平成28年熊本地震に係る災害派遣について(最終報)

平成28年5月30日
防衛省

※下線部は、前回報告からの変更箇所
※数値等は速報値であり、今後変わることがある。

1.災害派遣の概要

災害派遣の概要
要請日時 要請元 要請先 要請の概要 発生場所 撤収要請日時
平成28年4月14日(木)
22時40分
熊本県
知事
陸上自衛隊
第8師団長(北熊本)
人命救助等 熊本県
熊本地方
平成28年5月30日(月)
09時00分
平成28年4月16日(土)
02時36分
大分県
知事
陸上自衛隊西部方面
特科隊長(湯布院)
人命救助等 熊本県
熊本地方
平成28年4月28日(木)
10時24分

2.災害派遣までの経緯

  • (1)平成28年4月14日(木)21時26分頃、熊本県熊本地方を震源(マグニチュード6.5)とする地震が発生し、情報収集を開始するとともに、同日22時40分、熊本県知事から陸上自衛隊第8師団長(北熊本)に対して、人命救助に係る災害派遣要請があった。
  • (2)平成28年4月16日(土)01時25分頃、熊本県熊本地方を震源(マグニチュード7.3)とする地震が発生し、情報収集を開始するとともに、同日02時36分、大分県知事から陸上自衛隊西部方面特科隊長(湯布院)に対して、人命救助に係る災害派遣要請があった。

3.防衛省・自衛隊の対応

(1)派遣部隊

陸上自衛隊
(西部方面隊)
第42普通科連隊(北熊本)、第43普通科連隊(都城)、第8特科連隊(北熊本)、第8戦車大隊(玖珠)、第8偵察隊(北熊本)、第8高射特科大隊(北熊本)、第8通信大隊(北熊本)、第8飛行隊(高遊原)、第8施設大隊(川内)、第8後方支援連隊(北熊本)、第8特殊武器防護隊(北熊本)、第40普通科連隊(小倉)、第41普通科連隊(別府)、対馬警備隊(対馬)、第4特科連隊(久留米)、第4戦車大隊(玖珠)、第4飛行隊(目達原)、第4後方支援連隊(福岡)、第4特殊武器防護隊(福岡)、第2高射特科団(飯塚)、第5施設団(小郡)、西部方面普通科連隊(相浦)、西部方面特科隊(湯布院)、西部方面航空隊(高遊原、目達原)、西部方面通信群(健軍)、西部方面後方支援隊(目達原)、西部方面情報隊(健軍)、西部方面衛生隊(健軍)、第5地対艦ミサイル連隊(健軍)、健軍駐屯地業務隊(健軍) 等
(北部方面隊)
第25普通科連隊(遠軽)、第26普通科連隊(留萌)、第2特科連隊(旭川)、第2後方支援連隊(旭川)、第2高射特科大隊(旭川)、第11普通科連隊(東千歳)、第7特科連隊(東千歳)、第7後方支援連隊(東千歳)、第4普通科連隊(帯広)、第6普通科連隊(美幌)、第27普通科連隊(釧路)、第5施設隊(帯広)、第5後方支援隊(帯広)、第10普通科連隊(滝川)、第18普通科連隊(真駒内)、第28普通科連隊(函館)、第11飛行隊(丘珠)、第11後方支援隊(真駒内)、第1特科団(北千歳)、第1高射特科団、(東千歳)、北部方面航空隊(丘珠)、北部方面施設隊(南恵庭)、北部方面後方支援隊(島松)、北部方面対舟艇対戦車隊(倶知安) 等
(東北方面隊)
第20普通科連隊(神町)、第21普通科連隊(秋田)、第44普通科連隊(福島)、第4地対艦ミサイル連隊(八戸)、第6施設大隊(神町)、第6飛行隊(神町)、第6後方支援連隊(神町)、第2施設団(船岡)、東北方面航空隊(霞目) 等
(東部方面隊)
第34普通科連隊(板妻)、第1施設大隊(朝霞)、第1後方支援連隊(練馬)、第2普通科連隊(高田)、第13普通科連隊(松本)、第12特科隊(宇都宮)、第12偵察隊(相馬原)、第12高射特科中隊(相馬原)、第12施設隊(新町)、第12対戦車中隊(新町)、第12ヘリコプター隊(相馬原)、第12後方支援隊(新町)、第1施設団(古河)、第2高射特科群(松戸)、東部方面航空隊(立川)、東部方面後方支援隊(朝霞) 等
(中部方面隊)
第36普通科連隊(伊丹)、第3特科隊(姫路)、第3偵察隊(千僧)、第3施設大隊(大久保)、第3飛行隊(八尾)、第3後方支援連隊(千僧)、第10後方支援連隊(春日井)、第8普通科連隊(米子)、第17普通科連隊(山口)、第46普通科連隊(海田市)、第13偵察隊(出雲)、第13施設隊(海田市)、第13飛行隊(防府)、第13後方支援隊(海田市)、第13特殊武器防護隊(海田市)、第14後方支援隊(善通寺)、第4施設団(大久保)、中部方面航空隊(八尾)、中部方面後方支援隊(桂) 等
(その他)
第1ヘリコプター団(木更津)、航空学校(明野)、自衛隊大分地方協力本部 等
海上自衛隊
第1航空群(鹿屋)、第22航空群(大村)、第31航空群(岩国)、第61航空隊(厚木)、第111航空隊(岩国)、第211教育航空隊(鹿屋)、第1護衛隊群(横須賀)、第3護衛隊群(舞鶴)、第4護衛隊群(呉)、第1輸送隊(呉)、機動施設隊(八戸)、佐世保造修補給所(佐世保)、輸送艦「おおすみ」、輸送艦「しもきた」、護衛艦「ひゅうが」、護衛艦「いずも」、護衛艦「やまぎり」、護衛艦「あたご」、護衛艦「きりさめ」、多用途支援艦「あまくさ」 等
航空自衛隊
第5航空団(新田原)、第8航空団(築城)、新田原救難隊(新田原)、芦屋救難隊(芦屋)、第1輸送航空隊(小牧)、第2輸送航空隊(入間)、第3輸送航空隊(美保)、西部航空警戒管制団(春日)、第2高射群(春日)、第4航空団(松島)、第12飛行教育団(防府北)、航空教育隊(防府南)、第3術科学校(芦屋)、西部航空施設隊(芦屋、新田原)、偵察航空隊(百里)、三沢ヘリコプター空輸隊(三沢)、春日ヘリコプター空輸隊(春日) 等

