御嶽山における噴火に係る災害派遣について(23時00分現在)
平成26年9月29日
防衛省
※数値等は速報値であり、今後変わることがある。
※下線部は、前回報告からの変更箇所
1.災害派遣の概要
(1)要請日時
平成26年9月27日(土)14時31分
(2)要請元
長野県知事
(3)要請先
陸上自衛隊第13普通科連隊長(松本)
(4)要請の概要
人命救助
(5)発生場所
長野県御嶽山(おんたけさん)
2.災害派遣までの経緯
平成26年9月27日(土)、御嶽山で噴火が発生、同日14時31分、長野県知事から陸上自衛隊第13普通科連隊長に対し、人命救助に係る災害派遣要請があった。
3.防衛省・自衛隊の対応
(1)派遣部隊
- 陸自
-
第12ヘリコプター隊(相馬原、北宇都宮)、
東部方面航空隊(立川)、富士教導団(富士・滝ヶ原)、
第13普通科連隊(松本)、第12偵察隊(相馬原)、
第2普通科連隊(高田)、東方混成団(駒門)、
第12化学防護隊(相馬原)、第12後方支援隊(相馬原)
(2)派遣規模
- 人員
- 約380名(延べ約910名)
- 車両
- 約85両(延べ約230両)
- 航空機
- 12機(延べ31機)
(3)主な対応状況
14時31分 | 長野県知事から陸上自衛隊第13普通科連隊長に対して災害派遣要請。 |
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15時14分 | 第12ヘリコプター隊のUH-60×1機が離陸。以降、情報収集活動実施。 |
15時25分 | 第13普通科連隊のFAST- Force(人員約40名、車両約5両)が松本駐屯地を出発。以降、救助活動の準備。 |
15時26分 | 第12ヘリコプター隊のOH-6×1機が離陸。以降、情報収集活動実施。 |
15時52分 | 第12偵察隊(人員約20名、車両約10両)が相馬原駐屯地出発。以降、救助活動の準備。 |
15時55分 | 東部方面航空隊のUH-1×1機(映像伝送機)が離陸。以降、情報収集活動実施。 |
17時40分 | 第13普通科連隊の捜索部隊(人員約30名、車両約15両)が登山道黒沢口へ向け出発。以降、救助活動の準備。 |
21時20分 | 第13普通科連隊の捜索部隊(人員約90名、車両約20両)が登山道田の原口へ向け出発。 |
23時15分 | 第2普通科連隊(人員約80名、車両約20両)が松本駐屯地到着。 |
◯ 第12ヘリコプター隊のOH-6×1機、UH-60×2機、CH-47×1機が松本駐屯地で待機。
02時41分 | 富士教導団(人員約10名、車両5両)が登山道田の原口及び黒沢口へ向けて順次駐屯地を出発。 |
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05時00分 | 東部方面航空隊のUH-1×1機(映像伝送機)が離陸。以降、情報収集活動実施。 |
05時30分 | 第12ヘリコプター隊のUH-60×1機、OH-6×1機が離陸。以降、情報収集活動実施。 |
05時45分 | 第13普通科連隊と第12偵察隊が登山道田の原口(人員約100名、車両約25両)及び黒沢口(人員約70名、車両約25両)から救助活動を行うため徒歩で前進開始。 |
06時20分 | 第12ヘリコプター隊のUH-60×1機が離陸。以降、情報収集及び救助活動実施。 |
06時51分 | 第12ヘリコプター隊のUH-60が剣ヶ峰山荘付近で2名をホイスト吊り上げにより救助。 |
08時29分 | 東部方面航空隊のUH-1×1機が離陸。以降、情報収集実施。 |
10時00分 | 第12ヘリコプター隊のUH-60×1機が離陸。以降、救助活動実施。 |
10時17分 | 第12ヘリコプター隊のUH-60が剣ヶ峰東側の山小屋覚明堂で4名をホイスト吊り上げにより救助。 |
