MAMOR (広報誌)2016年10月号

日本の防衛のこと、もっと知りたい!

MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

MAMOR 2016年10月号(8月20日発売) FEATURE

表紙

特集!

すべてに理由がある
自衛隊のやり方図鑑

Military Report

明日へ向かって走れ!
航空自衛隊 第2教育群

編集後記

編集長 高久 裕

 取材で初めて乗った護衛艦の甲板で、通路に置かれたロープをまたぎ自衛官に注意されたことがあります。その理由を聞けば、なんらかの理由でロープが動いたとき、足に引っかかり海に転落するかもしれないから、とのこと。万に1回起きなくても可能性がゼロでなければ、そのリスクを排除するための規則を作る。徹底した安全管理に驚いた記憶があります。規則だらけで堅苦しいイメージのある自衛隊ですが、その規則には、それぞれ合理的な理由がある。そんなことがわかる特集を組んでみました。マモル10月号「自衛隊のやり方」にぜひ、触れてみてください。書店で購入、インターネットでダウンロード、あなたなりの「やり方」でどうぞ。

特集 取材後記

すべてに理由がある
自衛隊のやり方図鑑

ライター 岡田 真理

 自衛隊には、いろんな「きまり」があります。そして、「きまり」のひとつ一つにはとっても細かい「やり方」があります。例えば……
 ◯ 袖まくりをするときは、こんな折り方をする
 ◯ ケガをした人は、こう運ぶ
 ◯ 横に寝た状態では、こう穴を掘る
 ◯ 艦艇のラッタル(階段)は、こうやって昇り降りする
など。今回の特集は、こんな「自衛隊のやり方」図鑑です。陸・海・空自衛隊にはそれぞれどんな「きまり」があって、それはどんなやり方なのか? どうしてそんなやり方をするのか? ……を総勢約60コお届けします!
 私は10年以上自衛隊に関わっていますが、今回の取材で「そうなんだ~。知らなかった!」というやり方がたくさんありました。「やり方」という面から、自衛隊がなぜ精強であれるのか、なぜ規律正しくあれるのか、そして安全管理がどう守られているのかを新たに知ることができました。
 もちろん、「自衛隊の」やり方ですが、実生活で活かせるものもあります。自衛隊の定番モノから、ちょっとマニアックなモノまで、自衛隊を深く知りつつ、ぜひみなさんの日常でもお役立てください!

カメラマン 村上 淳

 フィギュアに自衛官の決まったポーズをとらせる為に、立ち会いの防衛省の方たちがスタジオに寝転んでフィギュアのポーズを考え、テープやヒモで調整したり、「銃の先端の位置をあと少しだけ下げよう」だとか「足の向きはこっちじゃないとおかしい」など皆で苦労して出来た今回の写真です。
 このフィギュア、今回は3体あったのですが、それぞれに階級や職種があり名前も付いていて顔も違い、かなり精巧に出来ています。興味のある方は手に取ってみてはいかがでしょうか?

自衛隊のやり方  自衛隊のやり方

Military Report 取材後記

明日へ向かって走れ!
航空自衛隊 第2教育群

ライター 魚本 拓

 今回のミリレポの取材でとくに印象深かったことは「行進訓練」に尽きるでしょう。約3ヶ月におよぶ航空自衛隊の航空教育隊第2教育群の教育課程において、約2ヶ月が終了した時点で学生たちの気力・体力がどのくらい養われたかを見極めるために実施される、熊谷基地周辺の山岳地や市街地を約31キロメートル、集団で踏破する訓練です。ところが訓練実施の日はあいにくの雨。取材する側としてはそう思ったのですが、しかし、その天候は「あいにく」ではない、と教官の方はいいます。

 「訓練にとって雨は大歓迎。私たち教官としては雨は大好物なんです。むしろ訓練をわざと雨の日にぶつけたいくらいですね」  なぜなら、より厳しい環境での訓練のほうが、学生たちの試練となり、その後の教育、ひいては部隊での活動に資するからとのこと。とはいえ、同訓練のなかでも「長瀞キャンプ場→塞神峠」というルートは登りが続く山道となる最も厳しい行程で、激しさを増す雨に打たれながらの行進は傍から見ていてもかなりキツそうでした。それだけに、全行程を歩ききり、熊谷基地へと帰ってきた隊員たちは皆一様に清々しい表情でした。この訓練を含め、航空自衛隊の自衛官候補生と一般曹候補生が一人前の自衛官となるべく日々奮闘する姿を、本誌面にてご覧いただければ幸いです。

カメラマン 村上 淳

 今回取材で伺った第2教育群。この学生たちの中にはこの春まで高校生だった隊員もいるそうです。私たちが取材したのは数ヶ月に及ぶ教育課程の中のほんの2日間だけでしたが、笑顔や真剣な眼差し、やる気満々だったり疲労困憊だったり、彼らは様々な顔を見せてくれました。30キロ以上を歩いたり、何も無い地面に穴を掘ったり、広いグラウンドをほふく前進で往復したり、仲間と米を炊いたり。きっと将来、この学校での楽しかった事や苦しかった事などはいつまでも覚えているのだろうと思います。今回はそんな学生たちの表情がとても印象的な2日間でした。


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