MAMOR(広報誌)2015年12月号

 MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

MAMOR 2015年12月号(10月21日発売) FEATURE

特集!

『ダブル・ミッション』防衛駐在官ファイル

- 世界中で情報を収集する自衛官 -

Military Report

網を張って陸地に潜み、
頭上の敵機に、必中のミサイルを撃つ!

- 陸上自衛隊 第8高射特科群 -

編集後記

編集長 高久 裕

 今月のマモルは「防衛駐在官」の話です。マモルの連載記事「エアメール」を読んでいただいている読者の方にはおなじみかもしれませんが、一般的には、あまり知られていない職務なのではないでしょうか? 世界各国にある日本大使館などの在外公館に勤務しながら、 インテリジェンスを任務とする自衛官のことです。
 彼らは身分を外務省に移して各国に赴任し、現地で軍事情報の収集、防衛協力のための交渉などを行うのです。
 「自衛官」と「外交官」という「ダブル・ミッション」を、あるときは家族ぐるみでこなす彼らの仕事ぶりを紹介します。

特集 取材後記

■ 『ダブル・ミッション』防衛駐在官ファイル- 世界中で情報を収集する自衛官 -

ライター 岡田 真理

 世界各国の日本大使館には、日本から外交官が派遣されています。その中には防衛に関する業務を行う「防衛駐在官」もおり、海外から日本の安全を守っています。今回は、外交官としての任務を負う自衛官「防衛駐在官」の特集です。
 記事では、防衛駐在官の勤務経験を持つ陸・海・空それぞれ一人ずつの自衛官、そして防衛駐在官の夫に帯同し、約3年間の海外生活を送った奥様お三方にインタビューすることができました。
 個人的に印象深かったのは、やはり同年代の女性である奥様方。以前から、「防衛駐在官の奥様は子供も連れて家族みんなで赴任する」、「赴任先では奥様もレセプションなどに出席して、外交のお仕事をサポートしなければならない」ということは耳にしていて、「防衛駐在官の奥様って大変だなぁ。私には務まらない仕事だなぁ」と思っていました。
 しかし、実際に奥様方のお話を聞くと、治安や子供の教育・受験など、それぞれに大変なことがありつつも、みなさんパワフルに、そして前向きに海外での生活を楽しもうとされていました。お子様たちも、日本の友達と離れる寂しさ、言語や環境の違いなどに悩みながらも貴重な経験をされたようで、赴任されるご家族の新たな一面を知ることができました。
 私たちの「国防」は、奥様やお子様たちのご苦労の上にも成り立っているのだと思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。
 防衛駐在官経験者、ご家族の物語から、「防衛駐在官というお仕事」を、そして「外交によって支えられている防衛」を、少しでも知ってもらえると嬉しいです。

カメラマン 村上 淳

 「意見が違う人たちと言い争うのではなく、違う意見もあるのだと理解する。違いがあるのは良いことで、違いが理解に変われば、いつか信頼に繋がる。」
 今回取材させていただいた、防衛駐在官として赴任されていた方の言葉です。
 話をお聞きしながら私自身も考えさせられるところがあり、カメラを置き慌ててメモをしました。
 家族や仕事や友達の、違う意見にもっと耳を傾けてみようと思います。

  • 淺田 健 1等陸佐 在パキスタン日本国大使館に2011~14年赴任
  • 近藤俊明 1等海佐 在インドネシア日本国大使館に2011~14年赴任
  • 寺内真寿 1等空佐 在ロシア日本国大使館に2011~14年赴任

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Military Report 取材後記

■ 網を張って陸地に潜み、頭上の敵機に、必中のミサイルを撃つ!
- 陸上自衛隊 第8高射特科群 -

ライター 魚本 拓

 本欄でもかつて言及したことがあると思うのですが、どの部隊でのインタビューでも、隊員の方たちからはたびたび「淡々と」という言葉が発せられます。訓練では自らに任じられた役割を着実にやり通し、その繰り返しによって体得した作業を実任務の現場でも冷静に「淡々と」遂行する――こうした意識が多くの自衛官に共有されているということなのでしょう。今回、取材した第8高射特科群の訓練でも、「03式中距離地対空誘導弾」という大掛かりで複雑なシステムにもかかわらず、それを運用する隊員の方たちがそれぞれの役割を整然と、「淡々と」こなしている様が印象的でした。実際、年一回のアメリカでの実射訓練に参加した隊員の方は、日頃の訓練のおかげで緊張感なくかつ滞りなく任務を完遂したといいます。
 ところで、今回の取材が行われた3日間は、事前の天気予報では全日雨となっていたものの、実際のところは3日間とも好天に恵まれ、強い日差しのせいで軽い火傷並の日焼けに見舞われシャワーで皮膚が痛くなるほどだったのですが、広報担当の隊員の方によれば、それもおそらくはこれまで数々の実績がある"晴れ男"の群長のおかげだろうとのこと。取材がすべて終了し、ちょうど駐屯地を出ようとした矢先に雨がぽつりぽつりと降りはじめたときにはその「威力」に驚嘆することしきりでした。が、帰路の新幹線とJRの在来線、私鉄沿線の車窓を叩いていた雨が、最寄り駅に着いたらピタリと止んでいたときには、「これはもしや”晴れ男”は自分なのでは?」と一瞬、不遜にも思ってしまい、しかしちょっと待て、たった一度きりの僥倖でもって、これまで数々の晴れを演出した群長の実力を軽視するわけにはいかない、と自らを戒めた取材となりました。

カメラマン 江西 伸之

 今回取材で訪れたのは青野原駐屯地「第8高射特科群」
ミサイルが速いことは誰もが想像することができるだろう。
もし発射されたならば時間は無いこともわかるだろう。
そんな重圧がかかるなか、個人そして組織の力で多種の装備を正確に連携していく姿は本当に勇ましかった。
 迅速確実に任務を遂行する彼らは防空の「プロフェッショナル」である。

  • 「中SAM」運用訓練の様子 (1)
  • 「中SAM」運用訓練の様子 (2)
  • 「中SAM」運用訓練の様子 (3)

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