MAMOR (広報誌)2018年9月号

日本の防衛のこと、もっと知りたい!

MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

2018年9月号(7月21日発売) FEATURE

2018年9月号表紙

特集

護国の大任を全うすべく 
自衛隊艦長、前進強速
ようそろ~


Military Report

3つのShipで自衛艦を
修繕するDOCK-MAN 
海上自衛隊 横須賀造修補給所

編集後記

編集長 高久 裕

 とある調査によると、"男が憧れる職業"として人気があるのは、「指揮者」、「監督」、「船長」だそうです。どれも、自分の思うように集団を動かす仕事、ではありますが、唯一、「船長」は、人の命を預かる責任が伴います。有名な佐久間艇長の話を引き合いに出すまでもなく、責任が生じるからこそ、そこに、ロマンも生まれるのではないでしょうか? 自衛艦の艦長は、さらに国防の大任という重責が加わります。はたして、彼らはどのような思いで日々、任務についているのでしょう? その素顔は? 今月号は「自衛隊の艦長」を特集しました。ぜひ購読を、ようそろ~!

特集 取材後記

護国の大任を全うすべく
自衛隊艦長、前進強速
ようそろ~

ライター 鈴木 千春

 護衛艦「いかづち」の1日を取材しました。そこには、ひたむきに国防の任務に取り組む、海の男たちの献身の姿がありました。
 艦内に入ると、体に響く低いエンジン音と振動が、生きている「艦の鼓動」に聞こえます。各部署では若い隊員がキビキビと動き、艦橋では「とーりかーじ」「もどーせー」「◯◯度ヨーソロー」の声が飛び交います。各人、真剣な眼差しです。第3戦速、真っ白な大波が後方に流れていきます。群青の海面を疾走するいかづちは、万里の波濤を越えていくようでした。
 後日、取材した複数の艦艇長の言葉には、艦のトップとしての「覚悟」がありました。彼らの背中を見て、優秀な後輩が育ち、海自の伝統が引き継がれるんだなと感じた取材でした。
 ※丁寧に艦内を案内してくださった「いかづち」広報係士官のT整備長、本当にありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。

フォトグラファー 近藤 誠司

 今回の特集で護衛艦「いかづち」の試験航海に同乗させて頂きました。密着取材の対象は艦長。出港の慌ただしさから解放され、次第に艦長以外にもカメラを向ける余裕が出てくるとフォトジェニックな隊員が多いことに気が付きました。物静かそうだが大きな声でてきぱき話す通信士、訓練の為にブリッジ内のスイッチを操作しに来た快活な電測員、常に艦長に寄り添い伝令をする船務長、悦に入ったラッパ吹奏の信号員。どんな質問にも即座に答えられる知識を持ち流暢な説明で取材班に対応して下さった整備長も付け加えておきたいです。思うに彼らの動きや発言には無駄がありません。海という時に凶暴になる自然をも相手にしなければいけない彼らに迷いは許されないのでしょう。それぞれに与えられた仕事を極めている姿はファインダーで切り取るととても美しかったです。

ミリレポ 取材後記

3つのShipで自衛艦を修繕する DOCK-MAN
海上自衛隊 横須賀造修補給所

ライター 臼井 総理

 海上自衛隊の艦艇が活動するためには、欠かせないのが補給とメンテナンス。
 その大きな役割を担う造修補給所の取材は、新しい発見の連続でした。ドックで整備中の護衛艦を、それも艦の底から観るという経験もさせていただきました。
 その中でわかったのは、自衛隊の活動には、やはりいろいろな「人」の力が必要なのだということ。現場で作業を担う人。工場で「技」の力を発揮する人。そして、作業の指揮監督をする人。それぞれが技術と経験と熱意を武器に活躍しているさまを、読者の皆さんも記事を通じて感じてください。
 彼ら「陸に上がった裏方さん」たちの姿を、護衛艦の勇姿と重ねて思い浮かべていただきたいなぁと、思います。

フォトグラファー 荒井 健

 車に車検があるように艦艇にも点検修理は当然あるのですが、具体的に考えたことが無かったので、その姿を見た時は驚きました。取材した日は作業着のツナギを着て歩くだけで汗が止まらない中、遠くに黙々と働く人影が蜃気楼の様に見えてきました。大きな艦艇をスッポリ入れられるドックは、下から階段を上がるだけで息が切れ、下から見たその姿は先端恐怖症の人は立って居られないほど切り立っていました。なんだか現実味がなくアニメの世界を覗いている様でした。艦艇が大きいから作業の移動距離だけでも大変で、当然、膨大な数の部品を掌握しなければなりません。作業場を見せていただきましたが、一つ一つ手作りで丁寧に精緻に作られ、修理されていました。自衛官、技官、民間技術者の力を合わせなければすべての作業はできないそうです。これらを成し遂げるためには、将来にわたって技術者の確保も必要です。
 是非、MAMORを手にとって、皆で力を合わせて艦艇を送り出す姿を見て欲しいです。


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