(2)派遣規模実績

人員
延べ約814,200名(最大時約26,000名)
航空機
延べ2,618機(最大時132機)
艦船
延べ300隻(最大時15隻)

(3)主な対応状況

ア 省内の体制
  • (ア) 防衛省災害対策本部を設置(4月14日)
    防衛省災害対策本部会議(第1回~第25回)を開催。
  • (イ) 防衛省被災者生活支援チームを設置(4月22日)
    防衛省被災者生活支援チーム会議(第1回~第4回)を開催。

イ 関係命令
  • (ア) 大規模震災災害派遣命令(4月16日~5月9日)
    ・自行災命第10号により、西部方面総監を指揮官とする統合任務部隊を編成。
    陸災部隊(人員約24,000名)、海災部隊(人員約1,000名)、空災部隊(人員約1,000名)の合計約26,000名態勢で活動。
    ・自行災命第14号により、統合任務部隊の編成を解除。以降は、西部方面隊を主体とした13,000名態勢で活動。
  • (イ) 即応予備自衛官の災害等招集の実施に関する命令(4月17日~5月9日)
    ・自行災命第11号により、即応予備自衛官を招集。約160名が活動。
    ・自行災命第15号により、即応予備自衛官の招集の実施を終了。

ウ 活動実績

  活動内容 活動場所 実績
人命救助 人命救助・行方不明者
捜索
熊本県宇城市、益城町、
南阿蘇村
累計:16名
患者輸送 熊本県熊本市、阿蘇市、
水俣市、益城町、多良木町
累計:約510名
安全確保のための
人員輸送
熊本県益城町、高森町、
南阿蘇村
累計:約730名
道路の啓開(瓦礫除去)
(最大時17か所)
熊本県熊本市、阿蘇市、
南小国町、南阿蘇村
累計:約16キロメートル
生活支援 物資輸送
(最大時227か所)
熊本県熊本市、阿蘇市、
宇城市、宇土市、玉名市、
合志市、八代市、天草市、
山鹿市、菊陽町、美里町、
御船町、甲佐町、山都町、
益城町、小国町、南小国町、
南阿蘇村、西原村、産山村、
大分県大分市、由布市
毛布 累計:約42,300枚
飲料水 累計:約1,003,000本
日用品 累計:約53,000箱
食料品 累計:約1,755,300食
給食支援
(最大時49か所)
熊本県熊本市、阿蘇市、
宇城市、菊池市、宇土市、
大津町、嘉島町、菊陽町、
益城町、美里町、氷川町、
高森町、南阿蘇村、西原村、
大分県由布市
累計:約911,700食
給水支援
(最大時147か所)
熊本県熊本市、阿蘇市、
宇城市、菊池市、宇土市、
合志市、玉名市、大津町、
嘉島町、菊陽町、御船町、
益城町、南阿蘇村、西原村、
大分県由布市、別府市、
日田市、玖珠町、九重町
累計:約10,920トン
入浴支援
(最大時25か所)
熊本県熊本市、阿蘇市、
宇城市、大津町、嘉島町、
菊陽町、甲佐町、御船町、
山都町、益城町、南阿蘇村、
西原村
累計:約140,940名
天幕支援
(最大時5か所)
熊本県阿蘇市、益城町、
南阿蘇村、大分県由布市
累計:約30張
医療支援
(最大時9か所)
熊本県熊本市、宇城市、
合志市、阿蘇市、益城町、
嘉島町
累計:約2,320名
瓦礫等の搬出
(最大時30個地域)
熊本県熊本市 累計:トラック約160台分
エコノミークラス症候群
対策
熊本県益城町 累計:約20張

その他、感染症対策支援チーム(看護師等)により各避難所における環境評価支援等を実施。

エ 民間船舶「はくおう」の休養施設としての活用
 4月23日から5月29日まで、防衛省がPFI契約により民間船舶「はくおう」を休養施設として活用し、
 17回に渡り、約2,600名に原則として1泊2日の宿泊、食事及び入浴サービスを提供。

4.米軍輸送機による輸送支援

 4月18日~4月23日、米軍輸送機UC-35×1機、C-130×延べ4機、MV-22オスプレイ×延べ12機により、生活支援物資等を南阿蘇村へ輸送。

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