MAMOR (広報誌)2016年11月号

日本の防衛のこと、もっと知りたい!

MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

MAMOR 2016年11月号(9月21日発売) FEATURE

表紙

特集!

「かかってこい!!」
 戦闘機パイロットを教導する
音速の猛者たち

Military Report

女性海士、生みの舎
海上自衛隊 横須賀教育隊

編集後記

編集長 高久 裕

 強い者に憧れる気持ちは誰にでもあるのではないでしょうか?それが絶対的な強さになると人は、その者を「ヒーロー」と呼びます。

 今回、マモルは自衛隊の「ヒーロー」を取材しました。それも、ただの「ヒーロー」ではありません。なんと不気味なドクロマークを背負った絶対強者たちなのです。彼らは、戦闘機の空中戦における必勝の戦技を教える教導部隊のパイロットたち。様々な国の戦闘機の特徴を研究し、それを模して戦闘機部隊と模擬戦を行い、技を授けます。

 対領空侵犯措置で、自衛隊の戦闘機が緊急発進する回数は、ここ数年、増え続けています。得体の知れない国籍不明機に向かって飛んで行く日本のファイターパイロットたちの、「強さ」の源は、「ドクロのヒーロー」たちが支えているのです。

特集 取材後記

「かかってこい!!」戦闘機パイロットを教導する
音速の猛者たち

ライター 野岸 泰之

 今回取材に訪れた飛行教導群は、「Aggressor(アグレッサー)=侵略者」の異名を持つ部隊。仮想敵部隊となって航空自衛隊の戦闘機部隊に戦い方を教えるという「戦闘機学校の先生」ともいえる部隊です。当然、この部隊に在籍するパイロットは空自の中でも屈指の腕利きが揃っています。ところが、どんな隊員がこの部隊に採用されるかを尋ねると、群司令や教導隊長など、みんな口をそろえて「飛行技術は二の次、大切なのは人柄、人格です」と言うんですね。

 戦闘機を使い、負けない戦い方を他の隊員に伝授するのに、必要な資質はまず人柄……そのギャップには驚かされました。しかし「いくら操縦が上手くても“コイツの言うことなんか聞きたくない”って人から教わりたいと思いますか?」という言葉を聞いて納得。戦闘機乗りは誰でも自分に自信とプライドを持っているもの。その彼らに教えるには、技術だけじゃダメなんですね。自衛隊は機械的に教えるだけでなく、マインドの部分も大切にしている……そのことがよくわかった取材でした。

音速の猛者たち

カメラマン 近藤 誠司

 飛行教導群、通称「アグレッサー」。今回撮影の依頼を受けるまで私は聞いたことがありませんでした。「簡単にいうと“トップガン”です」。編集担当者の一言で私の心は踊りました。子供の頃に観たトムクルーズのかっこいい革ジャン姿が蘇りました。空自の撮影は待ちに待った機会ですが「トップガン」の一言で撮影の日が待ち遠しくて仕方が有りませんでした。

 撮影当日、予報とは打って変わって晴天となり、F-15が整然と並ぶ姿を際立たせてくれました。戦闘機の魅力は機能美と美しい流線形です。双発のエンジンの間を流れる曲線の魅力を言葉に置き換えることができる人は少ないでしょう。またジェットエンジンのメカニカルなビジュアルにも惹かれるのは私だけではないと思います。ノズルの焼けた痕に上空での圧倒的なスピードやパワーを連想してしまいます。

 と、ここまで機体の事ばかり書いてしまいましたがアグレッサーの隊員さん達についても書いておきます。アグレッサー(侵入者)の名に反して空の男達は気さくで笑顔を絶やさず、しかし自信に満ちあふれた男前ばかりでした。絶対に負けてはならないというプレッシャーに勝ち続けて来たことで醸し出されてくる余裕は、自分の職業に置き換えても獲得したいものでした。

音速の猛者たち

Military Report 取材後記

女性海士、生みの舎
海上自衛隊 横須賀教育隊

ライター 真嶋 夏歩

 今回、ミリレポで取材したのは、海上自衛隊 横須賀教育隊で行われた「短艇競技会」と「海面訓練」です。春に自衛官候補生として入隊してから約4ヵ月、おそらくは戸惑いの連続だったであろう新人女性自衛官たちが、その成果を発表する場です。

 「短艇競技会」当日は生憎の雨でしたが、全国から300人近いご家族が見学にいらしていました。つい4ヵ月前までは高校生だった新人隊員も多く、訓練はもとより、家族と離れての生活も多分、初めてのこと。傘を片手に我が子の姿をカメラやビデオに収めながら、大きな声で声援を送っていたご家族は、清々しい笑顔でゴールを切る隊員たちの姿に、大きな安堵を感じていらしたようです。

 訓練後、感想を聞いた多くの隊員たちが口にしたのは、「同期との絆、教官との絆の素晴らしさ」でした。ある隊員は「大学を卒業して企業に就職したら、その先にあるのは多分、“自分のためだけの人生”。でも、自衛隊には強い絆で結ばれた仲間と、『国を守る』という大きな目的がある。こんなにやり甲斐があって、カッコいい仕事は他にないと思う!」と話してくれました。訓練を通じて、逞しく成長していく彼女たちの姿を、本誌面にてご覧いただければと思います。

女性海士、生みの舎

カメラマン 荒井 健

 今回ミリレポで訪れたのは、横須賀教育隊。その中に海上自衛隊の中で唯一女性自衛官を受け入れているところです。男性自衛官と違い、全国からここに集まります。

 そんな彼女らの日頃の成果を発揮する短艇競技と海面訓練の様子を取材させてもらいました。活躍は紙面を楽しみにしていてください。短い期間でキリッとしまった表情は見ものです。

女性海士、生みの舎


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