マモル(広報誌)2015年3月号

 MAMORは、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

MAMOR 2015年3月号(1月21日発売) CONTENTS

特集

あの人の活躍を支えるこの人の力

ミリレポ

空中給油・輸送機 KC-767の力!
航空自衛隊 第404飛行隊

編集後記

編集長 高久 裕

 年頭にあたり、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて日本は増々躍進して欲しいと祈念したのですが、われわれの世代は東京オリンピックというと64年開催の大会を思い出します。あのとき、紺碧の空に自衛隊のブルーインパルスが描いた五つの輪は、日本人全体に勇気と希望を与えてくれたと思います。ブルーインパルスといえば、以前、取材で松島基地を訪れてブルーの整備員に話を伺ったことがあります。「この機を整備できることに誇りを感じます」と胸を張った姿が、りんとしてかっこよく、そして、その整備員を信頼して命を預けているパイロットとの関係性が、傍から見ていてまぶしいほどだったのを思い出します。輝かしい舞台があれば、必ずそれを支える者がいる。世の中にも、脚光を浴びる人と、それを陰で支える人がいるのではないでしょうか。個人的には後者にシンパシーを感じるのですが、今月号は、そんな支える人々を特集しました。本年もマモルをよろしくお願いします。

特集取材後記

あの人の活躍を支えるこの人の力
編集者 出口 直樹

 今号の特集では、活躍めざましい各界の皆さまから、ご自身を支えてくれた「この人」とのハートフルなエピソードを伺いました。企画の始発点は、会議のときにマモル担当の自衛官から出た 『小さな光が大きな輝きに! ~一隅を照らす小さな光たち~』 というポエムのようなアイデアからきています。また後半ページでは、1964年の東京五輪など国民的イベントへの自衛隊の支援活動を紹介。2020年の東京五輪でも、自衛隊の力がイベントを大いに盛り上げてくれるかもしれません。

ミリレポ取材後記

空中給油・輸送機 KC-767の力!
航空自衛隊 第404飛行
ライター 魚本 拓

 今回取材したKC-767とそのもととなるボーイング社の民間機とはいくつか違いがあります。まずは特集でも触れたように給油管のブームをはじめとする空中給油のための機器が取り付けられていること。カーゴ(物資輸送)・タイプとして必要な大きな搬入口があること。機体の側面には非常口以外には窓がないこと……。そんななかでもいちばん驚いたのは、機首側面に「機付長 ◯◯◯◯」と隊員の名前が書かれていたことでした。「機付長」とはその機体の整備責任者のことだそうです。機体に自らの名が記されてしまうことの重圧はいかばかりかと察するに余りあります。それに耐えつつ仕事を完遂することで機の安全な運行が保たれるということなのでしょうが、とはいえあの巨大なジェット機にもし自分の名前が書かれちゃったらどうだと、そんな事態は金輪際出来しないとは分かりながらも不遜にも想像すると、途方に暮れるばかりです。
 それにしても夕闇迫る曇天の小牧基地の飛行場に駐機された3機のKC-767、さらにわずかに開かれた格納庫の扉から鼻面だけをのぞかせていた1機のKC-767を一望したときにはえもいわれぬ感慨を覚えました。そのうえ、それらジェット機の機体の周りをうろうろして、ときに底部をくぐり、あるいはエンジンの脇をかすめて歩きながら取材をするといった機会に恵まれることにもなりました。また、最近では保安上の理由から、なかなか一般人が立入ることのかなわないコックピットのなかを見学するという僥倖にもあずかりました。しかし恐ろしいことに人間とはどんなことにも慣れてしまう生き物で、取材3日目ともなると、取材スケジュールの履行に汲々としていることとも相まって、ふと気づけばそんな貴重な体験を平然とやりすごしている自分がいるといった有様です。そうした自らの淡白さを今振り返るに、航空機に、そして自衛隊の装備品に常日頃、私よりも深い関心を持っておられる皆さまに対して申し訳ない気持ちでいっぱいとなる取材となりました。

空中給油・輸送機 KC-767の力! 航空自衛隊 第404飛行
カメラマン  荒井 健

 今回、小牧基地の第1輸送航空隊の、主にKC-767という空中給油・輸送機を運用している404飛行隊の取材に行ってきた。
 KC-767は現在、日本とイタリアのみの保有で輸送機であり、空中で給油できる日本初の機体である。故に知らない方が多いのではないだろうか。
 空中で戦闘機に給油するってどういうことだ? どういう方法で給油するのか? と色々疑問が出てくる。
 機体は皆さんがよく目にする旅客機と同じで、大きな違いは、お尻に棒が付いていることと色の違いくらい。戦闘機が近づいていくと、アームとよばれる棒がニョキニョキ伸びて戦闘機の背中に刺さる。そんなイメージだ。しかも飛行中に。ロボットが登場するSFアニメみたいだが本当にそうなんだ。
 アームを操作するのは、ブームオペレーターと呼ばれる方で操作は容易ではないであろうから、訓練の苦労が窺い知れる。なぜ空中で給油が必要なのか? 答えは本誌に出ているので雲上の任務とあわせて是非見ていただきたい。
 404飛行隊のもう一つの大きな仕事は、大きな機体を生かした輸送任務。
 人も物資も多く積めるので、国内外の災害時に大きな役割を果たし機体の大きさどおり、これから益々活躍するであろう。


MAMORの購読については、以下のサイトを御覧ください。
株式会社扶桑社のサイトへ(新しいウィンドウを開いて表示します。)

 

ページの先頭へ戻る