マモル(広報誌)2013年10月号

 MAMORは、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

MAMOR 2013年10月号(8月21日発売) CONTENTS

特集

夢と希望を乗せて飛んで行けっ!
国民(みんな)のブルーインパルス!

ミリレポ

審査・研究・指導・計測・試験・整備! 新型哨戒機P-1デビューの原動力
海上自衛隊 第51航空隊

編集後記

編集長 高久 裕

「ブルーインパルス」という飛行隊を知っていますか?
 航空自衛隊の広報用アクロバット飛行チームで、イベントなどで白いスモークをはきながら曲芸飛行をして、空に絵を描く姿を目にしたことがあるのではないでしょうか?
 古くは東京オリンピック開会式で、会場の上空に五つの輪を描き世界を驚かせました。
 これまで専門雑誌を中心に、テレビなどでも紹介されてきたチームですが、マモルが特集するとどうなるか?
 ぜひ誌面でお確かめください。初めての方もマニアも納得の"ブルーインパルス初めての笑顔"に会えるはずです。お楽しみに。

特集取材後記

夢と希望を乗せて飛んで行けっ!
国民(みんな)のブルーインパルス!

ライター 魚本 拓

空にはフレームがない――。ブルーインパルスの飛行訓練を見学していて頭に浮かんだのは、そんな当たり前のことでした。“ブルー”のスペキュタクラーなアクロバット飛行の演技は言うまでもなく頭上を覆う全方位360度の空間を舞台にしていて、今、目の前で編隊による華麗なパフォーマンスを目にしていたかと思えば、それらは次の瞬間には空の彼方に消えてしまう。どこに行ったのかと頭を動かすものの、なかなか自分の視野=フレームのなかには入ってこない。すると、かすかにジェットエンジンの音が聞こえはじめ、その方向に目を凝らしているとやがて小さな幾つもの機影が見えてくる――。

そんな、緩急に富んだ予行演習を楽しませてもらったのですが、驚いたのは、こうしたフライトが一日に三度も訓練として実施されているということでした。
後のインタビューで「パイロットは飛んでいないと腕が落ちる」「展示飛行にはチームワークが肝心」との隊員の方々のお話で、そうする理由を納得したのですが、それでも、こんなすごいことを毎日、しかも日に三度も行うなんて……という思いは今も変わらずにあります。

一方、松島基地周辺に住む人たちは、この光景を日々目にしているわけで、「ブルーが飛んでいるのが日常」と言われるのもうなずけました。ブルーの松島基地への帰還を要望する署名には16000筆も集まったとのことです。当地でのブルーの人気、そして、つらい経験からすこしでも前と変わらぬ日常を取り戻そうという皆の気持ちが、インタビューさせていただいた方々の言葉から感じられた取材となりました。

カメラマン 長尾 浩之

 青と白のドルフィンがすれすれの距離で交差する。すごい至近距離だ。
戦闘機の部隊が実践の戦いであるならば、ブルーインパルスの飛行は真剣を使った剣道の演舞に通じるものがあると感じた。
 このすごい技を伝承するパイロットたちは実にスマートで清々しい方ばかり。
そしてまた、パイロットは3年で交代していくのだから驚きだ。
東松島および松島基地周辺の津波被害はすざましく、あらゆる物が流されたいう。
 震災から2年 ブルーは戻ってきた。毎日のブルーの訓練も戻ってきた。
平日にもかかわらず基地の外柵のあちらこちらで、歓声を上げて訓練飛行を見守る人々が印象に残った。



ミリレポ取材後記

審査・研究・指導・計測・試験・整備! 新型哨戒機P-1デビューの原動力
海上自衛隊 第51航空隊

ライター 新田 哲嗣

 10年ひと昔と言いますが、新型哨戒機・P-1の開発が本格的に始まったのが約10年前。
 当時の私は27歳です。話を聞くにつれ、「あのころからみなさんは必至で開発なさっていたんだな」と感慨深くなりました。実際に目の当たりにしたP-1はまさに威風堂々、開発の原動力となった第51航空隊の皆様も誇りに満ちた顔つきでいらっしゃったのが印象的でした。

カメラマン 荒井 健

 今回の取材があるまでは航空機の運用や安全性、機能のチェックをする隊があることは全く知らなかった。
 たしかに開発や運用には最終的なチェックが必要なのは当然のことであろう。
 納品された機材を即使ったり、完成されたものから選ぶ我々の感覚とはちがうのである。
 機材を使い様々な角度から検証を重ねていく作業にカメラマンが参加していることが少しうらやましかった。
 細かい動きの打ち合わせをして、逃してはいけない瞬間に気持ちを集中させることは映像を扱うものとしてはとてもやりがいがあることだろう。
 また、民間の航空機製造会社との濃密な時間をかけて完成に至った経緯の話を聞けて大変興味深かった。



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