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トップページ報道発表・広報・募集など北原防衛施設庁長官の訓示等>平.19. 6. 4. 防衛施設庁の防衛省への統合について

報道発表・広報・募集など

北原防衛施設庁長官の訓示等

防衛施設庁閉庁式における北原長官訓示

平成19年8月31日1830〜

 只今、勤続20年の職員の皆さん一人一人に表彰状を授与させて頂きました。皆さん、これまで本当にお疲れさまでした。皆さんを支えられてきておられる御家族の皆さんにも心から感謝申し上げます。引き続き健康に気をつけて頑張ってください。

 全国、本庁を含め各局で頑張っておられる私達の防衛施設庁職員、3,100名の皆さん、
 皆さん一人一人は、勤務期間は異なりますけれども、それぞれのポスト・ポスト、部署・部署におきまして、日夜懸命に我が国の安全保障政策、防衛政策を本当に実効あらしめるために基地周辺の住民の皆さん、そして国民の皆さんの理解を得るべく額に汗し、時には胸を痛めながら一生懸命に頑張ってきておられます。私は、そうした防衛施設庁の3,100名一人一人の施設庁マン、そして施設庁ウーマンの皆様方と、諸君と共に、この激動の時期に限られた期間ではありますが、目的に向かって、お互い3,100名、心を一つにして頑張ってきた、その一員であったということに、私は、言葉では言い表せない喜びと、そして誇りを感じております。大変な時、逃げたくなるような時、そうしたいろいろな問題に直面した時、3,100名の諸君は、本当に懸命に歯を食いしばって、頑張ってきてくれました。
 そして、今、平成19年の8月31日を迎えております。あとまさに5時間少しで昭和37年11月1日から数え45年に及ぶ我が防衛施設庁は、その幕を今静かに降ろそうとしております。しかし、幕は静かに降ろそうとしておりますけれども、特に昨年から本日までの間、ここにいる年齢も顔形も性別もみんな異なりますけれども、志を一つにした施設庁諸君は、先輩が45年に渡りあるいはその前の調達庁時代も含めれば60年の長きに渡り、国民と国の間に入って、懸命に基地行政に取り組んできた、その基地行政というものは、防衛施設庁が静かに幕を降ろそうとしても、ますます重要性を増していく、そういった強い認識に立って、そしてそれは、諸君だけではなく、国民の皆さん一人一人が、本当にそういう認識に立っているのであります。施設庁がやってきた仕事はこれからますます重要になる、そうした中で、諸君は、明日からの新しい体制に向けてしっかりと移行できるように、これまで懸命に準備に頑張ってきてくれました。
 私は、今、この演台に立ちまして、諸君は可能な限りの準備をし、そして、さぁ明日からは新たなスタート、新たな大きな車輪を動かす担い手として頑張らなければならないという決意を心の中に秘めていると思います。もちろん、防衛施設庁には45年の歴史があります。防衛施設庁が幕を閉じるということについては、本当に辛く、悲しく、やるせない、そういった気持ちになったこともあると思います。しかし皆さん、皆さんが、皆さんの原点は、防衛施設庁に入った原点は、あるいは防衛庁に入った原点は何か。防衛行政、防衛施設行政を通じて、皆さんのハート、全知、全ての能力を全部通じて、全てを捧げて公に尽くす、この国のため国民のために尽くすというのが、皆さんの全ての原点であります。
 さびしい思いもあったでしょう、しかし私は、今、まもなく、あと5時間に迫った時点において、皆さんは心の中での整理をし、懸命にあるいは整理に努め、そして新たなスタートに向けて決意を新たにしていると確信をいたしております。
 皆さん、組織は人であります。皆さん一人一人が、新しい組織を動かしていくのであります、例外はないのであります。私だけは、俺だけは別なんだよ、俺一人いなくたってとか、あるいは自分一人こうだったってというものではないのであります。
 どうか皆さん、我が防衛庁は、1月9日に防衛省になりました。しかし、ある意味では、それは看板を掛け替えたということに留まっているかもしれません。しかし皆さん、明日からは名実共に防衛省として、新たなる一歩を、これまで築いてきた皆さんを含む、そして皆さんの先輩を含む、足跡をしっかりと継いで、さらに国民の皆さんからしっかりと信頼を受ける、負託に応え得る組織として、頑張っていかないとならないのであります。大変であると思います。しかし、どうか皆さん、今我が国は、日本は、この防衛省は、皆さん一人一人を必要としているのです。顔形みんな違います。まさにいつも僕が申し上げておりますけれども、金子みすゞさんの言葉を借りて申し上げておりますけれども、『みんな違ってみんないいんです』。例外はないのです。そうした、『みんな違ってみんないい』、一人一人違う、考え方も違う、しかし、国の防衛のため、公に尽くす、そこでは等しく志を一つにしているのです。どうかこれからも高村防衛大臣の下、皆さんには、前を向いて、強い絆を一層強くして、頑張って頂きたいと思います。
 明日、防衛本省に統合いたします。諸君、受け身では絶対にダメです。俺が、私が、僕が、防衛本省に入って行って、そして大いに発信をする。この防衛本省をその中で見て、本当に国民から信頼される防衛省にして行く。国民の皆さんが、『そうか防衛省にはあなたみたいなのがいるんだ、頑張れよ、頑張ってくれ、頼むぞ』という気持ちになって頂ければ、それが、一番確実な、国民の自衛隊として、国民の防衛省として、国民の皆さんの負託にしっかりと応えるもの、そして、信頼を得ていくもの、このように考えています。
