マルチ・ステイクホルダー(民・軍・被災者)の共存のニーズと難しさに如何に対処するか」という点に関して、 現実的で柔軟性のある対応が相互に求められており、そのためには民・軍が、それぞれの連携相手に対する「期待値」「敬意」「気付き」を双方向で理解するとともに、 民軍連携の過去の好事例(ベスト・プラクティス)を共有する機会として、平素からの継続的なトレーニング・学習の必要性が再認識されました。
 今回のシンポジウムを通じて、国際平和協力センターに対して、災害救援を超えた複合緊急事態を含む「国際平和協力活動」に関する教育・研究・知的貢献の担い手として、 また「オール・ジャパン」の連携に向けた平素からの教育・研究・実習事業の主体として期待が寄せられました。
 国際平和協力センターでは、これらの内外からの熱い期待を真摯に受け止め、教育・研究業務の更なる向上に努力していく所存です。

◆シンポジウムプロシーディングス(議事録)

  • 開会挨拶(学校長)

  • 特別講演(マクスード中将)

  • パネル討議

  • 総括講演(星野教授)

・・・ 予 稿 集・・・

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第3回国際平和と安全シンポジウム

平成25年12月6日(金)にベルサール新宿グランド コンファレンスセンターにおいて「第3回国際平和と安全シンポジウム」を開催しました。ご来場いただきました皆様へ厚く御礼を申し上げます。

・・・ 予 稿 集・・・

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第2回国際平和と安全シンポジウム

平成24年11月17日(土)にホテルニューオータニにおいて「第2回国際平和と安全シンポジウム」を開催しました。当日は、荒天の中、約110名の方に御来場頂きました。

◆シンポジウムプロシーディングス(議事録)はこちらから(日本語英語

・・・ 予 稿 集・・・

・・・ 発 表 資 料・・・

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第1回国際平和と安全シンポジウム

平成23年12月7日、8日の2日間にかけ「第1回国際平和と安全シンポジウム」を開催しました。シンポジウムの内容につきましては、下記のリンクよりご覧下さい。

  • オアネル討議の様子

  • カマート氏との意見交換の様子

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ナビゲーションセミナー・シンポジウム