MAMOR(広報誌)2015年8月号

 MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

MAMOR 2015年8月号(6月20日発売) FEATURE

特集!

自衛隊「通信」トピックス

-平和を守る思いをつなぐ-

Military Report

腕の見せどころ!戦車射撃競技会

-陸上自衛隊第1戦車大隊-

編集後記

編集長 高久 裕

 ほんの50年前の日本では、携帯はおろか電話がある家はまれでした。緊急の連絡は公衆電話まで走るか電報を打つか、直接、相手の元まで訪ねるかでした。鉄道の駅には「伝言板」があり“先に行く。田中”などの個人メッセージが書かれていたものです。それが今や、ポケベル→PHS→携帯→スマフォ(電話→メール→SNS)と進化し、「◯時に◯駅で」しか伝えなくても苦労なく人に会える時代になったのです。かように日進月歩の通信技術は、軍事技術と共に発達してきた、という歴史があり、電信もインターネットも、軍事通信のために開発されたものです。そこで、今月のマモルは、自衛隊の通信についての特集です。自衛隊は、どのような通信網を持ち、通信に関わる部隊はどんな活動をするのか、などを紹介しています。また、軍事通信の歴史や、映画などに登場する「暗号」の雑学ネタまで、話題は盛りだくさん。ぜひ、ご一読を。

特集取材後記

■ 自衛隊「通信」トピックス -平和を守る思いをつなぐ-

編集者 太田 陽介

 「所命必通」。取材で訪れた、陸上自衛隊の相馬原駐屯地第12通信隊の隊舎内に掲げられていた、看板の言葉です。"命ぜられた場所に必ず通す(つなぐ)"という意味なのですが、その言葉のとおり、野外で活動する部隊と部隊を有線でつなぐために、山中の道なき道を重いケーブルをもって歩く姿から、自衛隊にとって通信というものが、いかに重要かを知る事ができました。

 日本の防衛も災害救助も、命令の伝達や情報の共有などができなければ部隊は任務を遂行できません。
今回の特集で、あまり知られていない自衛隊の通信に、興味を持っていただけたらと思います。

カメラマン 江西 伸之

 現代の日常生活では欠かせない通信機器。
 もし今、電話やインターネットが繋がらなくなったらどんなに不安になることだろうか。有事の際なら尚更のことだ。
 第12通信隊の訓練風景を間近に見て、「所命必通」と掲げている通り、どんな場所でも必ず開通させるという強い意志を感じた。
 私が現役の頃には無かった新しい装備品はかなりハイテクで、時代は進んだなと思うと同時に、有事の際には一早い対応ができるのだろうとも感じた。

Military Report 取材後記

■ 腕の見せどころ!戦車射撃競技会-陸上自衛隊第1戦車大隊-

ライター 臼井 隆宏

 戦車は、なぜ「カッコイイ」のか。
 ふと、そんなことを考えた。
 なんとなく思いついたのは、戦車は「日本刀」に似た格好良さがある、ということ。
 洗練された「武器」であり、いざ、となれば大きな力を発揮する。
 一方で、普段からの手入れが大切で、しかも使いこなすには高い技倆が求められる。
 少々無理な解釈のような気もするが……、とにかく、戦車はカッコイイのである。

 今回の取材では、夏の「富士総合火力演習」を見るだけではわからなかった、戦車部隊による訓練の一端を見せていただいた。
 記事でも取り上げているが、特に印象的だったのは、事前準備の様子だ。実弾を一発も撃つことなく、ひたすら「射撃予習」を繰り返すその姿。演習であれ一発の弾もムダ撃ちしないという、彼らの姿勢を示しているかのようだった。
 もうひとつ、個人的に忘れられないのが、競技会当日早朝、まだ暗い中を移動する戦車の列。そして、かすかに姿を見せる富士山の方へ向かって走り去る戦車の姿。
 やっぱり、戦車はカッコイイのである。

カメラマン 荒井 健

 戦車はカッコイイ。
 無骨で地を這うその姿は、子供の頃の自分を興奮させたものだ。
 今回取材させていただいたのは、第1戦車大隊での戦車射撃競技会。
 そこには最新の10式と74式という2つの装備が配備されている。

 74式は自分の生まれた年に開発されたものだ。
 カブト虫みたいにポテッと丸みがあり、愛嬌ある姿の74式を応援してしまう。
 もう40年も前に開発されたものだ。

 10式と74式は40年近くも開発に隔たりがあり、見た目、操作の仕方など全く異なる。
 プロスポーツ選手でも、もう数えるほどしか40歳を超えてプレーしている人はいない。
 単純に人と比較するのはおかしいが、同じ土壌で競技会をそつなくこなす両者には時の流れの隔たりほどの差を感じない気がしてしまう。(まあ、素人目と贔屓目ではあるのだが)

 自衛隊全般に言えることだが、全てのものに愛情を持ちしっかり丁寧に整備する。
 その結果がそう感じさせているのだと思う。
 新旧入り混じった競技会はいつまで見れるのか?なんとなく人と重ねてしまったりする。
 競技会の爆音の中、そんなことが頭に浮かんでいた。

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