マモル(広報誌)2010年7月号

 MAMORは、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
 防衛の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

MAMOR 2010年7月号(5月21日発売)CONTENTS

特集

家族の肖像「ある自衛隊一家わが家の物語」
家族も一緒に国を守っている自衛隊


新連載

駆け出せ!青春 高等工科学校物語 第1回 ~310人のルーキーズ~


ミリレポ

年間200機以上の国籍不明機が飛来する日本を、空から見守る最前線部隊
航空自衛隊 警戒航空隊

ほか

編集後記

編集長 高久 裕

 中学を卒業して、陸上自衛官を目指す子どもたちが親元を離れて勉強に励む高等工科学校という学校がある。昨年度まで少年工科学校という名前だったので、聞き覚えのある方も多いだろう。ここに入学してくる生徒たちは、自衛官の御子息が多い。自分の親の背中を見て育ち、親と同じ道を選ぶ。親としてこれほどうれしいことはないのではないだろうか、と子どもを持つ親として思う(私の愚息は親と全く違う道を選んだが…)。国家の基本は家族にあるように、国防の基本は家族を守ることにあるのだと、工科学校の生徒たちの澄んだ目を見ていてつくづく思った次第である。

 今月から1年間、毎号彼らの笑顔にマモル誌上で出会うことができる。明日のわが国を担う彼らの成長を、陰ながら応援したいと思う。

特集取材後記

家族の肖像「ある自衛隊一家我が家の物語」
家族も一緒に国を守っている自衛隊

フリーライター 山中 つゆ

 過酷な任務に就く自衛官の家族からは相当な苦労話が聞けるかもしれないという、半ば思い込みで幾人かにお話をうかがったが、実感したのは、大変なことほど淡々とむしろ控えめに語られるということだった。悲しいときほど涙が出なかったりするのと似ているかもしれない。いつ海の向こうから帰ってくるのかわからない夫、同じ立場で支え合う自衛官妻たち、家事と部隊任務を両立させる父や、退官してもなお国のためにと身体を張る父。あたりまえのようにサラリと語られるほどに、家族を思いやる気持ちが重くこちらに迫ってくる。身近な存在ほど大切にしなければ。そんなことを感じさせてくれる人々に会えて、なんだか故郷の家族を思い出してしまった。


フリーライター 渡邉 陽子

 多くの働く父親たちと同様、自衛官も家庭に仕事を持ち込まない。けれど時には、終えてきたばかりの厳しい任務の名残をまとっていることがあるかもしれない。そして妻はきっとその空気を敏感に察知するのだろう。けれど何も聞かない。

 言わない夫と聞かない妻を結ぶ絆の深さが何気ない言葉のあちこちから感じられ、インタビューを終えた後、こちらまでじんわり幸せな気分になった。


フリーライター 岡田 真理

 「ハイチPKO先遣隊員の妻とその子どもたち」の物語。取材に対応していただいた奥様は3人の未就学児童を抱える20代の女性です。見知らぬ土地で子育てに追われる中、夫は急な派遣で不在。若い主婦にとってはさぞかし気苦労も多いことだろうと思いましたが、奥様は気丈に、そしてこちらがびっくりするほど飄々と家族を守っていました。過酷な環境下での任務に就くパパを気遣う幼い女の子の成長はまさに、「家族も一緒に国を守っている自衛隊」の姿。インタビューは隊員が帰国した2日後に行われましたが、やっとあえたパパにしっかりと抱っこされて嬉しそうな子供達の笑顔がとても印象的でした。


フリーライター 野岸 泰之

 世の中に星の数ほどある職業のうち、自衛官ほど家族の支えが重要になる仕事も少ないかも。たとえそれが危険な仕事であっても、理解を示し、黙って支える……自衛官の家族も、そんな形で国を守っているんだなぁ、と感じさせてくれた取材でした。貴重なお話しを聞かせていただいた御家族、そして隊員の方々に、感謝いたします!!


フリーライター 奥岡 幹浩

 これまでMAMORでは自衛隊体育学校関連の取材オンリーと、ひたすら「スポーツ畑」を歩んできた私ですが、今回はじめて体育学校以外の場所で、アスリートではない方へのインタビューを担当。「泣ける感動秘話」といったテーマでエピソードを引き出すはずが、相手の方が非常にユーモア精神溢れる話手さんだったこともあり、終始笑いの絶えないインタビューに。今回誌面に反映できなかった「元気と笑いに満ちた秘話」は、いつかまた別の機会でお届けできればと思っています。


フリーライター 長谷部 憲司

 「防衛駐在官」という存在は知っていましたが、実際にお話しを聞くのは今回が初めて。ましてや御家族の暮らしぶりも取材するという貴重な機会でした。印象的だったのは、奥さまの「一介の主婦が、日本を代表する立場の外交官・駐在武官夫人になってしまった」という言葉。その御苦労の数々は誌面で伝えきれるものではないようです。


カメラマン 柏谷 高志

 『父の背中』どこまでも追い続け目標とする存在。撮影中、子供たちにアドバイスを送っていたのが印象的でした。そのおかげですごく自然な家族が見れたと思います。良い先輩教師が目の前にいらっしゃる家族、ちょっとうらやましかったり。


カメラマン 西村 智晴

 幾多のものまねレパートリーを誇る原口あきまささん。取材中もさりげなくものまねを繰り出して和ませていただきました。さすがプロ!

 原口さんの父上は元陸上自衛官で、退官後は不発弾処理のお仕事をされていたそう。詳細を確認するため、我々スタッフの前でお父様に電話をされたのですが、その時の会話や表情から長年に渡る親子のストーリーを垣間見る思いがしました。奇しくも取材日は、原口さんの結婚式の翌々日。御自身が育った家庭、そしてこれから築いていく新しい家族について優しく語る原口さん。タレントや自衛官という以前に、人はお互いに支えあって生きていくのだな、というシンプルな事にあらためて気付かされた一日でした。

ミリレポ取材後記

航空自衛隊 警戒航空隊

※紙面上に掲載された文と撮影のクレジットに誤りがありました。正しくは、文/長谷部憲司 撮影/堤正春です。訂正してお詫びいたします。

フリーライター 長谷部 憲司

 防空の一翼を担う部隊、隣接する米軍基地、運用機は米軍の現役作戦機……。取材では様々な制約が予想されましたが、果たしてインタビューの録音は、開始と終了を部隊の人に申告し、隊舎に立ち入るときは、携帯電話の電源を切って預けるという徹底ぶり。取材者としては少々やりにくい部分もありましたが(苦笑)、保全管理がここまできっちり行われているのかと、その点では感心しきりの今回の取材でした。


カメラマン 堤 正春

 晴天から吹雪まで春の陽気から真冬へのほんの2日間に天候が急変する中で不断に離発着するE2C。ちょっと不格好なプロペラの機体で中型輸送機と同じ心臓を持って力強く軽やかに飛行する姿は、白鳥に似ていると感じました。しかし、その機体には描かれているのは 白鳥とは全くかけ離れた生き物でした。


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