MAMOR (広報誌)2016年12月号

日本の防衛のこと、もっと知りたい!

MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

MAMOR 2016年12月号(10月21日発売) FEATURE

表紙

特集!

平和のために音楽を!
自衛隊、風のオーケストラ

Military Report

日本の「誇り」と「守り」の
”豪砲”一発!

編集後記

編集長 高久 裕

 世界の主な軍隊には「軍楽隊」という部隊があるのをご存じですか? もちろんわが国の自衛隊にも「音楽隊」があって、隊員の士気高揚、被災地で激励、自衛隊の広報活動などのために演奏しています。
 どのような訓練をしているのか?活動の様子は?などなど、さまざまな角度から音楽隊の魅力に迫ります。
 また、世界の軍楽隊の紹介や、その歴史、トリビアな小ネタまで情報が満載です。これから行ける音楽隊コンサート情報も掲載しているので、ぜひ、ご覧いただき、自衛隊の音楽に触れてみてください。

特集 取材後記

平和のために音楽を!
自衛隊、風のオーケストラ

ライター 魚本 拓

 今回の音楽隊の特集では、話題の海自と陸自の「歌姫」の対談が実現しました。紙幅の関係上、掲載されなかった興味深いお話がありましたので、以下、お蔵出ししたいと思います。「自衛官として歌うこと」といったより核心的なお話については本誌に掲載されていますので、興味を抱かれた方はご覧になっていただけたら幸いです。

学生の頃とプロになった今とで歌い方に違いはありますか?
三宅由佳莉3等海曹:「アマチュアの頃とプロの歌手として観客の前に立つのとでは全然違いますね。学生の頃はクラシックの楽曲を肉声で歌っていましたが、プロになってからはあらゆるジャンルの曲をマイクを使って歌います。同じ発声法だと同じような歌に聴こえてしまうので、そのジャンルにふさわしい声質や発声での歌い方をするように努めています」
松永美智子陸士長:「私もそれは感じています。そのなかで自分の個性も出さなければいけないので、歌に合わせて自分の声質や歌い方を調整する必要があるんです」

声の調子を整えるためにやっていることは?
三宅:「規則正しい生活、何よりも睡眠時間の確保です。あとはくよくよしないこと。喉の状態を良くしておくために蜂蜜を舐めることです」
松永:「私も良質な睡眠をとるように気をつけています。冷たいものを飲まないで、なるべく生姜入りの紅茶を飲むようにもしています」
三宅:「こういう仕事をしていると、喉の状態に敏感になるんです。なので、少しでも喉の調子がおかしいな、と思ったら、すぐ対処するようにしています」

音楽隊のボーカリストとしての心がまえは?
三宅:「私は入隊時の自己紹介の時、『自衛隊の歌姫になります!』と宣言して爆笑されました(笑)。今、実際にそう呼んでいただけるようになったので、そういう立場で、歌を通して観客の皆さんに『命』について考えてもらえるようになれば、と思っています。そう思うようになったのは、東日本大震災の時の激励演奏が大きかったですね。そういう状況でも、聴いてくださった方から『ありがとう』といっていただけて、歌ってよかったと本心から思ったんです」
松永:「私の場合はすでに三宅3曹の存在があったので、自衛隊のボーカリスト、というイメージはできていました。でも、三宅3曹にも『私と同じようにしなくてもいいんだよ』といっていただけているので、今はバンドに信頼されるように自分に求められていることをコツコツとこなしながら、自分なりのボーカリスト像を少しずつ育てている途中です。そもそも、陸海空の各音楽隊によって奏でられる音も違うので、演奏によって自然に私の歌の個性は出てくると思っています」
三宅:「そうそう、陸海空で音が違って、皆、自分のバンドがいちばん大好きなんですよね(笑)」
松永:「ええ、私も陸自の中央音楽隊の音がいちばん好きです(笑)」

自衛隊、風のオーケストラ

カメラマン 村上 淳

 夏真っ盛りの横浜で音楽隊の演奏を聴いてきました。吹奏楽というのは普段あまり聴かないのですが、最近CMで流行った曲や夏に誰もが歌ったことがある海の歌など、聴く側を飽きさせない演出に、自然と入り込むことが出来ました。
 外は真夏の日射しが痛いくらいの本当に暑い日でしたが、美しい演奏と歌声から心地よい夏の海を感じることが出来た気がしました。

Military Report 取材後記

日本の「誇り」と「守り」の
”豪砲”一発!

ライター 臼井 総理

 取材当日の朝。すっきりとした快晴の空を見て、私はほっとした。
 台風の影響もあり、天気は当時荒れ気味。少し前から週間予報が気になって仕方なかったのだ。幸い、取材日はいずれも快晴。おまけに「この時期にしてはそうとう暑いですよ」と隊員さんも言うほどの日差しだった。
 それにしても、富士山はいい。
 「日本一の霊峰、富士」などとさらっと書くことが多いが、あの雄大な富士山を目の前にすると、言葉が出ない。定番の表現以外、思い浮かばないのだ。物書きのハシクレとしては忸怩たる思いだが……。「富士山が見える駐屯地はいくつもありますが、私はここ北富士からの眺めが一番だと思っているんですよ」という隊長の言葉に頷きながら、筆者も取材の合間合間に富士山を見上げていた。
 そんな富士山の麓で、日々訓練に励む第1特科隊。今回は、えん体構築や礼砲など、普段見られないものをたくさん見ることができた。初歩的な質問にも、本筋とは関係ないような個人的疑問にも、隊員の皆さんは丁寧に答えていただいた。撮影では「何度でもやり直しますから、いい写真撮ってくださいね」とまで言っていただけた。
 部隊各位のご厚情にあらためて感謝しつつ、それに応えられる「良い記事」になったかどうかは……読者諸兄と、ご協力いただいた皆さんの判断に委ねたいと思う。
 また、お邪魔します!

カメラマン 板倉 秀典

 今回のミリレポは礼砲(105mm 榴弾砲)が主役だが、第1特科隊はふだん155mm 榴弾砲FH70を扱う。取材では、北富士演習場内に陣地を築き、FH70を据え付ける様子も撮影することができた。写真は、偽装網をかぶせた陣地のなかで撮影にご協力いただいた隊員たち。誌面では使用されなかった“幻のカット”、ここにご紹介したい。

第一特科隊

 “幻のカット”をもう1点。ミリレポのトビラで大きく扱った礼砲隊と105mm 榴弾砲の写真も、さまざまなバリエーションで撮影した。太陽が容赦なく照りつけるなか、隊員のみなさまには2門の砲を動かしていただき、並び位置や頭の方向を何度も変えていただき、約1時間にわたる撮影にお付き合いいただいた。そのご尽力に感謝し、FH70の入ったカットもここに掲載。

礼砲隊と105mm 榴弾砲

今回の取材で多大なるご協力をいただいた第1特科隊のみなさまに、あらためて…。
お忙しいなか、本当に、本当に、ありがとうございました!


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