10時30分 | 第12ヘリコプター隊のUH-60×1機が離陸。以降、救助活動実施。 |
10時40分 | 剣が峰東側の石室山荘に登山道黒沢口より入山した第13普通科連隊等が到着。以後、同北東側の二の池本館小屋付近を捜索。 |
11時20分 | 第12ヘリコプター隊のUH-60が覚明堂で1名をホイスト吊り上げにより救助。 |
13時18分 | 第12ヘリコプター隊のUH-60が覚明堂で4名をホイスト吊り上げ及び接地により救助。 |
13時45分 | 第12ヘリコプター隊のOH-6×1機が離陸。以降、情報収集及び救助活動実施。 |
13時47分 | 第12ヘリコプター隊のUH-60が覚明堂で4名をホイスト吊り上げにより救助。 |
14時00分 | 第13普通科連隊等は、火山性ガスの影響により活動を一時中断し、王滝登山道を、心肺停止者4名を搬送しつつ下山。 |
14時17分 | 第12ヘリコプター隊のUH-60が覚明堂で4名をホイスト吊り上げにより救助。 |
16時53分 | 第12ヘリコプター隊のUH-60が剣ヶ峰山荘付近で3名をホイスト吊り上げにより救助。 |
17時25分 | 第12ヘリコプター隊のUH-60が剣ヶ峰山荘付近で1名をホイスト吊り上げにより救助。 |
◯ 17時25分現在、ホイスト吊り上げ及び接地による救助者23名(一部はUH-60が着陸し救助)
◯ 第12ヘリコプター隊のCH-47×3機及び東部方面航空隊のOH-6×1機が松本駐屯地で待機。
◯ 第12旅団(人員約10名)は王滝村役場に前方指揮所を設置。
05時00分 | 第13普通科連隊等が登山道田の原口(人員約130名、車両約20両)、黒沢口(人員約100名、車両約25両)及び開田口(人員約40名、車両約10両)から救助活動を行うため徒歩で前進開始。 |
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05時00分 | 東部方面航空隊のUH-1×1機(映像伝送機)が離陸。以降、情報収集活動実施。 |
05時28分 | 第12ヘリコプター隊のCH-47×1機が離陸。以降、情報収集活動実施。 |
06時31分 | 東部方面航空隊のUH-1×1機(映像伝送機)が離陸。以降、情報収集活動実施。 |
06時50分 | 第12ヘリコプター隊のUH-60×2機が離陸。以降、救助活動実施。 |
06時55分 | 第12ヘリコプター隊のUH-60×1機が離陸。以降、救助活動実施。 |
08時42分 | 第13普通科連隊第1中隊が火山性ガスを感知し活動を一時中断。9合目避難小屋まで退避。 |
10時43分 | 第12ヘリコプター隊のUH-60が一ノ池付近で心肺停止者3名を収容し離陸。 |
10時54分 | 第12ヘリコプター隊のUH-60が一ノ池付近で心肺停止者3名を収容し離陸。 |
11時25分 | 第13普通科連隊等は火山性ガス濃度上昇のため、田の原口登山道から下山開始。 |
11時46分 | 第12ヘリコプター隊のUH-60が一ノ池付近で心肺停止者2名を収容し離陸。 |
12時28分 | 東部方面航空隊のOH-1×1機が離陸。以降、情報収集活動実施。 |
13時16分 | 第13普通科連隊等は、火山性ガス濃度上昇のため黒沢口登山道から下山開始。 |
13時44分 | 開田口から登山した第13普通科連隊等は、山頂部の火山性ガス濃度上昇の情報のため、9合目三ノ池を経由して黒沢口登山道から下山開始。 |
◯ 本日の心肺停止者の搬送8名(28日から延べ12名)。
◯ 第2普通科連隊の人員約110名、車両約30両が松本駐屯地で待機中。
◯ 第12ヘリコプター隊のOH-6×2機、CH-47×2機及びUH―60×1機が松本駐屯地で待機。
※ 明日の活動は調整中。
- 報道資料