MAMOR (広報誌)2017年2月号

日本の防衛のこと、もっと知りたい!

MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

2017年2月号(12月21日発売) FEATURE

表紙

特集!

現代日本のリアルな脅威

ミサイル襲来!
そのときに 備える自衛隊

Military Report

衛生科隊員を育てる学校
大丈夫だ、第一線の負傷者も
オレたちが救う!

編集後記

編集長 高久 裕

 いま、北朝鮮が開発を進めている、といわれている10キロトン級の核弾頭を積んだ弾道ミサイルが日本に飛来し、東京都庁の上空約600メートルで弾頭が爆発したら……。
 爆心地では、全ての建造物が倒壊し、熱線を浴びた鉄は溶け、人間は黒コゲとなる。代々木あたりでも、木造建築物は、ほぼすべてが倒壊し、コンクリート建造物も外壁破損、熱線を浴びた人はやけどを負い、それを逃れても、半数以上の人間が、60日以内に死に至る量の放射線を浴びることになるだろう、と専門家は推測しています。
 そんな恐ろしい、万が一の事態に備えて自衛隊では、弾道ミサイル防衛に力を入れています。もし、ミサイルがわが国に向かって飛んでくることを察知したら、自衛隊はどのように国民を守るのか? マモル2月号では、その最新情報を、わかりやすく解説しています。

特集 取材後記

現代日本のリアルな脅威 ミサイル襲来!
そのときに備える自衛隊

ライター 臼井 総理

 「正しく怖がろう」
 弾道ミサイル防衛の記事を担当してもっとも強く感じたのは、やたらに不安がるのではなく、現状をきちんと理解した上で「正しく怖がる」ことが大切だということ。
 弾道ミサイルについて話をすると、どうしても核をはじめとする大量破壊兵器の恐怖もあわせ「煽りがち」になってしまうが、実際のところ「落ちたらどうしよう」と考えるのはあまり意味がない。それこそ、自分のいるところに直撃されたらどうしようもない。自分の力ではどうすることもできないことをとやかく思い悩んでも、ストレスになるだけだ。
 それならば、記事中でも紹介している「撃たせないための行動」「撃たれても迎撃するための備え」についてもっとよく知り、外交・防衛関係者の活動を応援し、また正しく冷静な目で評価し、ときには批判するほうがよほど建設的なのではないかと思う。
 個人的には、一連の取材でかなり「弾道ミサイルに対する不安」は薄れた。防衛省から現場部隊に至るまで、しっかりとした防衛体制がとられていることに安心できた。国是である「専守防衛」の枠内で、極限までの努力をする関係各位に深く感謝しつつ、この記事が少しでも読者の皆さまのお役に立てればと思う。

カメラマン 荒井 健

 今回は弾道ミサイル防衛についてのインタビューを撮影してきました。
 日本が置かれている状況と取り巻く情勢が変化することで対応も変化していかなければならないということを聞きながらの撮影でした。
 今回の企画はミサイル防衛の仕組みを知るいい機会で、ニュースだけでは分かりにくい部分はMAMORを読むと理解しやすいと思いますので、自分の考えや意見を整理するためにも是非記事を読んでいただきたいです。

前田哲防衛政策局長
インタビューに応じる
前田哲防衛政策局長

航空幕僚監部防衛課・加藤2佐
高射隊長の経験を語る
航空幕僚監部防衛課・加藤2佐

Military Report 取材後記

衛生科隊員を育てる学校
大丈夫だ、第一線の負傷者もオレたちが救う!

ライター 野岸 泰之

 医官や薬剤官、看護官など自衛隊の医療を担うのが衛生科。ふだんは部隊のみでなく、自衛隊病院や駐屯地の医務室などで勤務する彼らも自衛官である限り、いざ有事となれば戦闘地域で治療や患者の搬送などを行うことになります。
 今回、衛生学校で取材させていただいたのは、まさに「有事の際に収容所をどんな手順で開設し、各隊員がどう動くか」という訓練。病室や手術室となる巨大なテントや医療器材などを設置することから始まり、医療関係者として治療や看護を行い患者の命を守りながら、敵からの攻撃に備える自衛官としての任務も付与されるという、実戦的でとても過酷なものでした。
 衛生科とは冷静な判断力と同時に体力も重要なんだ、とあらためて実感するとともに、負傷した隊員に迅速な処置を施し、無事に後方の安全な場所に搬送することの大切さを学びました。「衛生科がきちんと機能することで、前線の隊員たちが安心して任務に就くことができる」、この重要性が、読者の皆様に伝わると嬉しいです。取材でお世話になったすべての方々に、この場を借りて感謝申し上げます。

第21航空隊

カメラマン 荒井 健

チャフ/フレア発射訓練

 アメリカの戦争映画を観ると必ず出てくる「衛生兵~!!」のセリフ。最前線で我慢できる痛みならいいですが、一刻を争う状態ならば迷わず叫びますよね、「衛生兵~!!」と。映画ならすぐに来たりするけどどうなのかな?今回取材に伺った訓練でその謎が解けました。作戦を立て地形にあった配置を考え、綿密な計画を立てている授業を見学させていただけました。

 衛生科の隊員は民間の国家資格を有している者もいて、陸上自衛隊衛生学校で学び、高い合格率で資格を取得していました。

 いわゆる学生とは違い合格するのが当然なので、学生の皆さんは相当なプレッシャーのなか真剣に授業を受けていました。

 写真は主に訓練風景です。映画の世界に入り込んだようなリアルな訓練風景を撮影してきましたので今回も是非見ていただきたいです。



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