マモル(広報誌)2012年9月号

 MAMORは、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

MAMOR 2012年9月号(7月21日発売) CONTENTS

特集

海上自衛隊、日本の四方を守るべし
創設60周年記念特別企画

ミリレポ

黒鉄の城、
護衛艦『ひゅうが』同乗記
海上自衛隊 第1護衛隊

編集後記

編集長 高久 裕

海上自衛隊の前身である海上警備隊が、神奈川県横須賀市にあった旧海軍水雷学校跡(現・海上自衛隊第2術科学校)に創設されて以来、海上自衛隊は 今年創設60周年を迎えました。
それを記念して「海の日」がある7月に発売されるマモルでは、海上自衛隊特集を組みました。「海の日」とは、「海の恩恵に感謝するとともに、 海洋国家日本の繁栄を願う」日です。
私たちが願うのは、“海洋国家日本”の繁栄のみならず、安全を守ることであることは間違いなく、海上自衛隊には、これからもずっと、わが国の四方を 守るために活躍して欲しいと願ってやみません。
「スマートで、目先が利いて、几帳面、負けじ魂、これぞ船乗り」。海の戦士を表現する言葉だそうです。 マモルを読んで、潮の香りとシーマンシップを感じていただければ、と思います。

特集取材後記

海上自衛隊、日本の四方を守るべし 創設60周年記念特別企画

ライター 魚本 拓

艦長の皆様へのインタビューでは、数名の方が口にされた共通の言葉がありました。それらの言葉で海上自衛官の方たちの想いを再構成すれば 次のようになります(括弧内が共通した言葉です)。
一般市民の「日常」とは違う、国防という「非日常」の現場で日々訓練を重ね、「プライド」を持ちながらも「淡々と」任務を全うする――。 逆に言えば、私たち一般市民にとっての「非日常」が自衛官の方たちにとっての「日常」であり、「日常」であるからには、私たちがそうするように 目の前の仕事を「淡々と」こなしてゆく、ということでしょう。
「日常」と「非日常」の、このさかさまの立ち位置およびその現場での厳しさについてお話しする艦長の方々はしかし、皆一様に理知的かつ柔和な 印象でした。そのギャップ、そしてそこから感じた曰く言いがたい不思議さが、この取材を非常に興味深いものにしてくれたのだろう、と思っています。

カメラマン 斎藤 憲

「海上自衛隊艦船の艦長の撮影。」
これは結構幅広い分野で撮影をしてきた自分にとっても、まったく未知の世界でした。
自衛隊の幹部の方に会うのも初めてなら、基地に足を踏み入れるのも初めて。ましてや艦船を間近に見るのなんかは、大迫力の初めて体験です。
しかし、そんな初めてだらけの中でも一番驚いたのは「艦長」と呼ばれる方達の若さと快活さでした。
40代の自分にとっての「艦長」といえば、宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長で、高齢で無口で、無骨で頑固というものしかありませんでした。
しかし、実際にお会いした「現実の艦長」達は自分と近い世代で、ビックリするぐらい気さくに迎えて入れてくれるんです。撮影中の「笑顔で」とか「シャキッ!と」などと言う自分の注文にもサラッと答えてくれるし、かえって自分の方が戸惑ってしまうぐらいでした。
撮影は艦上や周りなど数ヶ所を移動しながらしていたんですが、面白かったのはどの艦長からも自分の艦の一番「絵」になるところを提案してきてもらえるんです。
もちろん自衛隊の艦船ですから、性能が一番大事だと思います。けど、単純にココから見ると「カッコいい」というシンプルでストレートな感覚を忘れない艦長たちは、自分の思う「カッコいい」海の男達でした。

ミリレポ取材後記

黒鉄の城、護衛艦『ひゅうが』同乗記 海上自衛隊 第1護衛隊

ライター 佐々木 桂

25年以上もライターをやっているので、大概の経験はしてきたと思っていたが、護衛艦に乗り込むのは初めての経験。新しい体験は大好きなので、 緊張というよりワクワクしながらの取材だったが、そんな僕の期待以上の体験が待っていた。
他の護衛艦を知らないので、「ひゅうが」が艦としてどれだけ素晴らしいのかはわからないが、とにかく乗り込んでいる人たちすべてが輝いて見えた。 自分探しに悩む若者、日々の生活に疲れ果てた大人。世間にはそんな人々があふれかえっている。しかしここには真逆の人々が生活していたのだ。 取材だから…ということをさっびいても、おそらく彼らは、毎日を、誇りを持って生きている。僕の目にはそう映った。 自衛官だからなのか、海の男だからなのか、はたまた護衛艦に乗るような人たちだからなのか、理由はわからないが、羨ましかった。
帰るなり嫁に「今度生まれ変わったら海上自衛隊だ!」と、興奮しながら宣言したら、「あんたに務まるわけないじゃない」と一笑に付された。

カメラマン 加藤 新二

憧れていました自衛艦同乗取材でしたので3日間の日程が短く感じました。
函館桟橋に係留されていた「ひゅうが」は巨大で広い甲板や聳え立つ艦橋はTVや映画で見る空母そのもののようで対空警戒の為の高性能レーダーや 対潜攻撃用の探索ヘリなどとともに攻撃能力をももち、その任務にあたる隊員方々の機敏な訓練姿を間近で見ることができ大変感動したとともに 日本人として自衛艦の勇ましく堂々とした姿と自衛官のみなさん一人一人の国を守るという意識の高さにあらためて感動いたしました。
艦長インタビューの際、遠く日本から離れた外国で自衛艦と遭遇した艦長のお父様はその勇ましく堂々とした自衛艦の姿と日の丸の旗に涙ぐんだそうです。 まさに自衛艦は日本人の誇りの象徴でもあると感じました。
「ひゅうが」下船の朝、小船に乗り移る急なタラップで若い女性隊員が重たいカメラバックを軽々と持って降りてくれたことが印象的でした。
日々安心して暮らしている一般人の見えないところで日夜国防のため厳しく辛い訓練をしている若い自衛官や支えるベテラン自衛官がいることを 忘れてはならないと思いました。そして多くの一般人の方々にその存在を知らせるのが我々取材陣の任務と思いました。





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