MAMOR (広報誌)2018年5月号

日本の防衛のこと、もっと知りたい!

MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

2018年5月号(3月20日発売) FEATURE

2018年5月号表紙

特集

VR技術は、今ここまで実用化されている
自衛隊 シミュレーター訓練 最前線!


Military Report

ここまでは飛ぶために、ここからは戦うために。
航空自衛隊 第31、32教育飛行隊

編集後記

編集長 高久 裕

 昔、電車運転シミュレーションゲームにはまったことがある。鉄道ファンの夢の1つは自分で電車を運転することだ。その夢を仮想実現できるゲームで、沿線の景色などがリアルで、ずいぶんと楽しんだ。後年、仕事で鉄道会社の運転士訓練所で行われている運転シミュレーター訓練を見学させてもらったことがある。実物と同じ運転席に座ると、窓の外に線路と沿線の風景が流れる。まるでゲーム同様だが、踏切で故障した自動車が立ち往生していることもあって、実際にはできない訓練ができるようになっている。自衛隊でも近年、訓練にシミュレーターを使うことが増えているという。そこで、今月のマモルでは、自衛隊のシミュレーション訓練の最前線に迫ってみた。

特集 取材後記

VR技術は、今ここまで実用化されている
自衛隊シミュレーター訓練最前線!

ライター 野岸 泰之

 今回の特集では新設された統合火力誘導シミュレーターを取材したほか、自衛隊で使われている多くのシミュレーターを紹介しています。これらを使って多くの隊員たちが効率的に技術の習得や習熟、技量の向上を図っているんですね。天候などの条件に左右されることなく、しっかりと任務に必要な技術を磨くことができる……日々進歩し、リアルさを増すシミュレーターは、隊員たちの心強い味方であり、負担を減らしてくれる存在なんだな、ということがよくわかりました。
 もちろん実際の訓練も重要なのは言うまでもありませんが、シミュレーター訓練が実働訓練を補完し、最大の訓練効果が発揮されることでしょう。最新技術を使ったシミュレーターは、自衛隊の新時代を築くキーになるのかも……そんな思いを抱いた取材でした。お世話になったすべての方々に感謝いたします。

フォトグラファー 村上 淳

 以前レーシングシミュレーターというものを経験したことがあります。これは本物のレーサーも練習に来るという触れ込みのもので、映像はCGですが乗っている自分は完全にサーキットを走っている気分になり、何周かすると汗ばんできたり、車酔いのような感覚になるほどのものでした。
 誌面で紹介している自衛隊のシミュレーターも細部までリアルで、場所や天候や時間などを細かく設定でき、火力を誘導するものや、実際の戦車とケーブルを繋いでシミュレーターで訓練するものなど、かなり現実に近い状況で幅の広い訓練を本格的に行うことが出来るものでした。もう少し簡単なものがアミューズメント施設にあったら結構流行るのでは?などと思ったりした今回の取材でした。



ミリレポ 取材後記

ここまでは飛ぶために、ここからは戦うために。
航空自衛隊 第31、32教育飛行隊

ライター 臼井 総理

 今回ミリレポで取材したのは、第1航空団 第31・32教育飛行隊。
 パイロットの「卵」というよりも「ヒナ」を成鳥に育てる場所です。
 「まずは飛びたい!」というところから一歩進んで、学生たちからは「ファイターパイロットになるんだ!」という強固な意志を感じました。とはいえ、全員が全員、戦闘機に乗れるとは限らないのが、厳しいところ。どんな道に進むにせよ、彼ら若鷲の未来に幸あれ、と祈ってやみません。
 また、学生の学びを支える教官たちにも注目していただきたいですね。私も以前「先生」と呼ばれる仕事をしていた時期があり、ほんのちょっとだけ「教える」苦労もわかります。ただでさえ人の人生を左右する仕事、なおかつ「命」にも責任を持たねばならない……。任務とはいえ、頭が下がります。
 そして忘れてはいけない整備員たち。原稿にも書きましたが「緊張しているであろう学生を、必ず笑顔で送り出しています」という一言に、教育飛行隊整備員ならではの「真心」を感じました。

フォトグラファー 村上 由美

 T-4との撮影の時に「普段通りの手順で乗り込んで見せて下さい」とお願いしたところ、学生が先にラダーを登っていく間、教官は下で見守っていました。まれに学生が落ちてくることがあるそうで、その時にキャッチして怪我をさせない為とのことでした。 今回の取材の最初がブリーフィングで、険しい顔の教官の厳しい言葉を必死な顔で聞く学生を見ていたので、このやりとりを見た時にブリーフィングを見たときよりももう少し教官と学生の関係性が見えてワクワクして、ひたすらシャッターを切りました。 もう一つ印象的だったのは、学生のインタビューの時に同室で待つ教官の様子です。 学生がインタビューで答えている間、学生の方こそ見てはいませんが全身を耳にして教え子のインタビューを聞いている様でした。教官のインタビューでは教官も悩みながら後輩を育てているのを聞いていたので、じっと学生の言葉に耳をすます教官の姿がとても素敵で思わずこっそり撮ってしまいました。 一人のファイターパイロットが育つまでにどれだけの物語があるのだろうと想像したら、 もっともっと撮りたいと切に思いました。 今回も「自衛隊の方々はすごいな。かっこいいな。」という気持ちで取材を終えました。 ありがとうございました。




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