 これまで、施設部あるいは業務部が所掌してきた仕事につきましては、本省では地方協力局に移ります。また、建設部の仕事については、経理装備局、さらに明日新しく発足する装備施設本部に移ってまいります。地方では、防衛省の、その地域における拠点として、防衛施設局は、地方防衛局に姿を変えてスタートいたします。これまでの業務に併せて、さらに地方協力確保業務あるいは装備本部が担当していた監督・検査業務などが入ってまいります。まさに防衛省の名実共に地方における拠点としての役割を負うわけであります。
 皆さん、防衛施設庁は、外局として45年の私は輝かしい歴史を築いてきたと思います。自衛隊と米軍の、そして国民の皆さんの間に入って、信頼される架け橋として、しっかりとした橋を築いてきたと思います。これからは、さらに防衛省トータルとして、まさに政策官庁として、そして国民から信頼される官庁として、どうか皆さん、皆さん自身でこの防衛省を活き活きとしたものに創っていって頂きたいと思います。組織を活き活きとするということは、まず、皆さん、一人一人が活き活きとしなければダメなのです。これも時々全国の皆さんにメールで書いておりますので、あぁ長官がまた言ってるなと思われるかもしれませんが、『一人一人みんな違ってみんないい、そのかけがえのない人生のお花を活き活きと現在進行形で咲かせて行ってください』。前を向いて頑張って行って頂きたいと思います。そうすれば、一人一人が活き活きとして行けば、トータルとしてこの組織は、新しい組織は、活き活きとしてしっかりとした歩みを続いていくと考えております。
 皆さん、皆さんは、明日、9月1日に新しい体制の下でスタートされます。昭和37年11月1日に建設本部と調達庁が合流した時、私達の先輩は、『さぁしっかりやるぞ、新体制の下で日本の基地問題についてしっかりと取り組んで行くぞ』という高い志と決意があったと思います。しかし、皆さん、いつの日か知らぬ間に、皆さんご承知の昭和50年代から私達が起こしてしまいましたああいった大きな談合事件が今日まで続いていたのであります。知らない間に実は組織が病んでいたのであります。どうか皆さん、皆さんは9月1日から防衛省を背負っていきます。皆さんだけではなく、皆さんの後輩にも、その後輩にも、しっかりと私達がこの1、2年経験した、そして、原点は公に尽くす、それをしっかりと引き継いでいって頂きたいと私は心から願っております。今、私達は、そうした事柄がないように再発防止策の着実な実施に努めておりますし、一人一人が、初心忘るべからず、喉元過ぎれば熱さ忘れることがないように努めております。
 そして、皆さんの大きな責任は、先ほど申しましたとおり、皆さん自身を含めて、皆さんの後輩へ、そのまた後輩へ、どうか皆さんが今抱いている気持ちを、志を、しっかりと伝えてって頂きたいと思います。防衛省は永遠に続くわけであります。しかし人は、次から次へと変わっていきます。しっかりとバトンをタッチしていって頂きたい、そのように考えております。
 短い期間ではありましたけれども、皆さんと常に一緒に前を向いて皆さんと共に私は在ることが出来ました。そして、常に皆さんと同じフロアーにいて、その一人として、歩んでこれたことを、嬉しくまた感謝しております。
 皆さん、先ほど申しましたようにこれまでの所掌業務がそれぞれ違った組織に分かれていく中、3,100名の諸君は、それぞれ分かれていきます。分かれていきますが、くどいようですが、トータル防衛省の一員であることは、間違いのない事実であります。皆さんの責任はますます大きくなります。
 私自身は、本日を持ちまして、防衛省並びに防衛施設庁での生活に区切りをつけることになりました。皆さんと共に9月1日を迎えることは出来ません。しかし皆さん、私は、今こうした場を通じまして、皆さんにしっかりと国民のためこの国のために、頑張って頂きたいということを心の底からお願いするわけであります。そして、それを皆さん一人一人は、必ずやってくれるものと、私は確信をしておりますし、自信をもっております。
 これから色々な辛く、困難なこと、それから悲しくなるようなこと、あるでしょう。ありますけれども、必ず何とかなります。例外はありません。どうか逃げることなく、前を向いて、大変な時はいつも申し上げていますが、ちょっと一呼吸をして、深呼吸をして、そして大変な時ほど気持ちは楽しく、そしてKeep on smilingです。なかなか笑えないなぁ、顔が引きつっちゃうなぁという時には、家で、洗面所で鏡を見て、もっと良い笑顔が出来ないだろうか、そんなようなことで、笑顔、元気が大事だと思います。
 そして皆さん、今日、皆さんへの最後のメールに書かせて頂きましたけれども、この国はずっと続いていくわけであります。この国には子供達がいます。時代を担う子供達がいます。私達大人には、子供達が安心して暮らせる、そして希望の持てる国をしっかりとバトンタッチしていかなければならない責任があります。どうか皆さん、それぞれの分野において、防衛行政、防衛施設行政という仕事を通じながら、子供達が明日を本当に信じられるようなそうした日本を創って行ってください。私も、防衛省、防衛施設庁という立場を超えて一人の北原巌男として、人生の、子供達からすれば一人の先輩として、引き続き努力していきたいと思っております。
 新しい歴史が今開かれようとしています。歴史の担い手は、皆さん、ここにいる3,100名の一人一人であります。どうか頑張って頂きたい。そして前を向いて頑張って頂きたい。私、心から力いっぱいの声援を申し上げまして、皆さんにお贈りする言葉といたします。以上です。

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