MAMOR (広報誌)2016年4月号

日本の防衛のこと、もっと知りたい!

 MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

MAMOR 4月号(2月20日発売) FEATURE

カバー表紙

特集!

まいにち、訓練

自衛隊のコーチング術に学べ!

Military Report

突撃!比類なき機械化連隊が行く

- 陸上自衛隊 第11普通科連隊 -

編集後記

編集長 高久 裕

 昨今、スポーツ界やビジネス界では「コーチング」が大流行です。「コーチング」とは「個人の自己実現」と「組織の目標達成」ために行われるコミュニケーション術で、各個人の能力を引き出してそれぞれの幸福へと導くサポートをし、それを組織の力へとつなげていく人間開発のための技法、なのだそうで、個人の能力を高めて、それを組織のパワーにつなげる、といえば、それは、自衛隊が昔から行っている指導法ではないのか?
 今号の特集は、そんな疑問が出発点となりました。そこで、コーチングの専門家に、自衛隊の指導法を見ていただき分析していただいた結果……。その続きは、ぜひ、本誌でお読みください。

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特集 取材後記

■ まいにち、訓練 自衛隊のコーチング術に学べ!

ライター 魚本 拓

 海上自衛隊の海曹士を育て上げる横須賀教育隊、将来の幹部自衛官となるべき人材を育成する防衛大学校、核、生物、化学兵器などによる事態に対処する要員を育成する陸上自衛隊化学学校――今回の特集では、この3校を取材し、それぞれの教育のあり方についてコーチングの専門家に意見をお聞きしました。コーチングとは、企業において上司が部下とコミュニケーションを行うなかで、部下の幸福の実現と、それを企業の目的の達成へとつなげていくための人間開発の技法のこと。その視点から、自衛隊という組織と、そこでの人的教育を見てみたわけですが、コーチング・トレーナーの方によると、そこには企業のそれとの数々の共通点が見出されるとのことでした。横須賀教育隊、防衛大学校、化学学校はそれぞれ、一般の企業でいえば、一般職、総合職、専門職に就く人たちを送り出す教育機関といえるでしょう。このようにビジネスの世界との類推のなかで自衛隊を捉える、という面白さがある一方、自衛隊の教育機関の教官たちが、つねに最善の指導方法を模索し、学生たちはその熱意を真剣に受けとろうとする姿勢でいることが感じられる、今回の取材となりました。

カメラマン 荒井 健

 コーチングとは特別なことではなく、人に考えを伝えることで皆誰しもが経験し、人に物事を伝えることは難しいなと感じているはずである。
 このような内容が書いてある多くのビジネス書が出版されているが自衛隊のコーチング本はあまりないのではないでしょうか。

 人は無限の広がりがあり、そもそも答えはない。
 難しいが自由度もある。ゆえに苦悩する。
 自衛隊という、長い歴史のなかで培われてきた教えを紡ぎ日々ブラッシュアップしてきた重み、苦労を撮影中のインタビューで聞き、私も教えられることが多くあり、励みになった。
 伝えるとは難しいことであるが、本誌の記事は必ず読者のヒントになるはず。

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Military Report 取材後記

■ 突撃!比類なき機械化連隊が行く- 陸上自衛隊 第11普通科連隊 -

ライター 臼井総理

 「ここにしかない装軌車両」。第11普通科連隊の取材では、まずそこに注目した。
 89式装甲戦闘車、96式自走120㎜迫撃砲など、他の普通科連隊が持たない装備にはやはり惹きつけられる。
 しかし、装備だけではこの部隊の本質はわからない。それに気付かされたのが、連隊長以下隊員各位へのインタビュー。
 彼らの「普通科魂」ともいうべき、「戦いの最後を決めるのは俺たち普通科隊員だ」という強い誇りがひしひしと感じられた。
 彼らは「装軌車両を乗りこなす普通科部隊」なのだ。

 最後にこぼれ話をひとつ。
 89式装甲戦闘車の射撃訓練後、35㎜機関砲の「空薬莢」を磨いている隊員を見つけた。
 「最終的には捨ててしまうものを、どうして磨いているのですか?」と聞くと、こんな答えが返ってきた。
 「汚れたままだと、この後で薬莢の数や状況を点検する隊員が困りますからね」
 米軍など他国でもそうしているのか、と尋ねると「他の国のことは分かりませんが、ここまでやるのは自衛隊だけかもしれませんね」とその隊員は微笑む。ああ、これぞ自衛隊だな、と感じた出来事だった。

カメラマン 長尾 浩之

 89式装甲戦闘車の下車戦闘訓練は映画さながらのど迫力!
後部ハッチが開くとスズメバチの巣をうっかり刺激したかのように、隊員達が素早く飛び出して戦闘配置についた。
 ある隊員が「我々は戦車部隊の『露払い』です。」と謙遜されていたが、機動力、火力、マンパワーを兼ね備えた第11普通科連隊には絶対にお目にかかりたくないはずだ。
 89式装甲戦闘車から放たれる35㎜機関砲に狙われたら、分厚い鉄板も蜂の巣状態になるだろう。

 射撃訓練の最中、車長と砲手が昼食の時間を惜しんで、誘導弾の射撃動作をイメージトレーニングしていたのが印象的であった。

 万が一に備えて今日も訓練をひとつひとつ積み上げているのだ。


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