沖縄県東村高江地区における米海兵隊所属CH-53Eヘリの緊急着陸、炎上事故に関する調査結果について

平成30年12月18日
防衛省・外務省

 平成29年10月11日に米海兵隊普天間飛行場所属のCH-53Eヘリが、機体の火災の発生により沖縄県東村高江地区の牧草地に緊急着陸し、その後炎上した事故について、米国政府から日本政府に対して以下のとおり、調査結果等に関する情報の提供がありました。

1.事故の概要・原因

  •  CH-53Eが通常の空中給油訓練を実施していた際、パイロットが同ヘリの第2エンジンに火災が発生していることを確認した。当該パイロットは、定められた手順に従って、機体の速度を減速させ、第2エンジンを停止し、搭載された消火器を含む消火システムにより消火を試みたが、鎮火には至らなかった。
  •  パイロットは、乗員と地域への危険を最小限とするため、人が居らず、建物がない開けた場所を選択し、高江地区の牧草地に緊急着陸した。
  •  パイロットは、機体を安全に着陸させることができたが、火災が広がり、機体全体の損失となった。
  •  火災を起こした当初の炎は、油圧作動油、又は漏れ出た燃料が、エンジン区画内の電気配線の漏電による火花、又は高温の金属に触れたことによって発生したものと思われる。
  •  当初の炎は、油圧作動油又は機体燃料フィルターから漏れ出た燃料によって、その勢いを増したものと思われる。
  •  今回の事故では、火災によりエンジンが著しく損傷しており、根本的な原因の特定には至らなかった。
  •  なお、乗員が今回の火災を予期し、又は予防することは不可能であり、火災への対応も適切であった。

2.点検・再発防止等

  •  平成29年10月11日の本件事故の後、部隊は、同年10月18日に飛行を再開するまで、CH-53Eの運用を停止した。
  •  この間の、航空部門の専門家による徹底的な整備記録の確認の結果、標準整備手順、技術的指導又は定期点検における問題や、懸念をもたらす運用上の問題は確認されなかった。
  •  整備の専門家は、第1海兵航空団の各CH-53Eのエンジンを点検したが、安全な飛行運用を妨げうるシステム上の問題は確認されなかった。
  •  より効果的な消火器を搭載することを検討。
  •  同型機を操作する全てのパイロット及び乗組員は、この事故についての説明を受けるとともに、航空機から安全に脱出し、地上で怪我人を出さないことに繋がった乗組員の迅速な対応についての教育を受けた。
  •  引き続き、部隊は厳格な運用・安全手順に従うとともに、規則に基づき確実な安全点検を飛行前及び飛行後に実施する。