マモル(広報誌)2014年8月号

 MAMORは、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

MAMOR 2014年8月号(6月21日発売) CONTENTS

特集

がんばれ自衛隊フレッシャーズ
入校式で聞いた「これが私の目指す道!」

ミリレポ

国境を死守する千年の防人
陸上自衛隊 対馬警備隊

編集後記

編集長 高久 裕

 街を歩いていて、学校にも行かず道端にたむろしている子どもたちを見たり、若者の犯罪が多発していることをニュースで知ったりすると、この国の明日が心配になってきませんか?
 そんな方は、ぜひ、今月号のマモルをご覧ください。この春、自衛隊の教育機関に入学したり、入隊したフレッシャーズを特集しています。例えば、陸上自衛隊高等工科学校に入学した学生は、まだ15歳です。その年齢で、「人のためになりたい」、「日本の平和を守りたい」という志を持って、中には、親を説得して、人生を考え自分の目指す道を決めて歩み出しているのです。なんと頼もしい! 彼らを見ると、「まだまだ日本も大丈夫」と安心してしまいます。そして、そのような若者を育てたご両親に感謝したくなります。がんばれ、未来の日本を守る若武者たち!
 キミたちに栄光あれ!

特集取材後記

がんばれ自衛隊フレッシャーズ
入校式で聞いた「これが私の目指す道!」

ライター 臼井 隆宏

 今回の取材は、いわば自衛隊流の入学式&入社式。期待と希望、そして少量の不安が入り交じった雰囲気のなか、若い新入生、新入隊員の晴れがましい姿に感動し、見守るご家族の心情に思いをいたす取材現場だった。特に印象的だったのは高等工科学校の入校式。私にもまだ小学生の息子がいるが、数年後、彼がここを志望したとして、自信を持って送り出せるかどうか、などとふと考えもした。
 当日は、どこが一般の学校や企業と違うのか、と目をこらし、耳を澄ませたが、結果感じたのは、ニューカマーたちの「覚悟の違い」だった。陳腐な感想かもしれないが……。着慣れない制服に身を包み、自衛隊流の所作にようやく馴染んだ新人たち。しかしそこには、数日前まで彼らが持っていなかった何かが見えたような気がした。
 すでに厳しい訓練・学業の道に入っているはずの彼ら。どうか、彼らの未来がすばらしいものになりますように。

カメラマン 中川 有紀子

 着校、入校式などの様子を撮らせて頂きました。
 桜の中、家族と離れて寮で暮らしながら訓練に入る新入隊員の方々の姿は本当にかっこよくて何度かファインダーが曇りました。
 着校の日から入校式まででガラリと印象が変わっていました。
 入校の日、凛々しい表情の間の家族に見せる柔らかい表情が印象的でした。

ミリレポ取材後記

国境を死守する千年の防人
陸上自衛隊 対馬警備隊

ライター 魚本 拓

 対馬空港に降り立つと、到着口のレンタカー受付カウンターの下にある看板が目に入りました。「STOP! 交通事故」。島内の公共交通機関はバスとタクシーのみ、つまり車での移動が基本となるので、事故を防ぐためにドライバーに警鐘を鳴らしているのだろうと思ったところ、その下には「ツシマヤマネコ交通事故ゼロ記録」とあり、事故の対象が人ではないことに驚かされました。さらにその下に目をやれば「ゼロ記録 98日」となっています。
 絶滅危惧類に指定されている対馬の動物を大切にしよう、運転に注意してツシマヤマネコを交通事故から守ろう、という行政をあげての意識の表れに関心したわけですが、その天然記念物である希少動物の名を愛称として持つ部隊が対馬警備隊です。ツシマヤマネコが対馬にしか棲息していないように、対馬警備隊の役割も他の陸上自衛隊の部隊とは異なる特有のものでした。「基本的に他の地域への派遣はなく、国境第一線である対馬防衛に専念する部隊」。インタビューを行った隊員の方々の言葉の端々からそのことに対する矜持を感じ、そして、そのことが島民にも理解されている、相互のコミュニケーションも盛んな地域密着型の部隊、という点で、これまで取材してきた駐屯地とはまた違った風景を見させてくれた取材となりました。
 そうした感慨のうちに仕事を終え、帰路につくため対馬空港へ行くと、「ツシマヤマネコ交通事故ゼロ記録」は「100日」を達成していました。ちなみに、その下に記載されていたのは、「夕方、明け方、秋~冬の運転にはご用心!」。有るか無きかの次の機会に備え、そのことを肝に銘じつつ機上の人となった次第です。

カメラマン 荒井 健

 対馬と聞いて何となくの場所は分かっていたが改めて調べてみると、九州よりも大陸の方が近いし、思っていたよりはずっと大きかった。元寇で最も被害を受けた場所でもあり、住民の間では今も対馬の歴史が語り継がれているとのことだった。
 その対馬にある駐屯地だが、重要な場所にあるわりに正直小さいなと思った。しかし、そこには有事の際は自分が先頭に立つという覚悟がある隊員たちがいた。顔立ちにも厳しさが表れ、対面すると存在感が迫ってくるようだった。
 取材では、狙撃手の射撃訓練やゲリラ掃討を想定した訓練を見せていただいた。森の中に隠れた隊員は全く見えず、手を引かれ近寄り、場所を教えてもらっても、恥ずかしいことに全く気付かなかった。気付くと目と鼻の先にいて、映画など比べ物にならない恐怖心が沸き上がった。森の中で、生理現象もそのままで任務を遂行すると聞いたので、そんなことできるんですか?の質問に「訓練しているので大丈夫です」との返答。真っ直ぐな目が印象的でした。
 住民と隊員の関係はとても親密で友好的、とお店の女将さんに聞きました。普段見かけない人がいたら駐屯地に連絡をし、市街地訓練の申請も快く受け入れてくれる。
 対馬の隊員と住民の気持ちの垣根はなく、なんとなくほっこりした気持ちになりました。


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