MAMOR (情報誌)2月号

 MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の情報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える情報誌を目指しています。

MAMOR 2月号(12月21日発売) FEATURE

カバー表紙

特集!

燃えよ!自衛隊消防魂

Military Report

音楽と防衛力のハーモニー

- 航空中央音楽隊 -

編集後記

編集長 高久 裕

 自衛隊には音楽隊という部隊があり、その役割については、今号のミリレポで紹介しているので、ぜひ、ご覧いただきたい。毎年、秋に東京・武道館で行われる「自衛隊音楽まつり」は、その音楽隊が総力を結集して、国民に実力を披露する「部隊の大舞台」なのである。そのプログラムの中に、「自衛太鼓」がある。全国の基地・駐屯地で活動している和太鼓愛好チームが魅せるパフォーマンスで、約200人が打ち鳴らす太鼓の音は、大気を揺るがし、観客の心をも揺り動かす大迫力だ。演奏する隊員も、武道館の満員の観客から、割れんばかりの拍手と歓声を受けて、楽屋に戻ってから充実感に目を潤ませたりしている……。音楽が、国民と自衛官の心の橋渡しとなる、とてもいいシーンなのである。

特集 取材後記

■ 燃えよ!自衛隊消防魂

ライター 臼井 隆宏

 今回の取材、一言でいえば「熱い」!!

 まずは「熱い」訓練。
 特集でも大きくご紹介している、ピットファイアー訓練。写真で見てもわかりますが、想像以上に大きな炎の柱が立ち上ります。まるで炎の魔神。安全管理も万全とわかっていても、恐怖を感じるほどでした。訓練中、安全な場所まで下がっているはずの私にも熱気が届きます。暖かい……を超えて、熱い!訓練とはいえ、実際の炎に立ち向かうのは命がけ。これは大変だ……。

 もうひとつの「熱い」は、消防員たちの「想い」。
 自衛官として、そして消防員として、日々プライドを持ち任務に臨んでいる彼らの言葉は、一言一言重みがありました。特に、施設隊長のおっしゃっていた
 「消防員の仕事は、1打数1安打、10割バッターでないといけない」 という言葉。起きてはならない事故・火災。しかし、もしも起きたとしたら「絶対に火を消し、絶対に命を助ける」ことができなくてはならないのです。「いざ」が起きないよう真剣に努力しつつ、一方で「いざ」への備えも怠らない。まさに自衛隊らしい、と言えるかもしれません。

 ふと見ると三沢基地の滑走路には、T-4やF-2が。
 航空機が毎日安全にフライトをこなすためには、彼らのような消防員の活躍も必要不可欠なんだということをひしひしと感じた取材でした。

カメラマン 長尾 浩之

 最新の消防車が想像以上に格好よかった!
巨大なタイヤに真っ赤な車体、消火ノズルを操作するジョイスティック。
ずらりと並んだスイッチ類とディスプレーパネル。まるで巨大ロボのようだ。
また、ピットファイヤー訓練の迫力にも圧倒された。
ドラム缶からピットに大量の灯油を流し込んで合図と共に点火、みるみる炎が大きくなる。
 あんな巨大な火柱を間近で見るのは初めての経験で、ファインダー越しに隊員へ近づいて撮影したくても熱気がすごく反射的に体がのけぞる。聞くところ銀色の耐熱服を着ていても相当暑いのだそうだ。隊員がガンガン突っ込んでいく闘魂を写真から感じて頂きたい。
 日々の訓練で鍛え上げない限り、まさかの時に冷静に的確に行動する事は不可能なのは明らかだ。
航空機搭乗員が安心して飛べる環境をつくる縁の下の力持ち、そして火災発生時の最後の砦でもある。
そこに仲間がいる限り必ず消し止める。実に格好が良い。まさに消防魂!

Military Report 取材後記

■ 音楽と防衛力のハーモニー- 航空中央音楽隊 -

ライター 魚本 拓

 今月号のミリレポの取材では、音楽を専門職とする航空中央音楽隊の方々から、音の本質に関わる印象的なお話を伺いました。同隊のコンサートマスター・高橋正樹1等空曹は次のようにおっしゃっています。
 「音は目に見えませんし、その場にとどまってもくれません。練習中に最善の演奏方法を選択しようと考えていても、音楽はどんどん先に進んでいってしまいます」
 指揮者である五味渕敦2等空尉はこう話されていました。
「人間が持つ五感のなかで、音による聴覚への刺激はなかなか防ぐことができません。ですから、それを必要としない人にとっては騒音になる可能性もあります。音はまた、精神に与える影響も大きいので、その取り扱いには気をつけなければなりません」
 かたちを持たない音は空気を振動させ、それが届く範囲にいる人々に影響を与え、さまざまな感情を呼びおこす。音楽は、その音を基本とし、それが発せられてから鳴り終わるまでの時間の推移とともに表現される――音楽が時間芸術といわれる所以ですが、このように取り扱いに繊細さが必要とされる対象を操る職務と同時に、国防を担う任務に必要な体力や技倆も併せ持たなければならないという、いわば相矛盾するような両者を体現されている航空中央音楽隊の隊員の方々から、興味深いお話をたくさん伺うことができた、今回の取材となりました。

カメラマン 江西 伸之

 私が自衛官だった頃、普段ほとんど接することのなかった部隊が音楽隊でした。
 そんな音楽隊を今回取材をさせていただいて、二面性(自衛官、演奏者)を持つ隊員の真摯な姿を見ることが出来ました。
取材を通して印象に残っているのは「演奏者の前に自衛官であること」「自衛官としての気力、体力等を充実させること」と皆さんが言っていたこと。
 その言葉通り、普通科の隊員でもなかなか取得するのが難しいと思う体力検定1級を取得している隊員がいるのに驚いた。
 隊員一人一人の高い志や大きな手から奏でられるハープに心癒され、とても清々しい取材でした。


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